学園ニュース
学園ニュース 2015年11月号(191号)
【短期大学】

■◆■短期大学 助教 鶴田 真二■◆■
【日程】2015年10月31日から11月8日
【訪問先】
リナモッチェ・ハイスクール(ネパール連邦共和国カルナリ県ディリチョール村)
※千葉明徳学園の姉妹校。公立の幼稚園・小学校・中学校・高等学校・大学進学予備校が一体の学校。
【目的】
① 世界の最貧国であるネパール(他の途上国も含めて)の教育困難を知ること
② 途上国の教育とその他の分野の発展を考え日本が何を手伝えるかを考えること
③ 先進国である日本にも途上国とは異なる教育上の困難があること、及びその解決を考えること
【参加者】
9名
ナマステ!
短期大学創立45周年を機に企画された本ツアーに対して、ネパールに関心を寄せる2名の学生(1年生・2年生から各1名)が応募し、参加条件である論文執筆および理事長による事前学習を経て、姉妹校を訪問してきました。上記の通り、本ツアーの目的は3つありましたが、学生はそれらに加え、個々の目的を持ち、本ツアーに臨んだようです。
ネパールツアーそのものは、これまでに何度も実施されていますが、本ツアーの持つ特徴の一つは、短期大学の学生が初めて参加したことにあります。このことで、学園の教職員のみならず様々な人々が参加する色彩豊かなネパールツアーに、新たな色が付け加えられたのではないでしょうか。
さて、学生にとって本ツアーのハイライトはディリチョール村にある姉妹校での実習だったと思います。入学以来、学生は幼稚園などでの実習を経験していますが、それでも事前準備が不足していたことや、実習全体における見通しが甘かったことを実習後に感じたようです。しかし、言葉や習慣の違いを超えて、学生は姉妹校のこどもたちや先生と一緒に実習の時間を目一杯楽しんでおり、そこで見られた学生の姿は普段と変わらず素敵でした。実習を通して、学生はこれまでのツアー参加者と姉妹校の皆さんとが築いてきた関係性を肌で感じることができたのではないかと思います。学生を温かく受け入れてくださった姉妹校の皆さんに感謝しています。
11月28日(土)、評議員会で学生による報告会が予定されています。学生はツアー中に理事長からこのことを知らされ少々驚いていましたが、私は学生が本ツアー全体から、また姉妹校での実習からどのようなことを学んだのかを一人でも多くの方々に報告できることを楽しみにしています。
ダンニャバード!

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【高等学校野球部】

■◆■法人事務局広報室■◆■
本校野球部が、来春の第88回選抜高校野球大会の21世紀枠候補に推薦されました。
今秋の県大会準優勝、関東大会出場の好成績に加え、最近の県大会においても上位の成績を納めていることが評価され、千葉県高野連から推薦を受けました。
21世紀枠は各都道府県から1校ずつ推薦され、12月11日に関東・東京地区など全国9地区の9校に絞り込まれ、来年1月29日の特別選考委員会で出場校3校が決まります。
※21世紀枠とは…高校野球活性化を目的に第73回大会から導入され、秋季都道府県大会において参加校数が129校以上の都道府県はベスト16、それ以外の県ではベスト8以上の学校の中から、恵まれない環境、他校や地域に良い影響を与えているなどの理由で認められた高校が3校選出される
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【高等学校】

■◆■高等学校 教諭(2学年主任) 西形 修■◆■
関係部署の皆様には大変お世話になり、ありがとうございました。ここでは、シンガポールの研修旅行について振り返ります。
1日目は、羽田発・成田発共に早朝の集合でしたが、時間通り集合し出発しました。研修旅行事前学習で確認したテーマの一つが「時間を意識して行動しよう」で、最終日の帰国まで一貫して行動できたことが、集団生活が一つにまとまる要因だったと全体で共有できました。
シンガポールに入国した2日目は、終日にわたり異文化見学がテーマでした。現地大学生が各班毎にガイドに付き、日本とは異なる文化について様々な場所を見学する一日でした。30度を超える気温の中、日差しが強く日向ではうだるような暑さの中でしたが、異国の地にいるというハイテンションのためか、体調不良を訴える生徒もなく元気にホテルへ帰ってきました。夕食後、マリーナ ベイ サンズの展望台からシンガポールの夜景見学でこの日一日の幕が下りましたが、天候にも恵まれ感動的な夜景を目にすることができ、充実した状況の中で異文化を噛みしめることができました。この国は地下にマントルが流れていない地殻の上にあるため、地震はありません。従って、日本では考えられない構造の建築物があります。その一つがベイ サンズですが、あのような構造のホテルを設計し建設許可がでるのも日本との違いを感じます。
3日目は、異文化体験がテーマでした。現地の高校への訪問と現地高校生との交流、また現地のお宅を訪問して現地の生活を経験する1日でした。現地校へ到着後、講堂でオープニングセレモニーが行われ両校の挨拶・記念品・両校生徒同士の挨拶・出し物等をお互い交換した後、各班に分かれ現地高校生との交流が始まりました。1時間程度という短時間でしたが、お互いにすっかり打ち解け、別れが名残惜しい班が多数ありました。午後はホームヴィジットのため村の公民館到着後、歓迎の音楽に迎えられながら、オープニングセレモニーが行われました。村長と本校副校長との挨拶の交換の後、現地家族との交流が始まりました。各家庭では、現地の民族衣装に着替えたり、おやつや昼食をいただいたり、現地の伝統的なゲームを体験したりする中で、家族との絆が深まり、すっかり意気投合したのか目を真っ赤にしながらバスに戻ってくる班がありました。後ろ髪を引かれる思いでマレーシアを後にした一日でした。事前学習で確認したテーマの一つが「日本では体験できないことを経験する」でしたが、体験するだけでなく心の中に大きなお土産を携えて帰国できたことが大きな収穫だったと思います。
4日目は、シンガポールを感じるがテーマでした。 この日は、各クラス毎にあらかじめ選択した場所でクラス単位で行動する一日でした。ほとんどのクラスが選択したのがセントーサ島でした。セントーサ島の中でも主にUSSで過ごすことに多くの時間を費やしました。この日は昼間の行動時間中にスコールがあり、日本のやさしい雨と違いバケツをひっくり返したような水の塊が上から落ちてくる状況が2時間近く続き、文化だけでなく自然環境の違いを直接体験した日でもありました。
シンガポールは、過去に日本と戦争がありましたが、その戦争を乗り越え現在は日本の文化をたくさん輸入しています。民族の違い、肌の違いはありますが 人と人の心の関係は国を超えて共通な部分がたくさんあることを感じた日々だったと思います。まさに海外への研修旅行だからこそ感じられることであったろうし、生徒にとっては今後ともずっと記憶にとどまる経験だったことと思います。
最後に、帰りの飛行機の中で生徒がこぼした一言がありました。
「やっぱり日本の白いご飯が一番おいしいね」


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【幼稚園】

■◆■附属幼稚園 教諭(年長担当) 香取 菜奈■◆■
イチョウの木には銀杏が実り、風も冷たくなり、季節も夏から秋へと移りました。
子どもたちも嬉しそうにどんぐりを見つけたり、ざくろの実を見つけて食べたりする姿がありました。そして「秋の遠足はどこに行くんだろうね?」と話す子どもの姿もちらほらと。季節の変化を感じ、運動会が終わったことで気持ちは自然と、楽しみな遠足へと向いていったようです。
私たち保育者も、子どもたちが遠足へ対して期待をもち始めていることを踏まえ、遠足のおよそ一ヶ月前の日に年長をホールに集め、初めて秋遠足のことを伝えました。場所を聞いた子どもたちは「え!どこにあるの!?」「僕知ってる!」など、高まった気持ちを抑えきれず、様々な声を上げていました。保育者はイメージがしやすいように、写真や地図を用いながら青葉の森へ電車で行くことや、そこにどんなものがあるのか、そして目的をもてるように3つの活動別グループから1つ選ぶことを話しました。3つのグループは『中央博物館の調査』『生態園の探検調査』『公園内のウォークラリー』に分かれます。子どもたちも自分の関心があるものを選び、調べたいことを話し合い、お互いに気持ちを伝えることを通じて、相手の意見に触れたり興味関心を高めていきました。「この木の名前は、何だろう?」「カマキリのカマって何でできてるのかな?」など、分からないことを図鑑や顕微鏡で調べたり、友だちや家族に聞いたりしました。そして、分からないこと・知りたいことをさらに話し合うことで、仲間意識を深め、目的を高め合いました。また、「僕たちは、博物館にある本物の化石が見たい!」「幼稚園にはない色んな木を見つけたい!」、その他にも虫の不思議など、調べたいことをまとめ、目的を共有しながら、仲間と遠足への期待を高めていきました。
遠足当日は、天気に恵まれ、絶好の遠足日和!!これまでの遠足の経験を通して、意識をもって交通ルールを守り、電車に乗り、歩道を歩いていきました。青葉の公園に着くと、見たことのない植物や沢山の木の実、広い広場に出会い、子どもたちも胸を躍らせていました。
ウォークラリーグループでは、マップを見ながら、公園内にある大きな木を探しました。友だちと手を繋ぎ合い、木を囲み、「みて!こんなに大きい!子ども3人分!」と、木の幹の太さを測ったり触ってみたり。様々な落ち葉を拾い、匂いを嗅いだり、見つけた木の実を大事そうに抱える姿もありました。そして、広い自然の中で気持ちも開放し、広場の芝の上で寝転がる子の姿がありました。私も一緒になって寝転がると、「空、青いね。」「風がそよそよして気持ちいい。」と気持ちよさそうに話す子どもたち。グループの仲間と関わる中で関係を深め、時間もあっという間に過ぎていきました。
後日、各グループごとにふり返り、全グループで発表会をしました。みんなの前で話したり、友だちの調べてきたことを聞いたりする経験を通して、自然への関心だけでなく、仲間関係も深めていきました。博物館や生態園に行った子どもたちも、カタゾウムシの展示や虫の標本、化石を見たり、調べたり。施設の方に質問する機会を通して、自然や生き物への興味を深め、調べることの奥の深さ・探究する面白さを感じていきました。
年長は、幼稚園最後の遠足でしたが、様々な秋の自然に触れ、仲間と目的をもって活動する中で、調べていく楽しさを味わうことができました。この経験をこれからの活動にも繋げていきたいです。

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【中学校】

■◆■中学校 教諭 金子 明夏■◆■
11月8日から11日にかけて、中学校3年生は奈良・京都への修学旅行に行ってきました。
初日、2日目は奈良での行動です。法隆寺、東大寺、正倉院展などをバスで、明日香の地域を自転車でまわりました。小雨が降っていましたが、雨だからこそ建物の雨受けに使用されている石に気がつけたり、建物の細部までしっかりと見学できたりしました。
3日目は、京都での自由行動です。伏見稲荷大社や清水寺など、京都の名所をガイドさんとまわります。また修学旅行中は、毎晩その日の学習内容を班ごとに発表します。自由行動の多い3日目は、写真やクイズなど班ごとに学習内容をわかりやすく伝える工夫の多い発表をしてくれました。
最終日は友禅染、和菓子つくり、数珠づくり、清水焼の絵付けの中から各自好きなものを選び、体験学習をしてきました。3泊4日の修学旅行は、教科書では学べない多くのことを学べたものになったのではないかと思います。

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【本八幡駅保育園】

■◆■明徳本八幡駅保育園 保育士 村上恵利香 戸村大和 松ヶ崎恵理 大塚ちひろ■◆■
明徳本八幡駅保育園の2歳児クラスで恒例となっている一日駅長体験が11月6日(金)に行われました。
前日から「明日は本八幡駅に行って駅長さんに会ったり、電車を見に行ったりしようね!」という話をすると、目をキラキラと輝かせていた子どもたち。いざ、当日を迎えると「ねえねえ、まだ?」「早く牛乳を飲んで行こうよ~!」と行く気満々♪子どもの気持ちをくんで、準備を早く終え、予定よりも20分近く早く園を出発!ゆっくりと駅へ向かいました。駅までの道中も「ママとも本八幡駅に行ったことあるんだよ」「どんな電車に乗れるのかな~?」等々、駅や電車の話で大盛り上がりでした。
駅長室の扉を開けると駅長さんをはじめ駅員さんやマスコットキャラクターの駅長犬が迎えてくれました。はじめは少し緊張気味の子どもたちでしたが、駅員さんに「一日駅長切符」を首から下げてもらうと自然と笑顔に。 そのあとは、3つのグループに分かれて体験開始!!駅長服を着ての記念撮影や、切符売り場・みどりの窓口内の見学、駅員さんが使っているベッドに寝転がらせてもらう等々…様々なことを体験させてもらいました。「お兄さん(駅員さん)と手を繋ぎたい~!」という声があちらこちらから聞こえるほど駅員さんとも少しずつ打ち解けていきました。子どもたちが自分で靴や上着の着脱をやると、駅員さんたちは「すごいねー!」とほめてくれ、照れくさそうにしながらもどこか誇らしげな表情の子どもたちに、私たちも成長を感じました。
グループ毎の活動の後は、全員で駅のホームへ行きました。間近で総武線やNEX(成田エクスプレス)、貨物列車を見て車掌さんが手を振ってくれるとみんなとても嬉しそう。 駅長体験の最後には、お土産をいただき、みんな満足そうな表情をしていました。子どもたちが自分たちで持って帰るの大変だろうと思い、保育者がお土産を持って帰ろうとすると、「自分で持つの!!」と言い、腕に大きな袋をかけながら保育園まで帰ってきました。保育園に到着してからも、「電車見たんだよ。」「ママが来たらお土産持って帰るんだ~」と嬉しそうに報告する姿からは、やり遂げた満足感が伝わってきました。
日々の生活の中で見通しを持つ力を培ってきたからこそ、目的をもって行動をする駅長体験と繋がり、具体的に言葉で思いを伝えることが出来たように感じました。これからも一人ひとりの関わりを大切にしながら日々過ごしていこうと、改めて気持ちを確認しあう担任保育士でした。

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【浜野駅保育園】

■◆■明徳浜野駅保育園 主任保育士 小野 美奈子■◆■
11月21日(土)、明徳浜野駅保育園で、卒園・転園した子ども達や退職者を招待し「第2回めいとくのつどい」を行いました。
前日の雨もやみ青空のもと、懐かしい笑顔とともに門をひらく子ども達は『おかえり~』と声をかけられると、久しぶりの再会に少し恥ずかしそうにしていましたが、制作コーナーやゲームコーナー、ステージ発表…各コーナーをまわるうちに表情も和らいできていました。
制作コーナーでは、松ぼっくりのクリスマスツリーや竹コプター、ロケット作り。作ったロケットを慎重に飛ばして、目的地の「月」や「地球」などにうまく着陸! さすが小学生、コントロール抜群です!
ステージコーナーでは、「サイエンスショー」「手品」「バンド演奏」の3つの発表。でんじろう先生さながらの実験に子ども達は興味津々。静電気をマフラーでこすって起こし、ビニールひもを浮遊させる実験は体験してみようとする姿が多く見られていました。手品ではスケッチブックに描いた絵が実物になって現れたり、毛布の中の保育者が浮いたり…。種明かしはしていないのですが、みなさんとても温かい目で見守ってくれました。
最後のバンド演奏では、子ども達に馴染みのあるアニメ主題歌などから4曲、そしてアンコールに応えて園歌を演奏されました。どの曲も、子どもたちの歌声と手拍子が響き渡り、子ども達、保護者、そして職員が一体になり、歌うことでそれぞれ保育園の頃を思い出しているように感じました。

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【やちまたこども園】

■◆■明徳やちまたこども園 保育教諭 東 沙也加■◆■
11月13日(金)に夕やけコンサートを行いました。
保育の中で、音楽や歌が流れると自然に体を揺らしたり、歌い始めたりする子どもたちに様々な音楽の表現を知って楽しんでもらいたい、また、秋の夜長を皆で楽しめるものはないかと企画しました。そして、今回は短期大学の明石先生ゼミの学生にも協力をお願いして、コンサートに参加していただきました。
職員の出し物は、子どもたちの知っている曲をミュージックベルで演奏し、ラインダンスで迫力のある演技をしましたが、子どもたちにも緊張が伝わったのか、演奏・演技が始まると、真剣な眼差しで見守っていてくれました。
学生の手話合唱やサックス演奏、明石先生のギターの演奏は初めて見たり聴いたりするものだったので、子どもたちがどのような反応をするのか気になりましたが、子どもには少し長く難しい曲でも、手話の動作に合わせて一緒に手を動かす子、音楽に合わせて体を自然と揺らしている子、優しいギターやサックスの音色に思わず保護者の膝で眠ってしまう子など様々な子どもたちの姿をみることができました。気持ちの込められた曲というのは、しっかりと心に届くのだなと子どもたちの姿をみて改めて感じました。
また、子どもだけではなく、来場した保護者の方もとてもリラックスをした表情で演奏に聴き入っていました。みんなの部屋が様々な音色によって、とても和やかな雰囲気に包まれたのは、協力をいただいた明石先生と学生たちのおかげだと思っています。今後も様々な団体と協力をしながら、子どもや保護者と楽しめるような交流の場を創っていこうと思います。

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【やちまたこども園】

■◆■明徳やちまたこども園 事務課長 田仲 由依子■◆■
11月9日(月)と17日(火)午後、1号認定こども(幼稚園)入園面談を行い、10名の入園が決定しました。
見学に訪れた時には、園舎内の見学よりも、園庭の遊具や池が気になり、遊びたいとぐずっていたこども達が、面接の日は、自身で外靴から上履きに履き替え、大な声で挨拶やお名前を告げ受付を済ませることができました。
担当の保育教諭が来るまでの間も落ち着いて絵本を読んだりお絵かきをしている姿はまるで別人のようでした。面接後に園長先生から入園許可証をもらい制服の採寸が終ると「遊ぶ?」と一目散に池へまっしぐら!!
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【法人】

■◆■法人事務局広報室■◆■
11月5日(木)、中学校・高等学校体育館において、元宇宙飛行士の山崎直子さんをお招きし、100周年記念事業講演会を開催致しました。
本学園は今年学園創立90周年を迎え、10年後に控えた創立100周年に向けた周年事業の一環として今回の記念講演を開催することとなり、当日は、短期大学生、高校生徒、中学生徒、教職員に加えて取引企業や近隣住民をお招きし、約1,700人が山崎さんの講演に耳を傾けました。
山崎さんは、実際の写真を用いながら宇宙ステーションでの経験談を披露され、生徒たちも興味深く聞き入っていました。
また、講演終了後には生徒たちから「流れ星は宇宙でも見えるのですか?」等の質問もあり、生徒も宇宙に興味を持ったようです。山崎さんは、「何個も見えます。とてもきれいです。」と生徒の素朴な疑問にも丁寧に答えてくれ、質問した生徒には、壇上から降りて近づき握手まで交わされていました。

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【法人事務局】



■◆■短期大学 助教 鶴田 真二■◆■
【日程】2015年10月31日から11月8日
【訪問先】
リナモッチェ・ハイスクール(ネパール連邦共和国カルナリ県ディリチョール村)
※千葉明徳学園の姉妹校。公立の幼稚園・小学校・中学校・高等学校・大学進学予備校が一体の学校。
【目的】
① 世界の最貧国であるネパール(他の途上国も含めて)の教育困難を知ること
② 途上国の教育とその他の分野の発展を考え日本が何を手伝えるかを考えること
③ 先進国である日本にも途上国とは異なる教育上の困難があること、及びその解決を考えること
【参加者】
9名
ナマステ!
短期大学創立45周年を機に企画された本ツアーに対して、ネパールに関心を寄せる2名の学生(1年生・2年生から各1名)が応募し、参加条件である論文執筆および理事長による事前学習を経て、姉妹校を訪問してきました。上記の通り、本ツアーの目的は3つありましたが、学生はそれらに加え、個々の目的を持ち、本ツアーに臨んだようです。
ネパールツアーそのものは、これまでに何度も実施されていますが、本ツアーの持つ特徴の一つは、短期大学の学生が初めて参加したことにあります。このことで、学園の教職員のみならず様々な人々が参加する色彩豊かなネパールツアーに、新たな色が付け加えられたのではないでしょうか。
さて、学生にとって本ツアーのハイライトはディリチョール村にある姉妹校での実習だったと思います。入学以来、学生は幼稚園などでの実習を経験していますが、それでも事前準備が不足していたことや、実習全体における見通しが甘かったことを実習後に感じたようです。しかし、言葉や習慣の違いを超えて、学生は姉妹校のこどもたちや先生と一緒に実習の時間を目一杯楽しんでおり、そこで見られた学生の姿は普段と変わらず素敵でした。実習を通して、学生はこれまでのツアー参加者と姉妹校の皆さんとが築いてきた関係性を肌で感じることができたのではないかと思います。学生を温かく受け入れてくださった姉妹校の皆さんに感謝しています。
11月28日(土)、評議員会で学生による報告会が予定されています。学生はツアー中に理事長からこのことを知らされ少々驚いていましたが、私は学生が本ツアー全体から、また姉妹校での実習からどのようなことを学んだのかを一人でも多くの方々に報告できることを楽しみにしています。
ダンニャバード!

【高等学校野球部】

■◆■法人事務局広報室■◆■
今秋の県大会準優勝、関東大会出場の好成績に加え、最近の県大会においても上位の成績を納めていることが評価され、千葉県高野連から推薦を受けました。
21世紀枠は各都道府県から1校ずつ推薦され、12月11日に関東・東京地区など全国9地区の9校に絞り込まれ、来年1月29日の特別選考委員会で出場校3校が決まります。
※21世紀枠とは…高校野球活性化を目的に第73回大会から導入され、秋季都道府県大会において参加校数が129校以上の都道府県はベスト16、それ以外の県ではベスト8以上の学校の中から、恵まれない環境、他校や地域に良い影響を与えているなどの理由で認められた高校が3校選出される
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【高等学校】

■◆■高等学校 教諭(2学年主任) 西形 修■◆■
1日目は、羽田発・成田発共に早朝の集合でしたが、時間通り集合し出発しました。研修旅行事前学習で確認したテーマの一つが「時間を意識して行動しよう」で、最終日の帰国まで一貫して行動できたことが、集団生活が一つにまとまる要因だったと全体で共有できました。
シンガポールに入国した2日目は、終日にわたり異文化見学がテーマでした。現地大学生が各班毎にガイドに付き、日本とは異なる文化について様々な場所を見学する一日でした。30度を超える気温の中、日差しが強く日向ではうだるような暑さの中でしたが、異国の地にいるというハイテンションのためか、体調不良を訴える生徒もなく元気にホテルへ帰ってきました。夕食後、マリーナ ベイ サンズの展望台からシンガポールの夜景見学でこの日一日の幕が下りましたが、天候にも恵まれ感動的な夜景を目にすることができ、充実した状況の中で異文化を噛みしめることができました。この国は地下にマントルが流れていない地殻の上にあるため、地震はありません。従って、日本では考えられない構造の建築物があります。その一つがベイ サンズですが、あのような構造のホテルを設計し建設許可がでるのも日本との違いを感じます。
3日目は、異文化体験がテーマでした。現地の高校への訪問と現地高校生との交流、また現地のお宅を訪問して現地の生活を経験する1日でした。現地校へ到着後、講堂でオープニングセレモニーが行われ両校の挨拶・記念品・両校生徒同士の挨拶・出し物等をお互い交換した後、各班に分かれ現地高校生との交流が始まりました。1時間程度という短時間でしたが、お互いにすっかり打ち解け、別れが名残惜しい班が多数ありました。午後はホームヴィジットのため村の公民館到着後、歓迎の音楽に迎えられながら、オープニングセレモニーが行われました。村長と本校副校長との挨拶の交換の後、現地家族との交流が始まりました。各家庭では、現地の民族衣装に着替えたり、おやつや昼食をいただいたり、現地の伝統的なゲームを体験したりする中で、家族との絆が深まり、すっかり意気投合したのか目を真っ赤にしながらバスに戻ってくる班がありました。後ろ髪を引かれる思いでマレーシアを後にした一日でした。事前学習で確認したテーマの一つが「日本では体験できないことを経験する」でしたが、体験するだけでなく心の中に大きなお土産を携えて帰国できたことが大きな収穫だったと思います。
4日目は、シンガポールを感じるがテーマでした。 この日は、各クラス毎にあらかじめ選択した場所でクラス単位で行動する一日でした。ほとんどのクラスが選択したのがセントーサ島でした。セントーサ島の中でも主にUSSで過ごすことに多くの時間を費やしました。この日は昼間の行動時間中にスコールがあり、日本のやさしい雨と違いバケツをひっくり返したような水の塊が上から落ちてくる状況が2時間近く続き、文化だけでなく自然環境の違いを直接体験した日でもありました。
シンガポールは、過去に日本と戦争がありましたが、その戦争を乗り越え現在は日本の文化をたくさん輸入しています。民族の違い、肌の違いはありますが 人と人の心の関係は国を超えて共通な部分がたくさんあることを感じた日々だったと思います。まさに海外への研修旅行だからこそ感じられることであったろうし、生徒にとっては今後ともずっと記憶にとどまる経験だったことと思います。
最後に、帰りの飛行機の中で生徒がこぼした一言がありました。
「やっぱり日本の白いご飯が一番おいしいね」


【幼稚園】

■◆■附属幼稚園 教諭(年長担当) 香取 菜奈■◆■
イチョウの木には銀杏が実り、風も冷たくなり、季節も夏から秋へと移りました。
子どもたちも嬉しそうにどんぐりを見つけたり、ざくろの実を見つけて食べたりする姿がありました。そして「秋の遠足はどこに行くんだろうね?」と話す子どもの姿もちらほらと。季節の変化を感じ、運動会が終わったことで気持ちは自然と、楽しみな遠足へと向いていったようです。
私たち保育者も、子どもたちが遠足へ対して期待をもち始めていることを踏まえ、遠足のおよそ一ヶ月前の日に年長をホールに集め、初めて秋遠足のことを伝えました。場所を聞いた子どもたちは「え!どこにあるの!?」「僕知ってる!」など、高まった気持ちを抑えきれず、様々な声を上げていました。保育者はイメージがしやすいように、写真や地図を用いながら青葉の森へ電車で行くことや、そこにどんなものがあるのか、そして目的をもてるように3つの活動別グループから1つ選ぶことを話しました。3つのグループは『中央博物館の調査』『生態園の探検調査』『公園内のウォークラリー』に分かれます。子どもたちも自分の関心があるものを選び、調べたいことを話し合い、お互いに気持ちを伝えることを通じて、相手の意見に触れたり興味関心を高めていきました。「この木の名前は、何だろう?」「カマキリのカマって何でできてるのかな?」など、分からないことを図鑑や顕微鏡で調べたり、友だちや家族に聞いたりしました。そして、分からないこと・知りたいことをさらに話し合うことで、仲間意識を深め、目的を高め合いました。また、「僕たちは、博物館にある本物の化石が見たい!」「幼稚園にはない色んな木を見つけたい!」、その他にも虫の不思議など、調べたいことをまとめ、目的を共有しながら、仲間と遠足への期待を高めていきました。
遠足当日は、天気に恵まれ、絶好の遠足日和!!これまでの遠足の経験を通して、意識をもって交通ルールを守り、電車に乗り、歩道を歩いていきました。青葉の公園に着くと、見たことのない植物や沢山の木の実、広い広場に出会い、子どもたちも胸を躍らせていました。
ウォークラリーグループでは、マップを見ながら、公園内にある大きな木を探しました。友だちと手を繋ぎ合い、木を囲み、「みて!こんなに大きい!子ども3人分!」と、木の幹の太さを測ったり触ってみたり。様々な落ち葉を拾い、匂いを嗅いだり、見つけた木の実を大事そうに抱える姿もありました。そして、広い自然の中で気持ちも開放し、広場の芝の上で寝転がる子の姿がありました。私も一緒になって寝転がると、「空、青いね。」「風がそよそよして気持ちいい。」と気持ちよさそうに話す子どもたち。グループの仲間と関わる中で関係を深め、時間もあっという間に過ぎていきました。
後日、各グループごとにふり返り、全グループで発表会をしました。みんなの前で話したり、友だちの調べてきたことを聞いたりする経験を通して、自然への関心だけでなく、仲間関係も深めていきました。博物館や生態園に行った子どもたちも、カタゾウムシの展示や虫の標本、化石を見たり、調べたり。施設の方に質問する機会を通して、自然や生き物への興味を深め、調べることの奥の深さ・探究する面白さを感じていきました。
年長は、幼稚園最後の遠足でしたが、様々な秋の自然に触れ、仲間と目的をもって活動する中で、調べていく楽しさを味わうことができました。この経験をこれからの活動にも繋げていきたいです。

【中学校】

■◆■中学校 教諭 金子 明夏■◆■
初日、2日目は奈良での行動です。法隆寺、東大寺、正倉院展などをバスで、明日香の地域を自転車でまわりました。小雨が降っていましたが、雨だからこそ建物の雨受けに使用されている石に気がつけたり、建物の細部までしっかりと見学できたりしました。
3日目は、京都での自由行動です。伏見稲荷大社や清水寺など、京都の名所をガイドさんとまわります。また修学旅行中は、毎晩その日の学習内容を班ごとに発表します。自由行動の多い3日目は、写真やクイズなど班ごとに学習内容をわかりやすく伝える工夫の多い発表をしてくれました。
最終日は友禅染、和菓子つくり、数珠づくり、清水焼の絵付けの中から各自好きなものを選び、体験学習をしてきました。3泊4日の修学旅行は、教科書では学べない多くのことを学べたものになったのではないかと思います。

【本八幡駅保育園】

■◆■明徳本八幡駅保育園 保育士 村上恵利香 戸村大和 松ヶ崎恵理 大塚ちひろ■◆■
前日から「明日は本八幡駅に行って駅長さんに会ったり、電車を見に行ったりしようね!」という話をすると、目をキラキラと輝かせていた子どもたち。いざ、当日を迎えると「ねえねえ、まだ?」「早く牛乳を飲んで行こうよ~!」と行く気満々♪子どもの気持ちをくんで、準備を早く終え、予定よりも20分近く早く園を出発!ゆっくりと駅へ向かいました。駅までの道中も「ママとも本八幡駅に行ったことあるんだよ」「どんな電車に乗れるのかな~?」等々、駅や電車の話で大盛り上がりでした。
駅長室の扉を開けると駅長さんをはじめ駅員さんやマスコットキャラクターの駅長犬が迎えてくれました。はじめは少し緊張気味の子どもたちでしたが、駅員さんに「一日駅長切符」を首から下げてもらうと自然と笑顔に。 そのあとは、3つのグループに分かれて体験開始!!駅長服を着ての記念撮影や、切符売り場・みどりの窓口内の見学、駅員さんが使っているベッドに寝転がらせてもらう等々…様々なことを体験させてもらいました。「お兄さん(駅員さん)と手を繋ぎたい~!」という声があちらこちらから聞こえるほど駅員さんとも少しずつ打ち解けていきました。子どもたちが自分で靴や上着の着脱をやると、駅員さんたちは「すごいねー!」とほめてくれ、照れくさそうにしながらもどこか誇らしげな表情の子どもたちに、私たちも成長を感じました。
グループ毎の活動の後は、全員で駅のホームへ行きました。間近で総武線やNEX(成田エクスプレス)、貨物列車を見て車掌さんが手を振ってくれるとみんなとても嬉しそう。 駅長体験の最後には、お土産をいただき、みんな満足そうな表情をしていました。子どもたちが自分たちで持って帰るの大変だろうと思い、保育者がお土産を持って帰ろうとすると、「自分で持つの!!」と言い、腕に大きな袋をかけながら保育園まで帰ってきました。保育園に到着してからも、「電車見たんだよ。」「ママが来たらお土産持って帰るんだ~」と嬉しそうに報告する姿からは、やり遂げた満足感が伝わってきました。
日々の生活の中で見通しを持つ力を培ってきたからこそ、目的をもって行動をする駅長体験と繋がり、具体的に言葉で思いを伝えることが出来たように感じました。これからも一人ひとりの関わりを大切にしながら日々過ごしていこうと、改めて気持ちを確認しあう担任保育士でした。

【浜野駅保育園】

■◆■明徳浜野駅保育園 主任保育士 小野 美奈子■◆■
前日の雨もやみ青空のもと、懐かしい笑顔とともに門をひらく子ども達は『おかえり~』と声をかけられると、久しぶりの再会に少し恥ずかしそうにしていましたが、制作コーナーやゲームコーナー、ステージ発表…各コーナーをまわるうちに表情も和らいできていました。
制作コーナーでは、松ぼっくりのクリスマスツリーや竹コプター、ロケット作り。作ったロケットを慎重に飛ばして、目的地の「月」や「地球」などにうまく着陸! さすが小学生、コントロール抜群です!
ステージコーナーでは、「サイエンスショー」「手品」「バンド演奏」の3つの発表。でんじろう先生さながらの実験に子ども達は興味津々。静電気をマフラーでこすって起こし、ビニールひもを浮遊させる実験は体験してみようとする姿が多く見られていました。手品ではスケッチブックに描いた絵が実物になって現れたり、毛布の中の保育者が浮いたり…。種明かしはしていないのですが、みなさんとても温かい目で見守ってくれました。
最後のバンド演奏では、子ども達に馴染みのあるアニメ主題歌などから4曲、そしてアンコールに応えて園歌を演奏されました。どの曲も、子どもたちの歌声と手拍子が響き渡り、子ども達、保護者、そして職員が一体になり、歌うことでそれぞれ保育園の頃を思い出しているように感じました。

【やちまたこども園】

■◆■明徳やちまたこども園 保育教諭 東 沙也加■◆■
保育の中で、音楽や歌が流れると自然に体を揺らしたり、歌い始めたりする子どもたちに様々な音楽の表現を知って楽しんでもらいたい、また、秋の夜長を皆で楽しめるものはないかと企画しました。そして、今回は短期大学の明石先生ゼミの学生にも協力をお願いして、コンサートに参加していただきました。
職員の出し物は、子どもたちの知っている曲をミュージックベルで演奏し、ラインダンスで迫力のある演技をしましたが、子どもたちにも緊張が伝わったのか、演奏・演技が始まると、真剣な眼差しで見守っていてくれました。
学生の手話合唱やサックス演奏、明石先生のギターの演奏は初めて見たり聴いたりするものだったので、子どもたちがどのような反応をするのか気になりましたが、子どもには少し長く難しい曲でも、手話の動作に合わせて一緒に手を動かす子、音楽に合わせて体を自然と揺らしている子、優しいギターやサックスの音色に思わず保護者の膝で眠ってしまう子など様々な子どもたちの姿をみることができました。気持ちの込められた曲というのは、しっかりと心に届くのだなと子どもたちの姿をみて改めて感じました。
また、子どもだけではなく、来場した保護者の方もとてもリラックスをした表情で演奏に聴き入っていました。みんなの部屋が様々な音色によって、とても和やかな雰囲気に包まれたのは、協力をいただいた明石先生と学生たちのおかげだと思っています。今後も様々な団体と協力をしながら、子どもや保護者と楽しめるような交流の場を創っていこうと思います。

【やちまたこども園】

■◆■明徳やちまたこども園 事務課長 田仲 由依子■◆■
見学に訪れた時には、園舎内の見学よりも、園庭の遊具や池が気になり、遊びたいとぐずっていたこども達が、面接の日は、自身で外靴から上履きに履き替え、大な声で挨拶やお名前を告げ受付を済ませることができました。
担当の保育教諭が来るまでの間も落ち着いて絵本を読んだりお絵かきをしている姿はまるで別人のようでした。面接後に園長先生から入園許可証をもらい制服の採寸が終ると「遊ぶ?」と一目散に池へまっしぐら!!
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【法人】

■◆■法人事務局広報室■◆■
本学園は今年学園創立90周年を迎え、10年後に控えた創立100周年に向けた周年事業の一環として今回の記念講演を開催することとなり、当日は、短期大学生、高校生徒、中学生徒、教職員に加えて取引企業や近隣住民をお招きし、約1,700人が山崎さんの講演に耳を傾けました。
山崎さんは、実際の写真を用いながら宇宙ステーションでの経験談を披露され、生徒たちも興味深く聞き入っていました。
また、講演終了後には生徒たちから「流れ星は宇宙でも見えるのですか?」等の質問もあり、生徒も宇宙に興味を持ったようです。山崎さんは、「何個も見えます。とてもきれいです。」と生徒の素朴な疑問にも丁寧に答えてくれ、質問した生徒には、壇上から降りて近づき握手まで交わされていました。

【法人事務局】

