学園ニュース
学園ニュース 2025年2月号(292号)
【中学校】

■◆■千葉明徳中学校 教諭 栗原 篤史■◆■
先月、中学1年生と2年生で百人一首大会を実施した。
「百人一首」とは、藤原定家が選出したとされる上代から中世の歌人百名の和歌を装飾用の色紙に一首ずつ記したものがはじめとされており、本来「小倉百人一首」と呼ぶ。ちなみに「かるた」とはポルトガル語で「札」を意味するcarta(=英語圏でのcardカード)を語源としており、江戸時代に成立した「いろはかるた(「犬棒かるた」とも)」が最も古いかるた遊びである。これらを融合させたものが、現在行われている「百人一首競技かるた」であり、こちらの成立は明治時代ごろとされている。本校はこの百人一首競技かるたに沿ったルールで実施している。
本校開校のコンセプト中に「本物に触れる教育」なるものがあった名残か、そのルールは徹底され、札の置き方、勝敗の決定、お手つき、送りふだ、所作などはそのまま公式大会に出ても恥をかかない程度になる。また、全員一回は畳部屋で実施することも本校のこだわりと言えよう。よく他の学校のHP等で「百人一首大会を実施しました」のようなタイトルにアクセスすると、体育館で4,5人がバラバラに並んだ札を間に向かい合っているのを見ると、本校の「こだわり」の強さをあらためて感じる。
今年度は特にその「こだわり」を強めた大会だった。まず、決勝と3位決定戦に残った四人の生徒は和装ができるようにした。某漫画の影響もあって(現実の名人戦とクイーン戦も和装)普段とは違う服装で参加できることに生徒も盛り上がった。また、決勝戦と3位決定は教室等でYouTube配信する都合上、高校のPC室で行ったが、合宿場の畳を剥がして持っていき、その上で競技ができるようにした。さらにその配信映像についても、手元、横、俯瞰の複数のアングルに、残り札の枚数まで表示される力の入れようで、試合を見ている生徒も大変興奮していた。
よく本校でなぜ百人一首大会を実施するのかを問われるが、古典に触れるとか日本の伝統文化云々よりも、こうして作られた雰囲気の中で思い切り楽しむことが、国語学習の思い出として残っていくことに意義があるようにも思える。
普段は休み時間にひたすらはしゃぎ回っている生徒も競技中は黙って上の句の一文字目に耳を済ませているし、「国語はキライだ」と公言する生徒もこの行事に向けて一生懸命(嫌々?)暗記をしてきている。こうした文化系(一説に体育系)の行事に「こだわる」ことは学校としての品性を上げ、生徒の知性を涵養していくことに繋がるのだろう。
生徒が「真面目に遊ぶ」場を作り、巻き込んでいくことに改めて本校の「本物に触れる教育」を見た気がする。
袴と上着を快く貸して下さり着付けまで教えて頂いた書道部の石崎先生、素敵な映像に仕上げて頂いた土佐先生、決勝戦の部屋を提供して下さった情報科の先生方、本当にありがとうございました。
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【短大】

■◆■千葉明徳短期大学 教授 池谷 潤子■◆■
卒業演習(ゼミ)での2年間の学びを総括する「学びの成果発表会」が行われました。
2年生は専任教員のゼミに属して、様々なテーマを学び、フィールドワークを行い、卒業レポート、ポスター発表用の資料を作成します。今年は多岐に渡るテーマに取り組む学生の発表があり、聞き応えがありました。内容は、様々な保育方法、保育所保育指針にもとづいた保育の場面での子どもと保育者の関わりの分析、保育の環境構成、子育て支援、子どもの遊びに関する研究だけでなく、ジェンダー、差別、子どもの権利、保育士による虐待防止策、障害者福祉など、学生の関心がより社会に向けられていることが読み取れました。
卒業後は、保育士、幼稚園教諭、社会福祉施設職員などの専門職に就く学生が、卒業前の数ヶ月間に自分で決めたレポートに取り組むことで学びをふりかえり、友達の興味、関心から気づきを深めていくことの大切さを感じました。以下、2年生の発表を聞いた1年生の感想です。「2年間の学びを経て、それぞれが1つのテーマについて考える。テーマはそれぞれでしたが、皆さん、自分の調べたことに自信を持ち、私たち後輩に伝えてくれました。伝えたいことが明確なため、聞いている側も、聞いていてとても分かりやすく、興味深い内容が多く、面白かったです。内容については予めポスターが配信されていたため、直接、話を聞いてみたいテーマを決めておくことができました。私が興味を持った方の研究は、文献から学ぶということだけでは解決できるテーマではなく、実体験や自分の生き方を伝えるという、覚悟ある内容の方が多かったです。自分の実体験やこれまで抱えてきた思いや考えに向き合い、保育者として学びながら強くなろうとする先輩方の生き様がとても人間らしく格好いいと感じました。また、人それぞれ色々な状況の中、保育士として働きたいと思った原点があり、今があるのだということも感じました。そして、保育者になりたいという思いが、自分のためだけではなく、実習や日々の学校生活、知識を得ることで、誰かのためにこうしたい、役に立ちたいという思いにつながるのだとも感じました。先輩方の学びの成果を見せていただき、今の自分の学びの成果も受け入れたいと感じました。また、来年の今頃、先輩方のように保育者として、自分なりの成果に胸を張って人に伝えられるようになりたいと感じました。」
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【高校】

■◆■千葉明徳高等学校 教諭(入試広報室) 篠崎 真輝■◆■
高等学校の入試は、1月17日、18日、28日に実施し、全ての日程を滞りなく終えました。
コース間のスライドを除く実質的な志願者数は1,230名と、昨年の1,026名を大幅に上回る数字となりました。併願者の1次手続きは840名(昨年度650名)、入学が確定している専願者は155名(昨年度141名)となっており、公立高校の合格発表を経た2次手続きの締切は3月上旬のため入学者はまだ一部しか確定していませんが、多くの入学生を迎えられそうな状況です。夏休み中の体験入学会から概して動員は好調で、イベントの動員がそのまま受験まで結びつく格好となりました。
このように、ひとまず志願者数の大幅増という良い結果を得ることができました。ただし、昨年度の進学実績や進学コースSクラスにおける英検優遇の拡大、他の私立高校で併願推薦が取りづらくなっていること、入試広報スタッフによる積極的な外回り営業など、考えられる要因は複合的であり、どの要因がどの程度作用したのかは測りかねるところがあります。次年度も、就学支援金の所得制限撤廃や調査書記載項目の変更など、大きな情勢の変化が予想されます。こうした種々の情報を見極めながら、引き続き緊張感を持って取り組まなければなりません。
私個人としては、クラス担任から入試広報室へと戻るタイミングで昨年度までの入試広報室長が退任されたことから、結果として大きな不安を持ちながら1年間を過ごすこととなりました。初めて取り組む業務は多岐にわたり、先を思うように見通すことができない中で、日々、目の前の業務にあたっていました。入試広報室の先生方や事務職員の方々のサポートを得て、なんとか合格発表まで完了するという一つの区切りを迎えることができました。
前述の通り、高校募集は次年度も山あり谷ありの1年となりそうです。責任感を持って生徒募集業務に取り組んでまいります。
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【浜野】

■◆■明徳浜野駅保育園 保育士 橋本 彩花■◆■
2月3日に節分会を行いました。
私は初めての行事担当ということで、「成功させたい」という責任感と「できるかな?」という不安がありました。しかし今までどのように行っていたのか先輩に聞いたり、去年の行事日案を見返したりしてイメージが湧きました。会の中では「桃太郎」の劇を職員と年長児ですることになり、背景を任されて初めて岩を描き、「ちゃんと岩に見えるかな」という不安がありましたが、子どもたちに見せると「岩だー!」と分かってもらえて安心しました。劇では、桃太郎役をしました。セリフを覚えたり、みんなの前で歌ったりとても緊張しましたが、笑顔で何よりも私自身が“楽しくやろう”と心掛けました。
猿、犬、キジになりきった年長児は、始めは少し緊張をしている様子でしたが、「桃太郎」の歌を元気よく大きな声で歌い、鬼と戦う場面では「やっつけるぞー!!」と楽しそうに劇に参加し、一緒に作り上げた劇はとても盛り上がりました。劇の最後はみんなで「鬼のパンツ」を踊り、楽しい会を無事に終えることができました。
その後、各部屋に赤鬼と青鬼が登場し、豆まきが始まりました。0歳児では、初めて見る鬼を不思議そうに見上げている子もいれば、鬼が近づくとおびえて泣き出す子もいました。1,2歳児では、自分たちで作った鬼のツノを付けて鬼をやっつける気満々でしたが、鬼が部屋に入ってきた瞬間に保育者の後ろに隠れ泣いたり、友達同士ぎゅっとくっついて泣いたりしていました。けれど勇気を出して鬼に立ち向かって「鬼は外、福は内」とボールを投げる姿も見られました。3,4,5歳児は、折り紙で作った豆入れをもって、いざ、豆まき!!今にも泣きそうな表情をしながらも、安全地帯の場所から豆を鬼に投げたり、鬼の後ろから豆を投げたり、「前は泣いたけど、今回は泣かなかった!」と成長する姿が見られました。
行事を終えてみて、初めは不安でいっぱいでしたが、みんなが楽しんでくれたことをとても嬉しく思います。また、負けずに鬼に立ち向かう子がいるなど、知らない一面を発見することができ貴重な1日にもなりました。次の行事担当でも子どもたちが楽しめる企画を考えていきたいと思います。
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【やちまた】

■◆■明徳やちまたこども園 保育教諭 佐藤 夕璃■◆■
歌やダンス、絵本が大好きな子どもたち。
年間を通して多くの物語や身体的表現に触れてきました。1月からは、読み始めた「北風と太陽」という絵本を通して、自分なりの表現を友だちと共有してみたり、身体を使って動いてみたりして過ごしています。
それぞれの役を通して力強く足音を鳴らして北風を表現してみたり、手を上にあげ左右に振って太陽をイメージしたりしています。旅人は、「この旅人は、リュックに何が入っているのかな?」「遠足の時にお弁当入れたから旅人もお弁当が入っているかもしれない」「暑い時には、汗を拭くタオルもあったらいいよね」と日々の生活から想像を少しずつ膨らませて具現化して楽しんでいる姿があります。
2月14日には、育ちを祝う会という一年間の成長を祝う会がありました。練習が進むにつれて動きや声も大きくなっていました。当日は少し緊張する姿もみられたものの、子どもたちの日々出会ってきた音や動きを使って自分なりの表現を楽しむことができました。
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【幼稚園】

■◆■認定こども園千葉明徳短期大学附属幼稚園 保育教諭 岸 恵美■◆■
1月下旬、2歳児クラスの子どもたちへ節分に関する絵本を読んだり、話をしたりしました。
子どもたちは、「おにこわいよ」「ないちゃうかも」とちょっぴり不安気な様子。保育者が鬼退治を提案すると早速、豆(新聞紙を丸めた物)の準備を始めました。たくさんの新聞豆を作るうちに少しずつ勇気が湧いてきたのか、「ぼくがやっつける!」「いっぱい(豆を)つくっておかなきゃ!」と意気揚々としていました。
いよいよ豆まき当日。今年の節分は休日のため、翌日(3日)に節分の集いを行いました。森の園舎(幼児棟)の気迫あふれる鬼退治とは異なり、山の園舎(乳児棟)の豆まきは 必要以上に子どもたちへの恐怖感を与えないよう、職員の顔がみえる状態から鬼のお面をつけて始まります。手作り新聞豆を手に「おにはーそとー!」と大はりきり。途中から2歳児の様子を見ていた1歳児クラスの子どもたちも参戦!おっかなびっくりしながらも一生懸命に豆を投げる姿がとても微笑ましかったです。鬼を退治し達成感に満ちあふれた子どもたちでした。
そして、お昼にはお楽しみ給食として青鬼ライスが登場!「わー!すごい!」「おにがいるね!」と大喜びで完食していました。素敵な行事食を作ってくださる給食室の先生方に感謝です。
また、おやつには豆の代わりにボーロをいただいたり、午後には鬼の的あてに新聞豆を投げ、鬼退治ごっこを楽しんだりして節分を満喫しました。
今年も1年、子どもたちにたくさんの福が訪れ、健やかに過ごせますように。
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【本八幡】

■◆■明徳本八幡駅保育園 栄養士 山本 菜摘■◆■
明徳本八幡駅保育園の栄養士として働き始めて一年半が経ちました。
保育園の栄養士として働くことは初めてだったということもあり、最初は子どもたちとどう関わっていけば良いのか分からないこともありましたが、毎日、給食中の姿を見ていくうちに子どもたちとの距離も縮まりました。
私にも2歳の娘がいるので、この保育園での経験がとても刺激となり勉強になっています。私自身もそうですが、保護者の方は、子どもの食事についての悩みはたくさんあると思います。自分も保護者の方と同じ年齢の子どもを持つ親だからこそ、寄り添える悩みがあるのではないかと考えています。
子どもはとても正直なので、嫌いな食べ物は嫌い!と言うし、食べたくない!とも言われることもありますが、やっぱり「おいしい」という言葉をもらえた時は、やりがいを感じ、嬉しく思います。私自身、栄養士としても母親としてもまだまだ未熟ですが、日々の子育ての中で経験したことを栄養士としての仕事に繋げていけたら、きっと強みになるのではと思います。子どもたちと一緒に成長していき、少しでも保護者の方の悩みを軽くできるよう、これからも保育園の栄養士として日々勉強をしていきたいと思います。
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■◆■千葉明徳中学校 教諭 栗原 篤史■◆■
先月、中学1年生と2年生で百人一首大会を実施した。
「百人一首」とは、藤原定家が選出したとされる上代から中世の歌人百名の和歌を装飾用の色紙に一首ずつ記したものがはじめとされており、本来「小倉百人一首」と呼ぶ。ちなみに「かるた」とはポルトガル語で「札」を意味するcarta(=英語圏でのcardカード)を語源としており、江戸時代に成立した「いろはかるた(「犬棒かるた」とも)」が最も古いかるた遊びである。これらを融合させたものが、現在行われている「百人一首競技かるた」であり、こちらの成立は明治時代ごろとされている。本校はこの百人一首競技かるたに沿ったルールで実施している。
本校開校のコンセプト中に「本物に触れる教育」なるものがあった名残か、そのルールは徹底され、札の置き方、勝敗の決定、お手つき、送りふだ、所作などはそのまま公式大会に出ても恥をかかない程度になる。また、全員一回は畳部屋で実施することも本校のこだわりと言えよう。よく他の学校のHP等で「百人一首大会を実施しました」のようなタイトルにアクセスすると、体育館で4,5人がバラバラに並んだ札を間に向かい合っているのを見ると、本校の「こだわり」の強さをあらためて感じる。
今年度は特にその「こだわり」を強めた大会だった。まず、決勝と3位決定戦に残った四人の生徒は和装ができるようにした。某漫画の影響もあって(現実の名人戦とクイーン戦も和装)普段とは違う服装で参加できることに生徒も盛り上がった。また、決勝戦と3位決定は教室等でYouTube配信する都合上、高校のPC室で行ったが、合宿場の畳を剥がして持っていき、その上で競技ができるようにした。さらにその配信映像についても、手元、横、俯瞰の複数のアングルに、残り札の枚数まで表示される力の入れようで、試合を見ている生徒も大変興奮していた。
よく本校でなぜ百人一首大会を実施するのかを問われるが、古典に触れるとか日本の伝統文化云々よりも、こうして作られた雰囲気の中で思い切り楽しむことが、国語学習の思い出として残っていくことに意義があるようにも思える。
普段は休み時間にひたすらはしゃぎ回っている生徒も競技中は黙って上の句の一文字目に耳を済ませているし、「国語はキライだ」と公言する生徒もこの行事に向けて一生懸命(嫌々?)暗記をしてきている。こうした文化系(一説に体育系)の行事に「こだわる」ことは学校としての品性を上げ、生徒の知性を涵養していくことに繋がるのだろう。
生徒が「真面目に遊ぶ」場を作り、巻き込んでいくことに改めて本校の「本物に触れる教育」を見た気がする。
袴と上着を快く貸して下さり着付けまで教えて頂いた書道部の石崎先生、素敵な映像に仕上げて頂いた土佐先生、決勝戦の部屋を提供して下さった情報科の先生方、本当にありがとうございました。


【短大】

■◆■千葉明徳短期大学 教授 池谷 潤子■◆■
卒業演習(ゼミ)での2年間の学びを総括する「学びの成果発表会」が行われました。
2年生は専任教員のゼミに属して、様々なテーマを学び、フィールドワークを行い、卒業レポート、ポスター発表用の資料を作成します。今年は多岐に渡るテーマに取り組む学生の発表があり、聞き応えがありました。内容は、様々な保育方法、保育所保育指針にもとづいた保育の場面での子どもと保育者の関わりの分析、保育の環境構成、子育て支援、子どもの遊びに関する研究だけでなく、ジェンダー、差別、子どもの権利、保育士による虐待防止策、障害者福祉など、学生の関心がより社会に向けられていることが読み取れました。
卒業後は、保育士、幼稚園教諭、社会福祉施設職員などの専門職に就く学生が、卒業前の数ヶ月間に自分で決めたレポートに取り組むことで学びをふりかえり、友達の興味、関心から気づきを深めていくことの大切さを感じました。以下、2年生の発表を聞いた1年生の感想です。「2年間の学びを経て、それぞれが1つのテーマについて考える。テーマはそれぞれでしたが、皆さん、自分の調べたことに自信を持ち、私たち後輩に伝えてくれました。伝えたいことが明確なため、聞いている側も、聞いていてとても分かりやすく、興味深い内容が多く、面白かったです。内容については予めポスターが配信されていたため、直接、話を聞いてみたいテーマを決めておくことができました。私が興味を持った方の研究は、文献から学ぶということだけでは解決できるテーマではなく、実体験や自分の生き方を伝えるという、覚悟ある内容の方が多かったです。自分の実体験やこれまで抱えてきた思いや考えに向き合い、保育者として学びながら強くなろうとする先輩方の生き様がとても人間らしく格好いいと感じました。また、人それぞれ色々な状況の中、保育士として働きたいと思った原点があり、今があるのだということも感じました。そして、保育者になりたいという思いが、自分のためだけではなく、実習や日々の学校生活、知識を得ることで、誰かのためにこうしたい、役に立ちたいという思いにつながるのだとも感じました。先輩方の学びの成果を見せていただき、今の自分の学びの成果も受け入れたいと感じました。また、来年の今頃、先輩方のように保育者として、自分なりの成果に胸を張って人に伝えられるようになりたいと感じました。」

【高校】

■◆■千葉明徳高等学校 教諭(入試広報室) 篠崎 真輝■◆■
高等学校の入試は、1月17日、18日、28日に実施し、全ての日程を滞りなく終えました。
コース間のスライドを除く実質的な志願者数は1,230名と、昨年の1,026名を大幅に上回る数字となりました。併願者の1次手続きは840名(昨年度650名)、入学が確定している専願者は155名(昨年度141名)となっており、公立高校の合格発表を経た2次手続きの締切は3月上旬のため入学者はまだ一部しか確定していませんが、多くの入学生を迎えられそうな状況です。夏休み中の体験入学会から概して動員は好調で、イベントの動員がそのまま受験まで結びつく格好となりました。
このように、ひとまず志願者数の大幅増という良い結果を得ることができました。ただし、昨年度の進学実績や進学コースSクラスにおける英検優遇の拡大、他の私立高校で併願推薦が取りづらくなっていること、入試広報スタッフによる積極的な外回り営業など、考えられる要因は複合的であり、どの要因がどの程度作用したのかは測りかねるところがあります。次年度も、就学支援金の所得制限撤廃や調査書記載項目の変更など、大きな情勢の変化が予想されます。こうした種々の情報を見極めながら、引き続き緊張感を持って取り組まなければなりません。
私個人としては、クラス担任から入試広報室へと戻るタイミングで昨年度までの入試広報室長が退任されたことから、結果として大きな不安を持ちながら1年間を過ごすこととなりました。初めて取り組む業務は多岐にわたり、先を思うように見通すことができない中で、日々、目の前の業務にあたっていました。入試広報室の先生方や事務職員の方々のサポートを得て、なんとか合格発表まで完了するという一つの区切りを迎えることができました。
前述の通り、高校募集は次年度も山あり谷ありの1年となりそうです。責任感を持って生徒募集業務に取り組んでまいります。
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【浜野】

■◆■明徳浜野駅保育園 保育士 橋本 彩花■◆■
2月3日に節分会を行いました。
私は初めての行事担当ということで、「成功させたい」という責任感と「できるかな?」という不安がありました。しかし今までどのように行っていたのか先輩に聞いたり、去年の行事日案を見返したりしてイメージが湧きました。会の中では「桃太郎」の劇を職員と年長児ですることになり、背景を任されて初めて岩を描き、「ちゃんと岩に見えるかな」という不安がありましたが、子どもたちに見せると「岩だー!」と分かってもらえて安心しました。劇では、桃太郎役をしました。セリフを覚えたり、みんなの前で歌ったりとても緊張しましたが、笑顔で何よりも私自身が“楽しくやろう”と心掛けました。
猿、犬、キジになりきった年長児は、始めは少し緊張をしている様子でしたが、「桃太郎」の歌を元気よく大きな声で歌い、鬼と戦う場面では「やっつけるぞー!!」と楽しそうに劇に参加し、一緒に作り上げた劇はとても盛り上がりました。劇の最後はみんなで「鬼のパンツ」を踊り、楽しい会を無事に終えることができました。
その後、各部屋に赤鬼と青鬼が登場し、豆まきが始まりました。0歳児では、初めて見る鬼を不思議そうに見上げている子もいれば、鬼が近づくとおびえて泣き出す子もいました。1,2歳児では、自分たちで作った鬼のツノを付けて鬼をやっつける気満々でしたが、鬼が部屋に入ってきた瞬間に保育者の後ろに隠れ泣いたり、友達同士ぎゅっとくっついて泣いたりしていました。けれど勇気を出して鬼に立ち向かって「鬼は外、福は内」とボールを投げる姿も見られました。3,4,5歳児は、折り紙で作った豆入れをもって、いざ、豆まき!!今にも泣きそうな表情をしながらも、安全地帯の場所から豆を鬼に投げたり、鬼の後ろから豆を投げたり、「前は泣いたけど、今回は泣かなかった!」と成長する姿が見られました。
行事を終えてみて、初めは不安でいっぱいでしたが、みんなが楽しんでくれたことをとても嬉しく思います。また、負けずに鬼に立ち向かう子がいるなど、知らない一面を発見することができ貴重な1日にもなりました。次の行事担当でも子どもたちが楽しめる企画を考えていきたいと思います。

【やちまた】

■◆■明徳やちまたこども園 保育教諭 佐藤 夕璃■◆■
歌やダンス、絵本が大好きな子どもたち。
年間を通して多くの物語や身体的表現に触れてきました。1月からは、読み始めた「北風と太陽」という絵本を通して、自分なりの表現を友だちと共有してみたり、身体を使って動いてみたりして過ごしています。
それぞれの役を通して力強く足音を鳴らして北風を表現してみたり、手を上にあげ左右に振って太陽をイメージしたりしています。旅人は、「この旅人は、リュックに何が入っているのかな?」「遠足の時にお弁当入れたから旅人もお弁当が入っているかもしれない」「暑い時には、汗を拭くタオルもあったらいいよね」と日々の生活から想像を少しずつ膨らませて具現化して楽しんでいる姿があります。
2月14日には、育ちを祝う会という一年間の成長を祝う会がありました。練習が進むにつれて動きや声も大きくなっていました。当日は少し緊張する姿もみられたものの、子どもたちの日々出会ってきた音や動きを使って自分なりの表現を楽しむことができました。

【幼稚園】

■◆■認定こども園千葉明徳短期大学附属幼稚園 保育教諭 岸 恵美■◆■
1月下旬、2歳児クラスの子どもたちへ節分に関する絵本を読んだり、話をしたりしました。
子どもたちは、「おにこわいよ」「ないちゃうかも」とちょっぴり不安気な様子。保育者が鬼退治を提案すると早速、豆(新聞紙を丸めた物)の準備を始めました。たくさんの新聞豆を作るうちに少しずつ勇気が湧いてきたのか、「ぼくがやっつける!」「いっぱい(豆を)つくっておかなきゃ!」と意気揚々としていました。
いよいよ豆まき当日。今年の節分は休日のため、翌日(3日)に節分の集いを行いました。森の園舎(幼児棟)の気迫あふれる鬼退治とは異なり、山の園舎(乳児棟)の豆まきは 必要以上に子どもたちへの恐怖感を与えないよう、職員の顔がみえる状態から鬼のお面をつけて始まります。手作り新聞豆を手に「おにはーそとー!」と大はりきり。途中から2歳児の様子を見ていた1歳児クラスの子どもたちも参戦!おっかなびっくりしながらも一生懸命に豆を投げる姿がとても微笑ましかったです。鬼を退治し達成感に満ちあふれた子どもたちでした。
そして、お昼にはお楽しみ給食として青鬼ライスが登場!「わー!すごい!」「おにがいるね!」と大喜びで完食していました。素敵な行事食を作ってくださる給食室の先生方に感謝です。
また、おやつには豆の代わりにボーロをいただいたり、午後には鬼の的あてに新聞豆を投げ、鬼退治ごっこを楽しんだりして節分を満喫しました。
今年も1年、子どもたちにたくさんの福が訪れ、健やかに過ごせますように。

【本八幡】

■◆■明徳本八幡駅保育園 栄養士 山本 菜摘■◆■
明徳本八幡駅保育園の栄養士として働き始めて一年半が経ちました。
保育園の栄養士として働くことは初めてだったということもあり、最初は子どもたちとどう関わっていけば良いのか分からないこともありましたが、毎日、給食中の姿を見ていくうちに子どもたちとの距離も縮まりました。
私にも2歳の娘がいるので、この保育園での経験がとても刺激となり勉強になっています。私自身もそうですが、保護者の方は、子どもの食事についての悩みはたくさんあると思います。自分も保護者の方と同じ年齢の子どもを持つ親だからこそ、寄り添える悩みがあるのではないかと考えています。
子どもはとても正直なので、嫌いな食べ物は嫌い!と言うし、食べたくない!とも言われることもありますが、やっぱり「おいしい」という言葉をもらえた時は、やりがいを感じ、嬉しく思います。私自身、栄養士としても母親としてもまだまだ未熟ですが、日々の子育ての中で経験したことを栄養士としての仕事に繋げていけたら、きっと強みになるのではと思います。子どもたちと一緒に成長していき、少しでも保護者の方の悩みを軽くできるよう、これからも保育園の栄養士として日々勉強をしていきたいと思います。

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