学園ニュース

学園ニュース 2019年3月号(228号)

【高校】

■◆■千葉明徳高等学校 教諭(3学年主任) 須藤 勝之■◆■

 「平成」が終わる最後の年の3月1日、287名の生徒が巣立ちの日を迎えました。
 3年前の入学当初、一貫生も含めて迎えた生徒達を、高校において新たに芽吹いた存在としてとらえ、その意味も込めて学年通信のタイトルを「Sprout」としました。卒業する時には立派に成長し、どんな場所においても人から頼られるべき存在となれるようにと願いながらです。そのため、高校生活の全ての場面において、我々は勉強だけでなく、運動だけでなく、人としてどこであっても頑張れるようにと応援をし続けました。
 さてその集大成の場として迎えた当日は、朝の内はまだ小雨が降る天候でしたが、式が始まる時にはその雨も止み、これからの門出を祝福しているかのようでした。その雰囲気の中、沢山の拍手に包まれ、卒業する三年生が入場した時、ハプニングが。なぜか前日の予行練習では揃っていたはずの椅子の数が一つ足らず、卒業生1名が座れないという状態に。結果、教員も含め動揺した全員の姿に、厳粛であったはずの場が思わず和んでしまいました。
 このままの軽い雰囲気で式が進行してしまうのかと皆が危惧していると、驚くことに場が和んだのはその一瞬のみであり、それ以降はまた元の通り厳粛な空気が漂いました。それは、その場にいた全員が、式を大切なものにしたいと考えたからこそでした。そして、その場面に立ち会うことの出来た私達は、この287名が3年という月日の間に芽から花へと成長したことを実感できました。
 実際、その後の呼名では、普段は決して聞くことの出来ない生徒達の大きく堂々した返事が何度も響きました。そこには、今まで応援してくれた全ての人達へのお礼が込められていたと私には感じられました。実際、その凛とした声を聞いた途端、思わず目頭を押さえる人もいました。その気持ちは万感の思いを込めた答辞及び送別の歌へと続き、そして最後の退場でアスリートコースの生徒全員による、式場全体に響き渡るお礼の言葉で締めくくられました。
 私は、こんなにも胸打つ卒業式を作り上げることの出来た生徒達を本当に誇らしく思います。そして、3年前に込めた思いを託すに足りる人物として、これから頑張っていってくれるだろうと確信しています。
 このような素晴らしい卒業式を迎えることが出来たのも、学園全体の皆様で応援し続けて頂いたおかげです。3年間本当にお世話になりました。ありがとうございました。



【幼稚園】

■◆■千葉明徳短期大学附属幼稚園 主幹教諭 上中 益美■◆■

 山の園舎が開園して早一年が過ぎようとしています。
 この一年を振り返るといろいろなことがありましたが、何と言っても特筆すべきは他の園ではなかなか目にすることのできない古墳の山との生活だと思います。
 この山には子どもたちの好奇心を満たす多くのものが潜んでいます。それは、よーく見ないとわからないものだったり、やってみないとわからないことだったり・・・。まだ歩き始めて間もない小さい子であれば、下り坂は、オットットットと勝手に体が行ってしまいます。慌ててそばの柵につかまります。次の日からは、柵のそばを歩くことを学び、危険を回避します。ある子は、両腕を広げてバランスをとりながら、ゆっくりゆっくり下りてきます。下まで来るとニヤリとして自分でパチパチと拍手をして別の場所へ。坂道は、上りも下りも重心のかけ方が違ってくるので、そこを歩くだけで体幹も鍛えられ、バランス感覚も自然と身につきます。もちろん失敗して転ぶこともありますが、子どもたちは、失敗を恐れずに挑戦を続け、できた時は、自らに拍手をします。そして次に向かう自信となっていく・・・。(3月現在では、ほとんどの子どもたちが駆け上がり、駆け下りています。)
 2歳児クラスの子であれば、以前山の上で見つけたカタツムリをもう一度見つけようと、様々な場所を探します。葉の裏を見たり、茎を持ちあげたり、地面を掘ってみたりします。カタツムリはいなくとも、他の様々な虫や草木、その力強さ等に気づいていきます。土をいい匂い・・・と言った子もいました。また根っこは、簡単に抜けるものとそうでないものがあります。絵本の おおきなかぶ のように「うんとこしょ、どっこいしょ」と掛け声をかけながら、引っ張っていた時、あまりの根っこの強さに途中で切れてしまい、保育者が思い切り尻もちをついた時は、皆で大笑い!そんな楽しい時間もありました。
 秋には、見たことのないきのこ?のようなものが出現し、理事長先生がきのこの分厚い専門書をもってきて下さったこともあります。
 また、ここで過ごしていくうちに子どもは、自然に対しての力(本能)のようなものを持っているのでは・・・と思うようになりました。坂の上り下りのバランスもそうですが、先がよくわからない奥の方へは、わからないうちは、一歩一歩探りながらゆっくりいく。切り株の上に乗って柵の上から下を見る時も高いことを認識しているからか、決して柵から手を離すことはありません。木の根につまずくこともありません。
 そして、ここでの自然は、子どもたちを守ってくれているようにさえ感じ、私自身も安心を感じます。
 子どもたちが既成概念にとらわれず、山のあちこちで自ら遊びをつくって楽しむ姿には、頼もしさも感じます。(自然に対する注意力、集中力、好奇心、記憶力、創造力、想像力・・・etc.)もちろん、大人が側で見守り、知らせていくことはまだまだ必要ですし、そばにいる大人の影響は大変大きい。だからこそ、自然の中で発揮される子どもたちの力を引き出していくこと・・・これも大人の大切な役目と考えるようになりました。大人の感覚で、簡単な言葉で済ましてしまわないよう子どもの好奇心に真剣に向かい合い、また、危ない・・・ばかりが先に立って、その芽を摘んでしまうことのないよう、見極めながら子どもたちと毎日新たな発見をし、たくさんの可能性を秘めたこの山で一緒に楽しみながら成長を見守っていきたいと思っています。
 最後に
 立ち上げの年というのは何もかも一から作り上げていく大変な年です。職員が一丸となって頑張り、保護者の協力、周りの方の支援を得て今日までくることができました。もちろん、子どもたちも頑張ったのは言うまでもありません。皆の努力でこれからも山の保育が盛り上がっていきますよう願っています。



【浜野】

■◆■明徳浜野駅保育園 保育士 鈴木 友基■◆■

 私たちは子どものふとした瞬間の可愛らしい姿や驚くような行動など、その子の成長が垣間見られた時に【子育てわかちあいの記録】を、保護者と子どもの成長を共有するために書いています。
 その時の情景がわかるエピソードと、保育者が感じたことや、わかちあいたいことを記載し、保護者からのコメントを書いてもらっています。今回はその中の2つのエピソードを紹介します。
 つくし組(0歳児)が公園で帰り支度をしていると、たんぽぽ組(1,2歳児)のAくんが「もう帰るの?」と少し残念そうに言っていました。『保育園に先に帰るね。また遊ぼうね。』と伝えると「うん、わかった!」と言い、公園の出入口付近まで見送りに来てくれました。保育者が子どもたちに『バイバ~イ』と手を振っていると、Aくんが「気をつけてね~♪」と声を掛けてくれました。【気を付けて】という、お子さんからはあまり出ない言葉に驚きながらも、Aくんの優しさと成長を感じ、心温まるひと時となりました。
 公園で追いかけっこをして遊んでいたところ、勢いがついて転んでしまったBくん。皆は遊びに夢中でしたが、Cちゃんは「先生~!Bくんが転んでる!」と気付いて教えてくれました。そしてそばに駆け寄り「大丈夫??」と声を掛け「うん」と言って立ち上がったBくんに「Cと一緒に走ろう!」と言って手を取り合い、2人で元気に走り出していました。Bくんは泣かずに立ち上がれたこと、Cちゃんは友だちの困った姿に気付いて励ましてくれたことに、心の成長を感じました。実はこの時から一段と仲良くなり、一緒に遊ぶことが増えました。友だちとの絆が深まるきっかけを間近で見ることができて、とても感動的な瞬間でした。
 今回のようなエピソードを保護者が読み「うちの子が…と驚きました」「優しい気持ちが育っていて嬉しいです」などのコメントも頂き、生活の中で見られる貴重な姿をわかちあい、子どもたちのこれからの成長へと繋げられるステキなコミュニケーションツールとなっています。日々の気づきをこれからも、たくさんの人たちとわかちあい、成長へと繋げていけるよう保護者と共に楽しみながら子育てができるような発信をしていきます。



【やちまた】

■◆■明徳やちまたこども園 保育教諭 遠矢 花琳■◆■

 先日、年長児そら組のお別れ遠足に行きました。
 クラスでの遠足は秋の遠足に続き2回目ということで、子どもたちも前日から楽しみにしていました。
 遠足当日は、あいにくの雨でしたが、楽しみな気持ちを胸に、駅まで足取り軽く歩いていきました。八街駅から千葉駅まで電車に乗った子どもたち。初めて電車に乗る子も多く、変わっていく景色を窓越しからキラキラした表情でみていたり、「揺れて怖いね」など緊張した様子で手すりをつかんだりと様々でしたが、電車内では静かに過ごし、公共の場での過ごし方をしっかり理解している年長児ならではの姿が見えました。無事に千葉駅までつき、モノレールに乗車という時にハプニングが発生。乗るはずのモノレールと反対方向の車両に乗り込んでしまい、気づいた時には、乗るはずのモノレールが到着。あわてて乗り換えるなんてこともありましたが、無事千葉市科学館につくことができました。館内ではプラネタリウムを見たり、各階にある、生き物や自然、科学などの面白さを体験できるブースに行き、テレビ映像が流れる仕組み(コマ撮り撮影など)や草木に同化して化けている昆虫を探したりと、興味を引かれる不思議な体験をし、楽しむことができました。園生活の中で沢山自然と共に過ごした思い出と共に、おもしろさを沢山見つけられる小学生へと巣立っていく姿が楽しみです。



【中学校】

■◆■千葉明徳中学校 教諭 神田 正行■◆■

 中学校の合唱コンクールは、2月27日(水)に青葉の森公園芸術文化ホールで行われました。
 年度内最後となった行事ですが、夏休み前から合唱曲を決めたり、指揮者・伴奏者は夏休み中から自宅で練習したりと、早い段階での準備が始まり、生徒たちも「最後の行事」という思いの中、当日に至るまで各学級で様々な活動がありました。
 私が担任をしている1年Ⅲ組は、合唱の練習に意欲的に参加する生徒が多い中、苦手な生徒も何人かいたので「練習スケジュールの取り決めから練習方法まで、自分たちで決めたことは最後まで守ること」と「合唱の苦手な人に対して、得意な人が合唱の良さを伝えることで、このクラスでもっと歌いたいと26人全員が思えるようにすること」の2つをクラスの約束事として練習に取り組んでいき、それ以外は生徒の自主性に委ねていました。
 取り組みの中で、揉め事やトラブルもありましたが、ある生徒の1年間の振り返りには「1番の思い出は合唱コンクールです。結果も良かったけれど、結果にたどり着くまでの日々の方が私の大切な思い出です。このメンバーでないと、こんな良い思い出は作れなかったと思います。感謝の気持ちでいっぱいです」と感想がありました。この生徒は合唱の苦手な生徒だったので、友だちと励まし合い支え合うことや合唱への考え方が広がる経験が得られた特別な行事になったのではないかと私は感じています。
 今後、中学校の合唱コンクールがますます発展し、生徒の思い出に強く残るものとなるよう携わっていきたいと思います。



【短期大学】

■◆■千葉明徳短期大学 准教授 田中 葵■◆■

 2月8日(金)、2年生の学びの集大成である「学びの成果発表会」を開催しました。
 この「学びの成果発表会」は2年生にとっては最後の授業であり、卒業必修科目であるゼミ(正式名称:前期「専門総合演習」、後期「卒業演習」)を通して、2年間の学びをまとめ、その成果を発表する会です。
 昨今、「主体的で対話的な学び」(アクティブ・ラーニング)が謳われていますが、本学では以前から、「学び」は、「どうしたらいいのだろう?」「これはどうなのだろう?」「知りたい」「理解したい」「変わりたい」といった学生自身の疑問や欲求を出発点とした主体性が重要であるという認識のもと、「体験から学ぶ」という手法を大切にしています。そのために、様々なフィールドを用意し、学生が自分自身の体験をふりかえったり、その体験を人と話し合ったりしながら深めていく授業展開を行っています。そのようなことに重きが置かれている本学の授業の中でも、特にゼミは、各教員の専門分野を中心にしながら、学生の主体性(私はこのゼミで何をどう学びたいか?)に重きを置きながら、教員と学生とで一緒に授業を創ることを念頭に置きながら進めています。
 発表当日は、2年生同士が互いの成果から学び合うことはもちろんのこと、1年生も参加し、次年度の自分を思い描く機会としています。今年度は以下の表のようなテーマを持ったゼミのもと、発表内容も形式も多様に行われました。どの学生も、自分のゼミに誇りを持って発表する姿があり、充実した学びがあったことが示されていました。
 学生には2年間の学びに誇りを持ち、こどもや利用者の方々はもちろんのこと、職員や保護者含め、多くの方と学び合う姿勢を持ち続けてほしい。そのためには、私たち教員も、学生からはもちろんのこと、教員間やその他の方々から学ぶ姿勢を示し続けなければいけないと思っています。




【本八幡】

■◆■明徳本八幡駅保育園 保育士 渡邊 啓晃■◆■

 ブロック遊びで大きなものを作る姿が、1、2歳児ともに多くなってきました。
 そんな中、子どもが「これは何だろう」と自分で作ったものを職員に見せながら聞いてきました。「なんだろうね?」「長いから笛かな?」と話をすると「違う楽器も作ろうよ!作って!」。興味を持った子どもたちが、どんどんブロックの周りに集まりました。「ギターは?ラッパは??太鼓は??」と具体的な楽器の名前も出てきました。楽器の名前を知っている事に成長を感じたと共に、私自身もどう作ったら子どもたちが認めてくれるか悩みました。子どもたちに作った物を渡すとさらにアレンジを加えオリジナルの楽器が完成!!子どもたちの中ではコンサートごっこも流行っていました。「合奏コンサートしようか?」と誘い掛けると、自分たちで部屋の広い方に椅子を向け、真っすぐに並べてから「お客さん来てくださーい」と呼び込みまで自分たちで行う意欲。そして、お客さんが来ると2歳児クラスの子どもが「座ってください!今からコンサートを始めます。」と本当のコンサートのように言葉をかけていました。初めは、人気のキャラクターソングを歌い演奏し、次に「山の音楽家」を演奏しました。名前を呼ばれた楽器以外は待って演奏を聴き、呼ばれた時には音を言葉で表現してとても楽しそうにしていました。お客さんにも褒めてもらえると「もう一度歌います」と自分たちからアンコール!沢山サービスアンコールをしてくれました。演奏会が終わった後に、「保育園に本当の楽器があるよ」と伝え、タンブリン・カスタネット・鈴・マラカスを持っていくとそこから「○○やりたい!」と楽器を選び再度演奏会!30分以上も演奏会ごっこを楽しんでいました。興味のあることをする事、想像をしながら見立てること、本当の物に触れるということは素晴らしい経験の時間だと感じたエピソードでした。



【法人】

■◆■法人事務局 広報室■◆■

 2月27日(水)に学校法人千葉明徳学園理事会が開催されました。以下のとおり概要を報告します。

-2月27日(水)開催 理事会-
理事8名出席、監事2名参加のもと、10時から本館1階理事応接室にて行われ、いずれの議案も承認されました。
■議事内容
第1議案 平成30年度役員報酬、役職手当及び給与体系表について
第2議案 千葉明徳短期大学学則変更について
第3議案 千葉明徳中学校・高等学校 教育課程の一部改訂について
第4議案 学校法人千葉明徳学園 休職規程の一部改定について
第5議案 パートタイム就業規則の一部改正について
第6議案 その他
■報告事項
1.学生・生徒・園児の募集状況について
2.第2グラウンド用地整備に関する進捗状況について
3.常任理事会報告について
4.その他

【法人】


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