学園ニュース

学園ニュース 2017年1月号(204号)



【法人】

■◆■理事長 福中 儀明■◆■

 5年前の学園ニュースでは、ブータンがGNH(Gross National Happiness)の世界一ならば、日本はGNIt(Gross National Intelligence 国民総知性)の世界一になろう、という提案をしました。
 今もその思いは変わっていないのですが、先は遠いと言わざるを得ない状況が現われました。例の統合リゾート法によるカジノ設置の件です。カジノはIntelligenceとは程遠い存在であり、GNItのマイナスポイントですから世界一を目指すためにはあってはならないものです。
 国会で議論された時には、既にギャンブル依存症が500万人もいるのにこれ以上増えたらどうするんだ、という反対意見がありました。私が驚いたのは、500万人の多さと、日本は既に世界一のギャンブル大国であるということです。
 依存症をなくすにはカジノを作らないだけでなく、既にあるギャンブルを廃止しなければいけないはずですが、これに触れる国会議員は皆無だったことにも驚きました。(議員もIntelligenceから程遠い存在なのでしょうか?)
 パチンコを廃止し、競輪競馬競艇等の公営ギャンブルも廃止しなければ依存症患者と苦しむ家族は救われません。公営ギャンブルは政府・自治体に金が入るからやめるわけにはいかないという人がいるはずですが、消費税を上げれば済むことです。先進国にはパチンコも公営ギャンブルもなく、消費税は20%以上です。
 JR千葉駅西口には大きなパチンコ店がありますが、あれを誘致したのは某市会議員だということです。議員も首長も(賭けマージャンの居直りで某市長が有名になりましたね)ギャンブル好きが多いのでしょうか?
 世界一のギャンブル大国のままでGNItの世界一になることはありえません。教育に金を出し、レベルを上げ、教養と知性を高めるための施設を増やし――同時にギャンブルを廃止していく――今まで考えていたよりもずっと困難なことですが未来の日本はこの方向へ行かなければいけないと確信しています。



【短期大学】

■◆■千葉明徳短期大学 学長 金子 重紀■◆■

 新年明けましておめでとうございます。
 平成も29年になり、私にとっては、年々あっという間に一年が過ぎていく感じがしております。
 これに比して、短大の学生にとっての一年は、とても重みのあるあっという間ではない一年なのかもしれません。短大2年生の中で、12月から1月にかけて就職先が決定する者の割合が半数を超えます。まさに、学生たちが、不安と希望を抱えながら社会に飛び出していこうとする姿が短大内で見られるのです。
 実のところ、この時期に学生が最も成長していると感じます。もちろん人それぞれですが、自分自身の将来を真剣に考え、自分自身を見つめなおす。こんな時に人は成長することは当然かもしれません。
 また、時々、卒業生が学長室に顔を見せてくれますが、話を聞いていると現場が彼ら彼女らを成長させたと感じることが多々あります。これも当然かもしれません。
 そうすると、短大では何を教えているのでしょう。短大の力で学生が成長するというよりも、現実の社会が学生を成長させていることになる、そんなことも考えてしまいます。
 ちょっとの寂しさも感じつつ、しかし、私たちの短大での教職員の教育・支援が下地にあってこそなのだと思います。
 私が学長を拝命して2年が経とうとしています。本学の教職員は、本当に一人一人の学生と向き合っており、この点が本学の最も誇れるところであると確信しています。
 現在の社会においては、子どもたち一人一人に大人が向き合えていないと児童福祉の分野では常に指摘されています。地域社会の崩壊は、子どもたちに対する様々な大人の目の存在を失わせています。子どもたちに向き合い、見守る大人の目が子どもたちの成長を保障してきたのです。
 本学の学生の多くが、子どもの成長に関わる仕事についていきます。その学生たち自身が大人に向き合ってもらえた経験をしていることが、彼らが子どもと向き合うとき、おおきなよりどころとなるのです。
 千葉明徳短期大学は、これまでも、そして、これからも学生一人一人にしっかり向き合える短大で在りたいと思います。
 新年を迎え、原点を確認しながら新たな決意をした次第です。



【中学校・高等学校】

■◆■千葉明徳中学・高等学校 校長 園部 茂■◆■

 皆様、新年明けましておめでとうございます。
  昨年4月から千葉明徳中学・高等学校は、中高一貫コース6学年が揃いました。また、高校も学校改革3年目まで歩みを進めてきました。
 9月の文化祭は、初めて中高同日開催とし、三日間に亘って実施しました。学園前駅からのコンコースには、高校生徒会を中心として製作した入場門、体育館ステージには、中学生全員で製作したちぎり絵が飾られ、オープニングでは、中高合同の部活動の発表など、中高の一体感の中で大いに盛り上がりました。また、高等学校では、今年も多くの部活動が活躍を遂げた年でした。チアリーディング部の3年連続の全国大会三位、サッカー部女子の千葉県リーグ2年連続優勝、さらにサッカー部男子は、選手権大会県予選で、インターハイで全国優勝した市立船橋と同点ゲームを演じ、大きな評価を得ました。(惜しくもPK戦で敗退し、県ベスト8)
そして、新年が明け、三学期がスタートしました。この三学期は、単に2016年度をまとめる時ではなく、中高一貫コースの6年間、高校の学校改革後の3年間をまとめる時だと位置づけています。
 また、中高では来年度より中学生全員と高校一年生に対してタブレットを渡し、授業や各種行事への活用を始めます。その準備に向け、2年間に亘って数多くの学習会も実施してきました。この間、私達が確認してきたことは、タブレットを持つことによる『授業・教育の質の転換』です。グローバル化が進む中、日本の英語教育が大きく変わろうとしています。これまでの、大学まで学んでも、ほとんど話せない・書けない英語教育から、『話す・書く』力を重視した『コミュニケーションツール』としての英語教育に変わろうとしています。こうした分野にも、タブレットは大きく貢献していくことを期待しています。
いよいよ2017年度は、一貫コースの6年間、そして高校の学校改革後の3年間の成果の上に、中高の学校改革も新たなステージへと入っていきます。この三学期、しっかり準備をして新たな改革へ果敢に臨んでいく年にしていきます。
 学園全体の皆様方の積極的なご理解・ご支援をお願い申し上げ、年頭にあたってのご挨拶と致します。



【幼稚園】

■◆■千葉明徳短期大学附属幼稚園 園長 柴田大輔■◆■

 より良い保育を目指し、試行錯誤を繰り返しながら進んできた本園の保育は、充実期を迎えつつあります。
 職員一同、子どもたちとの日々の関わりの中で確かな手応えを実感しながら、子どもたちとの生活を楽しんでいます。一方で、新入園児数が年々減少し、苦戦し続けていた入園募集についても、来年度は3年保育75名(昨年対比+5名)でのスタートと回復傾向にあり、今後についても見通しの立てられる結果となりました。これは幼稚園だけの力ではなく、学園関係各位に加え、保護者の方々からのご理解とご支持を頂いた結果です。この場を借りて改めて感謝申し上げたいと思います。
 現状に満足することなく、更なる飛躍を目指し、気持ちを新たにこれからもさまざまなことにチャレンジして行くこととなります。今年も引き続き、本園の保育へのご理解とご支持を頂けますよう、よろしくお願い致します。
 さて、不思議なもので、年末の忙しない空気も大晦日の一晩が明けると、晴れ晴れとした新年の空気にがらりと一変します。この年末年始、家族に加えて、遠く離れた場所に住む祖父母や親戚一同が集まり、久々の再会を喜び、ともに過ごす時間を楽しんだ方も多かったのではないでしょうか。
 近年、日本社会の変化に伴い、日本人の生き方や考え方が多様化してきました。その結果、趣味・嗜好だけではなく、生活そのものに共通項を見出すことが難しくなっています。これは最も身近な社会集団である「家族」の中でも見られることです。同じ屋根の下で暮らす家族にあっても、一人ひとりの生活時間が異なり、家族みんなが顔を揃えて食事をすることも難しいご家庭も増えているのではないでしょうか。一方で、地域が失われつつある中、社会から家庭が切り離され、孤立する現象も起きています。かつて地域全体で子どもを育てていた社会の力が薄れ、かつ核家族化が進む中で家族内での教育力も弱まっている現状においては、子育てに悩む親が増えているのは当然の帰結とも言えます。
 これからの幼稚園の役割とは何か。それは、一人ひとりの子どもと関わり合い、育ちを支えていくのと同時に、子どもたちを取り巻く環境にも目を向ける必要があります。豊かな自然の広がる幼稚園の恵まれた教育環境の中で、より一層の保育の充実を図るとともに、家庭や地域社会と手を携えながら、ともに子どもたちを育てて行くことを課題として今後の保育に取り組んで行きたいと思います。



【本八幡】

■◆■明徳本八幡駅保育園 園長 丸山 敦子■◆■

 新年あけましておめでとうございます。
 今年は城ケ島で、東に初日の出、西に富士山を拝むという年明けになりました。日が昇るのを待っている時の気持ちは何とも言えないほど、ワクワクしたものでした。初日を見たいと思う人たちが多いことにも驚きましたが、これだけの人たちが同じ目的を持っていると思っただけでも、なぜか嬉しくなりました。青みがかった空が、黄色く明るくなり、空を徐々に明るく染めていく様を見ていて、日が出た時に、知らない者同士でも歓声を一つにすることができたことは、とても気持ちが良かったです。
 そして、そこで感じたことを一年間忘れずに過ごしたいと、一年の計を立てる思いで時間を過ごしました。
 このように、ワクワクする気持ちを抱きながら何事にも取り組む姿勢は、子ども達にも響きます。それが一人ではなく、“私たち”となることで、響き渡ります。
 今年も、子どもにも大人にも新しい出会いがあります。本八幡駅保育園の笑顔の波とワクワクの波動を響き渡らせて、2017年酉年、飛躍の年にしていきたいと思います。
 どうぞよろしくお願い致します。



【浜野】

■◆■明徳浜野駅保育園 園長 海邉 成美■◆■

 新年あけましておめでとうございます。
 当日の給食について、クリスマスの行事食として、どんなものが良いか、アイディアをもらいメニューを考えました。
 昨年11月に行った《めいとくのつどい》に、数年ぶりに参加をしてくれた男の子がいます。ちょっと照れ屋の彼は、恥ずかしがってなかなか参加してくれず、いつも妹さんだけの参加でした。このつどいは、明徳20年プロジェクトのひとつで、20歳まで成長を見届けよう!という試みから生まれた企画です。卒園して数年が経つと参加率が下がってしまう傾向にあり、思春期を迎える子ども達に、どうしたら参加したくなるかを職員で話し合っています。
 今回、6年生になった彼(開園当初の年長児)が参加してくれたことは、私達にとってとても嬉しいことでした。そして、6年という時を超え、一瞬で距離が縮まった感覚がありました。開園当初からいる職員と肩を組んで写真を撮ったり、懐かしい話をしながら、楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。
 彼は、この3月で小学校を卒業します。この保育園に携わった子ども達が、また新たな一歩を踏み出していく2017年…。感慨深いものがあります。中学校という新たな扉を開く彼らの成長や挑戦していく気持ちに負けないように、明徳浜野駅保育園も地に足をつけて一歩一歩成長していかなければならないと改めて感じました。
 今年も職員一同、子どもを真ん中に《大きな実家》をめざして保育にあたっていきます。皆様、本年もどうぞよろしくお願い致します。



【やちまた】

■◆■明徳やちまたこども園 園長 箙 光夫■◆■

 開園から3年目を迎える年となりました。
 園児数も70名に届く予定です。保育の評判も少しずつ周辺に伝えられ、入園を希望する親子が訪ねてきています。
 保育者不足が職員の負担増となり大変な思いもしましたが、周辺の卒業生たちが少しずつ集まって来てくれ、職員それぞれが研修を受けることが可能となる運営ができそうです。
 昨年の暮れには園庭の砂場の傍に築山もできました。今年は待ち遠しかったベランダの工事と、桜の木の下に、トイレ・かまど・井戸を完備した小屋を造りたいと考えています。国の政策がこども園に向いている平成31年度までに補助金の獲得を八街市の協力を得ながら進めることが課題です。
 又、今年度は年長(そら組)が14名となります。どんな年長児に育つのか、職員たちで楽しく語り合っています。2年間の実践から保育過程も見えてきました。少しずつ前進していきます。



【土気】

■◆■明徳土気保育園 園長 北村 都美子■◆■

 「あっS君がコーン食べ・・」と調理途中にコーンを食べるS君を見て、こう言いかけたT先生に、「いいんだよ!あれはS君用だから」と作業をしながら平然と答えるA君。年長組保育参観の1コマです。
 この日は保護者の方に、子ども達がグループに分かれて行ったカレーライス作りを見てもらい、一緒に食べる日でした。カレー作りはこれまでにも経験しており、今回が3回目です。1回目はお泊り保育の時で、A君達のグループは、カレーに入れる材料を相談する際に、食べ物の好き嫌いに極度の偏りがあるS君のことを考え、S君の好きなコーンを入れることにしました。しかし、当日完成する前にコーンの大半をS君が食べてしまいました。その経験から、今回は前日の買い物において子ども達自身の判断で、初めからコーンを2缶買ってきたそうです。この話を後日担当の職員から聞き、「こういう子ども達が大人になったら、バリアフリーなんて言葉も要らないな」と、これまでの10年の実践を振り返り感無量でした。
 インクルーシブ教育、それぞれの違いを認めて共に生きるということは、こういった日常の中にこそ育まれるものと確信する出来事でした。しかし、それは年長組になったから急に出来るものでもなく、保育者から言われたからできるわけでもありません。1回目のカレーライス作りの場面において、保育者がS君の行動を、「あらS君、コーンは先に食べちゃったの!せっかくS君の好きなコーン入りカレーを友達が作ってるのよ」と、S君の苦手な部分にフォーカスして注意していたら、きっとA君達は「S君は困った子、グループ活動の足を引っ張る」存在として感じていたのだと思います。逆に保育者がS君を主体として、「どうしたら安心し自分を発揮するか、クラスの仲間として在るか」と考えられれば、子ども達にもそのような行動が映し出されます。目に見える行動や言葉の奥にある“保育者の価値と判断”を実は子どもは見ているのです。そうでなければ、「S君も食べられるように、S君の好きなコーンを入れよう、そして次はS君が先にコーンを食べてしまってもコーンカレーを作れるように、初めからコーンを2缶買っておこう」という発想は出来なかったでしょう。マイノリティな存在を知り、受け止め、共に生きるための知恵や工夫を、幼い時から当たり前にする日常があることが必要であると思います。そして、保育者がS君にどう向き合うかは、健常な子ども達にとっても、一人ひとりが生きる主体として大切にされることを感じる大事な機会なのです。障がいがある無しに関わらず、一人ひとりが尊重されて育つ、保育の本質がそこにあると感じています。
 昨年許しがたい虐殺事件が施設でありました。人が生きる価値、在ることの意味について、故糸賀一雄先生は「この子らを世の光に」と説かれました。世の光「を」ではなく、「に」の意味を、事前にこの事件を起こした人に説く人がいたらと思うと残念でなりません。自分とは違いのある人のニーズや状況を受け止め、共に生きることを考えることは、実はみんなが豊かな心になることと、インクルーシブ保育を実践することによって明らかになると実感するものです。



【そでにの】

■◆■明徳そでにの保育園 園長 野村 紀子■◆■

 明けましておめでとうございます。
 今年、明徳そでにの保育園は、創立五年目という節目を迎えます。これまで子ども達の健やかな成長を通して保護者の方からの信頼を得、保育を積み重ねることができました。昨年は新園舎建築工事のため、保育の体制が例年と異なり、職員一同総力を挙げて工夫と努力を重ねた年でもありました。
 新園舎建築に伴い、保護者や地域住民の方へは説明会を丁寧に行い、進めてきました。そのような中で、保護者の意見を真摯に受け止めながら、環境を工夫し、各年齢の発達に沿った保育計画に基いて保育を実施してきました。導入した異年齢保育についても、当初は保護者から不安の声も挙がりましたが、丁寧な説明と実践を通して、その良さも伝わり、今では保護者の方々も信頼していただいていると感じています。
 基本的には現園舎で生活しながら工事を進めてきましたが、第一回解体(二部屋の解体)期間であった昨年8月後半には、子ども達が安心できる環境を確保するため、習志野市子ども政策課の支援と、保護者の協力を得て、習志野市立袖ケ浦こども園で過ごさせていただきました。
 また工事期間中、日常の保育では狭い園庭で過ごすことになった子どもたちが、身体を十分に動かして運動遊びや散歩を楽しめるように、近隣の中学校校庭を借りたり、運動公園に出かけたりもしました。また、袖ヶ浦東小学校の校庭をお借りして運動会を開催できたことは、地域の支援と理解を得ながら保育を進めることができた賜物だと考えています。
 「自然豊かな環境を大切にする」というコンセプトに沿った素晴らしい園舎の完成を期待しています。法人の理念である「一人ひとりの子どもが今を生きることに喜びを感じ、心身ともに健やかで「育つ幸せ」を実現する」(子どもの最善の利益と福祉の増進)ことを目指し、職員一丸となって更に地域に根ざした保育園でありたいと思います。



【法人】

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