千葉明徳学園は2025年に100周年を迎えます 寄付のお願い

学園ニュース

学園ニュース 2025年12月号(290号)

【法人】

■◆■千葉明徳短期大学 教授 明石 現■◆■

 去る11月22日(金)、令和6年度 学校法人千葉明徳学園100周年記念事業講演会が行われ、戦場カメラマンとして世界各地の紛争地を取材され様々なメディアでもご活躍の渡部陽一氏が講演されました。
 当日は、第1部として渡部陽一氏の講演会、第2部として渡部氏とNPO法人「芸術分の教育」共同代表で朗読家の英谷綾子氏によるトークセッション、ピアニストの南部由貴氏との共演による英谷氏の原爆詩の朗読、そして最後に、平和を願う歌として、千葉明徳短期大学附属幼稚園の年長園児有志、千葉明徳中学校・高等学校の合唱部、千葉明徳短期大学・明石ゼミ学生の総勢100名により、手話合唱曲『やさしい風になるから』(作詞:英谷綾子 作曲:明石現 手話創作:井崎哲也)がピアノ・南部由貴氏、11弦ギター・明石現の伴奏で歌われました。
 渡部氏の講演では、頻繁に戦地に赴き現地の方々と数カ月にわたって生活をされた方にしか見えない、ありのままの戦争の実相が話されました。
 「戦争で被害を受けるのは、いつも子どもたち」ということばがありました。今にも亡くなりそうな我が子を抱きかかえた母親の写真は、「この子は確かにこの世に存在した」「この子の存在が無かったことにされたくない」という、一人の母親の心の声を写し取った印象的な一枚でした。第二次世界大戦の終結から来年で80年となりますが、今現在も各地で続く戦禍においては、この長い年月に人類は何を学び、どう進歩してきたのだろうかと首を傾けてしまう方々も多いのではないでしょうか。今日の平和は、ある意味でぎりぎりのバランスの上で成り立っているものであろうことも容易に想像できます。その意味で、極限の状態にある戦地での人々の様子を聞かせていただくことは、私たちの何気ない日常のありがたさへの気づきや今後の自身の生き方へのヒントをいただくことにもつながったように思います。
 そのような意識が開かれたところで聴いた、朗読とピアノによる原爆詩の朗読には、あらためて生きることの尊さを感じました。そして最後の手話合唱は、聞こえる・聞こえないという両極を越えて一つになるという、音楽の本質の一端として、この度の講演会に参加された皆様の心を、最後にそっとやさしく包み込むものとなったように思います。
 渡部氏は「好きなことをやってください」というメッセージをくださいました。もしかしたら、声高に平和を叫ぶことよりも、それぞれが好きなことをして、その輪が静かに広がることが、本当の意味での平和への近道なのかもしれません。
 この場をお借りしまして、ご来場くださいました皆様に心より感謝申し上げます。


【高校】

■◆■千葉明徳高等学校 教諭 中澤 祐樹■◆■

 11月28日(木)に高等学校1学年と2学年で芸術鑑賞会を実施いたしました。
 1学年は舞浜アンフィシアターにて『美女と野獣』を鑑賞し、2学年は浜松町にある劇団四季劇場「春」にて『アナと雪の女王』を鑑賞しました。コロナ禍が終わり、当日の発熱等の欠席対応も少なく円滑に鑑賞会を終えることができました。本校の芸術鑑賞会は各学年の人数も多く、約一年前からの予約になります。今年度の演目の評判も良く、次年度の鑑賞会も同じ時期・同じ演目で実施を予定しております。


【高校】

■◆■千葉明徳高等学校 教諭 中澤 祐樹■◆■

 本校の図書館がラーニングコモンズ(『明徳館』)として新しく生まれ変わります。
 図書館の機能だけでなく、授業やゼミ活動、発表の場、自習スペースとレファレンス機能を持ち合わせるなど、幅広くかつ自由に利用できる空間になります。2024年6月から工事を開始して、10月末に工事の完了検査を終了しました。現在は蔵書の移動がある程度終了し、随時什器や備品を各スペースに配置している段階です。
各スペースの名称を、
ロビー⇒『Mコモンズ』(Meet(出会う))、
多目的スペース⇒『Lラウンジ』(Learn(学ぶ))、
閲覧スペース⇒『Gコモンズ』(Gather(集まる))、
開架スペース⇒『Bコモンズ』(Base(拠点))
と名付け、生徒の皆さんが快適に利用できるように準備を進めています!



、p校】

■◆■千葉明徳中学校 教諭 宮田 翔平■◆■

 12月12日(木)、中学2年生はTOKYO GLOBAL GATEWAY(通称TGG)という体験型英語教育施設に行ってきました。
 去年に引き続き2回目の体験となります。前回と同様、TGGがあるお台場に現地集合としました。現地集合ということで、生徒達が時間通りに到着できるか心配でしたが、今回はなんと遅刻者0名(前回は7名ほどいました…)という素晴らしい形でスタートすることが出来ました。TGGの中では7人の生徒グループに施設のスタッフ(ガイド役)が1名つき、オールイングリッシュで様々なプログラムを行います。前回も思ったのですが、TGGのスタッフの方々は、子供達のモチベーションを上げる能力・人と打ち解ける能力が飛び抜けています。スタッフの方と出会って、最初はもじもじと大人しかった子供達でしたが、5分もすればほぼ全員がスタッフの方とハイタッチをしていました。この子供達と打ち解ける速度には毎回驚かされます。私もこんなに人とすぐに打ち解けることができたらどんなに生きやすいだろうと、最初の10分間はスマホのカメラの画面越しに,ずっと羨望の眼差しをTGGのスタッフの方々に向けていました。
 さて、プログラムの内容についてですが、前回は英語でダンスを習ったり、プログラミングを習ったりと、英語で何かに「触れる」という印象が強いプログラムでした。しかし、今回は「ニュース番組を作る」・「日本の文化を紹介するパンフレットを作る」・「風呂敷の結び方をレクチャーする」など、学んできた英語を「活用する」ことに重点を置いたプログラムが多く、特にニュース番組を作成するプログラムが印象に残りました。このプログラムは生徒が番組作成チームとなって3分間ほどのニュース番組の中のお天気コーナーを作るというものです。まず、プログラムを行う部屋のセットに驚きました。グリーンバックの撮影ブースにテレビでよく見る吊り下げ式のテレビカメラ、モニターがたくさんある部屋など、「本物のテレビ局」がそこにはありました。さすが東京だと思いました。生徒もこのセットには相当テンションが上がっている様子で終始興奮気味でプログラムを進めていました。さらに撮影ブースで撮ったモノを隣の部屋で実際の番組として観ることができ、3グループが番組を撮り、視聴しました。原稿が同じなので内容も同じはずなのですが、生徒の英語の話し方や伝え方がとても個性的で3つとも全く違うニュース番組を観ているようでした。約5時間という長時間のプログラムではありましたが、終わった後生徒に感想を聞いてみると、「楽しかった」「また来たい」というようなポジティブな答えが多く返ってきました。このような素晴らしいプログラムを用意して下さったTGGの皆様に感謝すると共に、英語の学習に積極的に取り組む生徒達の姿に感動を覚えた1日になりました。


【浜野】

■◆■明徳浜野駅保育園 保育士 吉田 勇太■◆■

 11月14日(木)、秋のバス遠足で千葉明徳学園へ行ってきました。
 「また赤いバスに乗れるかな?」「早く焼き芋食べたいな」と期待に胸を膨らませながら当日を迎えました。
 朝から絶好の遠足日和の中、「みんなで楽しむぞ」と元気な掛け声とともに、バスは明徳学園を目指して出発しました。バスの中でも歌やお話に花を咲かせ、終始ご機嫌な様子でした。15分ほどで到着し、「着いたー!」と喜ぶ子どもたち。到着して最初の活動は、さつま芋をアルミホイルに包む、焼き芋作りの準備でした。沢山のお芋を包み終え、次に中学校裏の林に移動しました。そこでは一足先に、福中理事長の奥様と園長がたき火の準備をして待っていてくれました。早速、年長さんがたき火の中にさつま芋を入れていきます。年少、年中さんも「早く食べたいね」と期待が膨らんでいる様子でした。子どもたちはたき火の燃える様子や、煙の動きにも興味津々でした。炎の温かさや煙の匂いなどを感じたり「パチパチいってる」と枝が燃える音が聞いたりと、五感を使って楽しみました。
 その後、学園東門の方に移動し探索活動が始まりました。大きいクヌギのどんぐりに目を輝かせたり、図鑑で見た昆虫を捕まえて観察したりと、学園の自然に触れながら探索活動を楽しみました。拾った自然物をお土産バックにたっぷりと入れたところで楽しみにしていた焼き芋の時間です。ウキウキで中学校裏の林に戻ると、理事長先生も皆と同じタイミングで合流し、楽しみにしていた焼き芋パーティーの始まりです。近くの丸太に座ってアツアツのお芋をパクリ。「おいし~!」「あっつい~!」「みんなで食べるとおいしいね」と笑顔でやりとりしながら食べ進めました。その後もお芋のおかわりやお弁当を食べたり、おまけの探索活動をしたりと遠足を満喫した子どもたち。帰りのバスの中ではすでに「また行きたいね」「明日も行こうよ」など楽しかった思いでいっぱいな様子でした。
 遠足の後も、学園で見つけた生き物や草花の名前を調べたり、公園での探索活動がさらに盛り上がったりと、自然に触れ親しみをもって活動しています。自然の中にあるたくさんの魅力を、子どもたちも保育者も改めて感じる1日となりました。


【短大】

■◆■千葉明徳短期大学 講師 大澤 ちづる■◆■

 今年度、短大では保育の人材確保に向けた取り組みとして高校生を対象とした授業を積極的に行っています。
 特徴は、高校の教育カリキュラムに沿う形で実施し、「探究」「進路ガイダンス」「保育系の授業」など各校が定める教育課程に位置付けられるように行う点です。大学からの一方的な出前授業ではなく、高校と本学の双方にとって有益となる授業を目指しています。
 今年は千葉市内の3校に教員が出向き、高大連携授業を行いました。県立若松高等学校では家庭科の「保育」の授業のなかで、8回の授業を実施しました。8回講座のオリエンテーションからスタートし、第1、2回は「わらべうた」や絵本など高校生が親しみやすい内容、第3回は乳幼児期の発達、第4、5回は教員が同行して行った保育体験とその振り返り、第6、7回は身体と音楽を使ったあそび、第8回は福祉分野として「こどもを取り巻く社会」とまとめ、という流れで進めていきました。教員がそれぞれの専門分野を活かし、保育に関わる授業を幅広く提供できたと感じています。
 最後のまとめの回で高校生に感想を書いてもらいましたので、少し紹介します。
Q.印象的に残っている授業はありますか
・保育体験です。子どもたちと一緒に遊んでいろいろなことに気づけました。
・体を動かして遊んだり音で遊んだりしたことです。子どもの頃を思い出したみたいで楽しかったです。
・絵本の授業です。小さいころに読んでいた絵本を思い出して、懐かしい気持ちになりました。
・運動遊びの中で、社会性や主体性も育つということが勉強になりました。
・保育体験に行って、子どもたちの笑顔がとても可愛かった。直接体験することが一番の勉強になると思った。
・いろいろな違いを持った子どもが園に通っていることを知れたことです。宗教の違いの話が面白かった。
 次年度は、明徳高校でも授業をする予定です。今後も、地域を広げて他の高校との連携も模索しながら社会貢献を果たしていきたいと考えています。


【やちまた】

■◆■明徳やちまたこども園 保育教諭 毛利 百花■◆■

 12月、子どもたちが楽しみにしていたクリスマス会を行いました。
 年少児は歌に合わせてダンスを踊り、年中児は「クリスマスのうたがきこえてくるよ」を合唱。年長児は「きらきら星」のハンドベルと「サンタが街にやってくる」を合奏しました。
 緊張した姿も見られましたが、この日を楽しみにしていたこともあり、終わった後には観てもらえた満足感でいっぱいの表情を浮かべていました。
 職員からはパネルシアターのおたのしみ。クイズに答えたり歌ったりしながら楽しみました。クリスマス会の最後には、鈴の音とともにサンタさんが登場。子どもたちは拍手をして大喜びでした。数日前に年長児の元に「遊びに行くよ」と手紙が届いていたこともあり、「どこから来たの」「どうやってプレゼントを届けるの」など各クラスで考えた質問もしました。また、各クラスにプレゼントももらい、子どもたちは大興奮。保育室に戻ってから早速、もらった玩具で遊ぶ姿が見られました。
 昼食は、栄養士が企画してくれたクリスマスバイキングを行い、ローストチキンやコーンスープなどの豪華メニューをいただきました。友だちと一緒に、目をキラキラ輝かせながら、おいしそうに食べる様子が印象的でした。
 今後も子どもたちと共に色々な活動を楽しんでいきたいと思います。


【幼稚園】

■◆■認定こども園千葉明徳短期大学附属幼稚園 保育教諭 鈴木 七海■◆■

 12月9日(木)~12月11日(土)に年中組、年長組で「表現の集い」が行われました。
 クラスで話し合い、劇遊びやわらべうた、今まで楽しんできた遊びの発表、歌の発表などをしました。
 各クラス、劇遊びを主として進めていく中、子どもたちの役になりきる姿や気持ち、声などを大切にして、時には保育者が引き出していくこともありながら劇が形になっていきました。いつも決まった役ではなく、毎日変わったり、同じ役にしたりと子どもたちの選択で楽しみます。年中児は同じ役の友だちと一緒に台詞を言ったり、歌を歌ったりして、みんなで一緒に行う楽しさを味わっていけるようにしてきました。年少の時は恥ずかしくて動けなかったけれど年中になってからはできるようになった子もいました。年長児は一人ひとり台詞や出番があったり、保育者が入らなくても劇を進められたりして年中児とは違った成長を感じられました。「表現の集い」の活動を通して、自分の出番を理解しながら、友だちの立ち位置や出番を教え合う様子やアイデアを出し合う姿が、子どもの成長に繋がったように思います。
 当日の発表では、多くの保護者の方がいて緊張してしまう子、嬉しくなって気持ちが高ぶっている子など、それぞれの感情を表現する姿が見られました。
 それぞれ発表を終え、幕が閉まる時には達成感を味わいながら、元気に保護者へ手を振る子どもたちの姿が印象的でした。


【本八幡】

■◆■明徳本八幡駅保育園 保育士 堀内 美里■◆■

 暑さが落ち着いた秋ごろから、1歳児の子どもたちも公園や神社などへ散歩に行くようになりました。
 子どもたちの育ちに合わせて戸外での活動を行えるように、他の部屋と連携を取って行っています。「保育者や他児と手を繋いで歩くことができるようになり、目的地(公園、神社)まで楽しみをもって歩く。」「目的地での探索を楽しむ。保育者と手を繋いで歩く経験を重ねる。」この2つのねらいを立て、0歳児と1歳児の子どもをクラス関係なくグループ分けを行い、育ちに合わせて散歩に出る事で、一人ひとりの育ちにつながるようにしています。
 神社の参道ではたくさんの銀杏の葉が落ち、集めた葉の中を歩いたり、踏んだりして音や感触を楽しんだり、雨のように降ってくる葉に「うわー!あめ!」と目を輝かせて喜んだりしています。京成線が隣を走っているため、電車が来ると「きたー」「ばいばーい」と話したり、来ないときには歌を唄って電車を呼んだりする姿も多くみられます。目的地での楽しかった経験が、“神社に行ったら、楽しいことができる”という見通しに繋がり、歩く意欲になっています。
 
【法人事務局】

■◆■法人事務局 広報室■◆■

 12月14日(土)に学校法人千葉明徳学園評議員会・理事会が開催されました。以下のとおり報告します。

-評議員会-
評議員35名出席、監事2名参加のもと、13時00分から本館3階視聴覚室にて行われ、いずれの議案も承認されました。
■議事内容
第1議案 評議員の選任について
第2議案 令和6年度第一次補正予算について
第3議案 令和6年度長期借入金について
第4議案 その他
■報告事項
1.学校法人千葉明徳学園100周年記念事業について
評議員会終了後、千葉明徳中学校・高等学校教員4名による「ネパール研修旅行報告」が行われた。

-理事会-
 理事8名出席、監事2名参加のもと、15時45分から本館1階会議室にて行われ、いずれの議案も承認されました。
■議事内容
第1議案 令和6年度第一次補正予算について
第2議案 令和6年度長期借入金について
第3議案 千葉明徳短期大学 令和8年度入学生の学費等納入金について
第4議案 千葉明徳短期大学 令和8年度入学定員について
第5議案 千葉明徳高等学校 教育課程の一部改訂について
第6議案 その他

■報告事項
1.学校法人千葉明徳学園100周年記念事業について
  2.評議員の選任について
3.学生・生徒・園児の募集状況について
4.その他

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