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学園ニュース

学園ニュース 2021年9月号(254号)

【高等学校】

■◆■千葉明徳高等学校 教諭 栗原 篤史■◆■

 本校に勤務をして10年目となりました。
 初年度に中学1年生の担任を受け持ち、進学コースや特進コースの担任を経て、7年目には中高一貫コース長を拝命しました。今年度は一貫コース長と高校1年1組のクラス担任を兼務しております。
 短期間のうちに様々な立場や役割を経験しましたが、本校に着任して以来この「一貫生」をどのように扱うべきか、「一貫生」とはどうあるべきか、ということが常に自分の命題としてありました。結論は出ていませんが、少なくとも以下のような理念のもと、クラス運営に努めています。
 私立中学は、地域の公立中学校があるにも関わらず「わざわざ」受験をした生徒が入学して来る所である。その苦労や決断に見合う「特別な充実感」を学校生活の中で味わう権利が彼らにある。そして、教育を通してそれを提供していく義務が我(々)にはある。まして、進学してきた「一貫生」は(他校への進学が例外的とは言え)高校も「千葉明徳」を選んだのだから、なおのこと丁重に扱うべきである。
 大それた考えを抱いてしまっておりますが、要するに「選んでくれたことに報いなければ」、という想いでやっているということです。この「丁重さ」や「充実感」を具体化していくことが次の私の課題でもあります。そして、今のところクラス担任としてはこの理念に照らし合わせて次のようなことに気を付けています。

 ①集団として心地の良い雰囲気を作ること。
 ②個別指導の機会を多く用意すること。
 ③学力の担保に努めること。
 ④何かしらの「面白味」を日々提供すること。
 ⑤ある程度の自由を許すこと。自治のための方法を教えること。

 このうち①②については特に変哲がありませんので省きます。高校1年1組は、中高一貫コースの生徒を学力で分けた「選抜クラス」にあたりますので、③については特に気を付けています。学習計画の立て方や家庭での学習時間の確保の仕方などの、「勉強そのものの方法」を教え、その出来具合を学習計画表に記入させ、日々確認し個別指導を入れています。高校受験を経ていないことが大学受験における勝負弱さに繋がることを防ぐ意図があります。
 ④については、例えば毎朝クラスで「じゃんけん大会」を行っています。優勝者がその日の日直と一分間スピーチをする権利を得ます。その一分間スピーチのネタはクラスで出した案の中からクジで決まります。こうした二重のランダム性とゲーム性が生徒にはウケているようです。こちらの意図としては生徒が「騒げる」場面を設定して、メリハリのある姿勢づくりに役立てています。
 ⑤については、「一貫生」は他の生徒よりも学内での生活に慣れているので、ある程度の自治を認めてあげたい、またできるようになって欲しいという想いがあります。そしてなるべく生徒が自分たちで考えて決める場面を多く用意するようにしています。その中で、「生徒は『自治』の方法を意外と知らない」ということに気付きました。例えばクラスでの話し合いで、意見の出し方や意見の集め方を知らないために、主張の強い一定の生徒の意見が押し通ってしまいそうになる一方で、その主張の強い生徒もそのように自分が矢面に立たされることを望んでいないという、矛盾した場面に遭遇しました。生徒からすれば「こういうことがあるので話し合いは嫌だ、でも、先生に決められるのも嫌だ」という感じでしょうが、これもまた矛盾であり、「自治」から遠ざかる原因になってると考えます。自由に意見を出し合いつつきちんと合意形成も図ることができれば、進学校の「一貫生」らしくなるのではないでしょうか。
 以上、取り留めもない話にお付き合い頂きました。久しぶりのクラス担任ということで、力み過ぎぬよう指導して参ります。


【高校】

■◆■千葉明徳高等学校 進路アドバイザー 粂 隼人■◆■

 今年度より千葉明徳高校にお世話になっております。
 千葉明徳高校では進路のみに特化した業務に取り組んでいます。端的に言えば、「ドラゴン桜」に出てくる桜木先生の役割でしょうか。前職では、駿台予備学校に10年ほど勤めており、最後の4年間は高校営業として千葉明徳高校を担当しました。外から見ていた千葉明徳高校のイメージと、実際に中から見た千葉明徳高校のイメージを照らし合わせながら半年間を過ごしてまいりました。その感想から記します。
 お世辞ではなく、千葉明徳高校の先生方は優秀です。生徒に対する思いやりの気持ちが伝わってきます。お願いされた補習授業・添削物をよく対応されてらっしゃいます。小テストや課題チェックなども含め、働いてらっしゃる先生方の業務量としては大変かもしれません。しかし、大切なお子様を預ける保護者様からすれば、これほど頼りになる学校はなかなかないと思います。また、デジタルリテラシーも高いです。学校に生徒を集められない事態が生じるたび、学習の遅れについての問題をニュースでご覧になる機会も少なくないと思います。世間でオンライン授業をうまく運用できないのは、生徒側の環境だけが原因ではなく、教員の資質にも問題があるように思います。千葉明徳高校では先生方の横のつながりも強く、良いものを共有し、切磋琢磨する文化があるように見えます。共有しているのはオンライン授業のノウハウだけではないはずです。千葉明徳高校がなぜ上昇気流に乗ってきたのかという要因が見えてきた気がします。
 私自身は、最新の進路情報を勉強し、先生方や生徒に還元しております。これまで生徒面談や保護者同席の面談も行いました。多いときは1日10件以上の面談をこなしています。最近は、生徒から私を訪ねてくる機会も増えました。最初はどこか頼りなく受け身だった生徒が、会うたびに逞しくなり、自発的に色々なことを質問してくれるようになっています。その成長する生徒たちを目の当たりにでき、とても嬉しく思っています。
 高校3年生で一般受験する方は、これから大事な志望校選定の時期に入ります。GMARCHなら、日東駒専なら、どこでも良いから入りたい!という声は昔からよく耳にします。一言にGMARCHや日東駒専と言っても様々な入試方式があり、それぞれに入試の傾向があります。入試の傾向は昔から変わらないところもあれば、昨今ガラッと変わったところもあります。受験生に対して、画一的な出願指導をするのではなく、生徒が最大限に力を発揮できるような入試方式や志望校選定のアドバイスを伝えていきたいと思っております。
 生徒、保護者、先生方とともに私自身も成長し続けていきたいと思います。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申しあげます。


【幼稚園】

■◆■千葉明徳短期大学附属幼稚園 保育教諭 石原 登志恵■◆■

 緊急事態宣言がさらに延長となるコロナ禍で、2学期が始まりました。
 9月からは自由登園となりましたが、9月13日よりバスの運行も再開し、子どもたちの賑やかな園生活が戻ってきました。はじめは子どもたちの登園も少なく、各学年で合同保育をしたり、保育者の指導計画に基づき内容を工夫したり、コロナ禍でできる日常生活を試行錯誤しながら過ごしました。日々の保育を大切にしながらも保育者が年齢に応じたかかわりを大切にし、この自然豊かな明徳幼稚園の環境の中で毎日心豊かに過ごせるようにしてきました。
 夏休みを終え久しぶりに親子で登園してきた年少児の子どもたちの中には、「〇ちゃん、とってもとってもおねえさんになったよ」と元気な声で登園してきた子もいました。「久しぶりに制服を着たので、制服のスカートの丈が短くなりました」と子どもの成長を喜ぶ保護者から微笑みがこぼれていました。子どもたちも幼稚園を楽しみにしており、自分で制服に着替え幼稚園へ登園できたことが嬉しかったようです。この夏休みは家にいる時間が長く、、家族で過ごす時間が増え絆を深めることができたように思います。また、保護者の方々は、子どもたちが家庭にいることで成長を間近に感じることができたようです。
 まだまだ続くコロナ禍の中なので、明徳幼稚園の大切にしている保育を続けながらも、今までの保育を見直し、これからの未来を担う子どもたちにとってより良い保育を目指していきたいと思います。



【やちまた】

■◆■明徳やちまたこども園 指導保育教諭(1歳児担任) 齋藤 夏季■◆■

 遠く澄んだ空に、朝夕の心地よい風。秋の訪れを感じる季節となりました。
 1号の夏季休業も終わり、1号2号の子どもたちが揃った幼児クラスは戸外で運動会に向けて活動する姿が見られます。園庭では、ラインカーを使いトラックを描き、かけっこやリレーをしたりダンスを楽しんでいる幼児さん。そんなお兄さんお姉さんの楽しそうに走っている姿や踊っている姿を見て、戸外遊びを楽しんでいる1歳児の子ども達は興味津々。真似っこが大好きな1歳児は、お兄さんお姉さんに混ざってトラックを何周も走ったり「がんばれー!」という応援の声を聞いて「がんばれー!」と一緒になって応援をし、お兄さんお姉さんと顔を見合わせて笑い合ったりもします。そんな異年齢が自然と関わっている園庭の環境を見て、私達担任はとても微笑ましく感じました♪
 そして、午睡中に、日中の出来事を担任で振り返り感じたことがあります。保育者が意図を持ち、関わりを持たせることも大切な保育の一つだと思っています。しかし、この子ども達の姿のように「なんだろう?」「僕も(私も)やってみたい!」と感じた時に参加することができ、そして、一緒に楽しい気持ちを共有してくれる保育者がそのような同じ気持ちを持っているからこそ、このような異年齢交流ができるのだと改めて感じました。
 これからも、子どもたち同士が様々な年齢の友達と楽しく関われるように保育者同士の連携を大切にしていきたいと思います。  



【本八幡】

■◆■明徳本八幡駅保育園 保育士 渡邊 絵里梨■◆■

 ここ数年子ども達の姿を見ていて、手先の使い方や全身の使い方について苦手と感じている子、経験不足な子が増えていると感じていました。
 今年の夏は暑く、またコロナ渦ということもあり、家庭でも園でも戸外で体を動かして遊ぶ機会が減っており、室内でも体を動かして楽しみながら遊べるよう、1・2歳児に対して牛乳パックのぽっくりを作ました。高さを5㎝と7㎝の2パターンを作り、身長差に対応できるようにしました。保育者が見本を見せると、子ども達は興味津々で挑戦し始めました。初めは足を乗せて立つことも難しく、保育者や壁につかまりながら立ったり、片足だけ乗せて立ったりしていました。両足で立てたとしても、すり足で進んでいましたが、保育者の動きを見ながらどうしたら足を上げて歩けるのか必死に考え、何度も躓き、転びながら少しずつ体の動かし方を習得し、平面の歩きに慣れてくると、室内にある小さな段差を上り下りしたり、柔軟性のあるマットの上を歩いたりと、全身を使って体を動かして遊べるようになってきました。
 手先の使い方に関して、新聞で千切り遊びをしたことを伝えると、「家には新聞がないから」「書類や絵本を破って欲しくないから家ではやらせたくない」という意見が何軒かの家庭からあがりました。千切る事に関しては感触を感じ、力の加減、手首のひねり、どうしたら長く、細かく千切れるのか考える等様々な事が学べます。 微細な動き、粗大な動き、どちらも脳からの信号を受けて体に伝えられ、初めて行える動作。小さなうちからいろいろな動きを経験していく事でその信号が強く、スムーズに伝わっていきます。出来るなら家庭と園とで協力して行っていきたいですが、それも難しい事が多い昨今、今後も園ならではの楽しみ方や動きを楽しみながら経験出来る様にしていきたいと思っています。



【短大】

■◆■千葉明徳短期大学 教授 金子 重紀■◆■

 千葉明徳短期大学では、公務員試験対策講座を10年以上前から行っています。
 新型コロナ感染の問題がないときは、週に1回程度開催し、いつでも参加可能としていている講座です。もちろん、保育士・幼稚園教諭という専門職採用試験のための講座です。採用試験の内容は、高校で習う芸術・体育以外の科目から出題される一般教養、保育原理・保育内容・保育実習理論・保育の心理学・社会福祉・子ども家庭福祉・子どもの食と栄養・子どもの保健等から出題される専門試験です科目数も多く、本気で準備しようとすればとても大変な試験です。
 本学の学生は幼稚教諭免許、保育士資格取得に向けて、2年間という短い期間で上記の専門科目や音楽、そして実習を学んでいかならず、一般教養の勉強に使える時間をなかなか作り出せないのが現状です。本学に入学してくる学生の多くは、高校までの科目が苦手であり、そのため公務員試験対策講座は、一般教養科目を中心に行ってきました。しかし、教養試験は社会科系全科目、理科系全科目から幅広く出題され、しかも社会科系科目はけっこう細かい知識が問われます。これら全部を対処することは大学受験より大変です。
 ただし、一般教養試験の合格ラインは、難しい自治体でも6割以下だと思われます。従って、公務員試験対策講座では、考える力、問題を読み解く力を中心に行い、その中で自分で問題を解けた喜びを土台に、自信をつけていくことを大切にしています。例えば、中学レベルの数学が不得意な学生も多いのですが、基本から説明していくとほとんどの学生が理解していき、中学の時にできなかった問題ができたと喜びます。実は、私の教え方がよいということではなく、おそらく学生の精神年齢が上がっていること、点数に追われずにしっかりと理解しようとする姿勢がこの喜びをもたらしているのだと思います。
 一回の授業に参加している学生の数は多くて10人程度です。個別指導を中心にしています。公務員試験対策講座は徐々に実績を挙げております。学生が苦手意識を払拭し、学ぶ楽しさ、わかることの喜びを基礎にしていく講座でありたいと思っております。
 平成30年度採用試験3名合格、令和元年度採用試験4名合格、令和2年度採用試験7名合格。
 ちなみに二次の面接試験、実技試験で不合格になる者はほとんどいません。本学の学びの成果だと言えると思います。



【浜野】

■◆■明徳浜野駅保育園 保育士 坂口 聡美■◆■

 今年の園内研修は「コロナ禍での環境構成」をテーマに行っています。
 愛着関係や、信頼関係を築いていく過程で、保育園は密を避けることが難しい環境ですが、各クラスで人的環境、物的環境を軸に清潔保持や感染対策をした上で、年齢に添った発達を考慮しながら、毎月の保育会議後に研修を行っています。
 保育環境は季節の流れとともに変化していきます。本園は園庭が無いので、近隣の公園へ出かけますが、季節によっては近隣の方々も一緒になり、過密気味になります。トラブルの防止も考えた上で、人があまり集まらない公園を把握しておき、公園の性質によって遊びを変えています。真夏は熱中症対策から、ほぼ毎日室内遊びとなります。体力低下にならないためにも様々な運動あそびに各クラスで取り組んでいました。うなぎの寝床のような、ながーい園舎の廊下を活かして、0歳児クラスが押し箱を押したり、ハイハイしたり。年長児が跳び箱の助走コースにしたりと、各クラスで声を掛け合って使っています。外通路や中庭には、すのこを連ねることで室内から裸足で行けるようにし、シャボン玉や簡単な水あそびを楽しむことで気分転換もできました。
 また、最近初めて導入した室内鉄棒については、職員一人ひとりが、使用するにあたって予想される発達や安全面で気をつけること、配慮することなど色々な観点から考えました。それぞれの意見を持ち寄って話し合い、自分では気づかなかった意見や、さらに発展できそうなアイデアなどが出てくることで保育の幅が広がります。
 コロナ禍で「これもできない、あれもできない」ではなく、私達保育者が「どうしたらできる?」とできることを前向きに考え、今までに無い状況下での保育が充実するように心がけています。



【中学校】

■◆■千葉明徳中学校 常勤講師 川崎 沙月■◆■

 新型コロナウイルスの終息が見えない中、中学校10期生は夏季休業を終えて、2学期をスタートすることができました。
 総合の授業で活動している「土と生命の学習」では、1年生は田植えを行い、お米を育て、2年生は畑を耕し、夏野菜を育ててきました。これは1・2年生合同の稲作・農業体験を通じて「人と人」「人と自然」のつながりを実感する学習になります。
 実際に農業を行う中で、夏季休業中の水やりなどの作業では、たくさんの先生方にお手伝いをしていただきました。また、台風が発生し、苗が倒れたり、害鳥の被害などいろんなハプニングもありながら、今年も無事にトマト・ピーマン・きゅうり・なす・オクラなどたくさんの野菜を収穫することができました。
 そして1年生が稲刈りを行い、稲を干す際に必要なおだがけを作るため、9月4日に学校へ登校し、畑の片付けを行いました。実っている野菜を収穫したり、苗や雑草を抜いたりと一生懸命取り組んでくれました。また活動しているなかで生徒たちが驚いたり、嬉しそうにしたり、時には疲れたりしている姿を見て、自分たちが実際に野菜を育てることや管理することの難しさ、野菜が実った時の喜びや達成感など様々なことを実感することができたと思います。
 今後の活動としては、1年生・2年生が協力し合い、各テーマ別に調べたことをまとめ、ひとりひとりが発表する研究発表会があります。今年度は明実祭でプレゼンテーションを行うことはできませんが、自分たちのテーマ以外のプレゼンを聞いて、たくさんのことに気づき、感じて、学んでほしいと思います。また今回1・2年生で協力して行った稲作や農業という貴重な体験を今後の学びへとつなげてほしいと思います。


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