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学園ニュース

学園ニュース 2021年12月号(257号)

【本八幡】

■◆■明徳本八幡駅保育園 保育士 森 亮■◆■

 例年、JR本八幡駅とシャポー本八幡のご協力をいただき、主に2歳児を対象として開催している駅長体験。
 以前は駅の構内に入り、起床装置体験や、電車との記念撮影を行わせてもらっていたのですが、コロナ禍ということもあり、規模を大幅に縮小し、園内に駅員さんや駅長さんを招いての開催となりました。去年度も同じような形で行っていたのですが、子どもたちは見通しが持てず、ドキドキして室内に入る事も出来ず、体験自体を楽しめなかった子どもたちもいました。
 そんな子どもたちがどうしたら見通しを持って駅長体験に参加することが出来るのか…今年こそはと、先輩や後輩と相談し、日頃の遊びに取り入れていくことにしました。実際の体験で行う予定である踏切体験や、駅長服を着ての記念撮影など、子どもたちが楽しみながら、実際の体験時の見通しに繋がるように、電車ごっこを行ったり、ブロックでカメラを作って写真撮影ごっこを行い、駅長体験当日まで過ごしました。
 保護者にも当日の内容を伝え、期待を持てるように日々の保育で取り組んでいることを伝えたことで、子どもたちも「いつ駅長さん来るの??」「早く来てよ!」と、大きな期待を持つことができました。
 そしていよいよ迎えた当日…
 「もう駅長さんたち来ているから、行こうか!」と子どもたちに声をかけると、「やったー!」「先生早く!」と期待感たっぷりの子どもたち。しかし、いざ駅員さんたちが待つ部屋の前に行くと表情がこわばる子どもたち。それでも保育者と一緒に室内に入れば、そのあとは駅員さんの話を興味津々に聞いたり、駅員さんと一緒に踏切を渡ったり、写真撮影ではばっちりポーズを決めていたりと、どの子も笑顔で楽しめていました。緊張しながらも子どもたちなりに楽しむことが出来ていたのは、やはり日々の中で見通しが持てる様に取り組んでいたことが大きかったと感じます。
             子どもたちが感じる不安や、緊張を少しでも和らげ、楽しんで物事に向かっていくためにはどんなことをしていけばよいのか、改めて考えられた行事になりました。


【短大】

■◆■千葉明徳短期大学 准教授 伊藤 恵里子■◆■

 現2年生である51回生は、新型コロナウイルスの影響から、例年通りの日程で実習を進めることができず、以下の日程で進めました。
 2年次に4回もの実習を行うことになり、実習間の期間が短かったため、それぞれの事後及び事前指導の時間を十分に取れなかったこと等、不便さもある中での実習でした。これらは、今後も続くかもしれないコロナ禍での実習において、私たち教職員が引き受け、乗り越えなければならない課題だと思っています。そんな課題もある中で、学生たちは本当にがんばりました。
 ここで、教育実習Ⅱを終えた学生のレポートを紹介し、学生たちがどんなことを学んだのか、振り返ってみます。

 《学生Aさん/4歳児クラスで実習》
 子どもたちは集団生活1年目(2年保育のため4歳児だが入園して1年目)で、他の友達とぶつかり合い、自分の思い通りにならないことへの葛藤を経験していました。保育者は気持ちを受け止めて、自分の気持ちを調整して相手の気持ちも受け入れることができるように相手の気持ちを伝えながら話をしていました。うまくいかない経験をして相手の気持ちを理解したり、自分たちで話し合って友達と仲良く遊ぼうとする姿が見られました。
 (教員より)
 Aさんは、「けんかはよくない」と決めつけて止めるのではなく、いざこざの際に子どもの心の内に起きている葛藤の経験をよく捉えています。同じ歳の子ども同士で生活をすることによって経験する気持ちを大事にし、保育者の姿も参考にしながら、援助に結びつけています。

 《学生Bさん/3歳児クラスで実習》
 今回の実習で一番に感じたことは、環境構成においての保育者の意図です。前日に子どもたちが遊んでいた玩具を子どもが登園する前に用意したり、子どもの遊びが充実し、遊び込めるための用意が必要であることを感じました。どんぐりなどの自然物を子どもたちと戸外に出たときに拾うというところで終わらずに、そこからその自然物を使った製作にまで繋がっていました。そして、その製作は子どもたちが「やりたい!」と思うように机などに置いておき、自由遊びのなかで自然な流れでその製作に繋がるような想定がされてありました。
 (教員より)
 Bさんは、保育者の環境構成に着目しています。保育者の環境構成が自然であればあるほど、見逃しがちな観点です。そこをBさんはよく捉え、子どもの遊びが豊かになっていくことに繋がっているのだと感じたようです。
 今回ご紹介したレポートは、短大に入学した時点では持っていなかった視点から書かれており、学生たちの学びが確実に積み重なっていることを感じます。実習で学んだことを後期の授業を通して整理し、就業後に活かせるようにサポートしていきたいと思っているところです。


【幼稚園】

■◆■千葉明徳短期大学附属幼稚園 保育教諭 和田 教枝■◆■

 12月7日(火)から10日(金)まで、年中長「表現の集い」年少「おはなしあそび」を行いました。
 感染対策を考えた上で保護者1名が観覧できるようにし、区画を仕切り開催しました。
 もも組では、みんなが大好きなお話で、子どもからまた読んでとお願いされることが多かった「ぐりとぐら」を題材に歌、言葉、体でのなりきり表現を中心に楽しみました。毎日帰りの時間に歌い、生活の中でもこの歌を口ずさむほどとっても愛着のあるものとなりました。また、「くま」「うさぎ」「ねずみのぐりとぐら」になりきり、子どもたちが考えた動きで表現しました。1番のお気に入りの場面は、泡だて器で混ぜるところです。音に合わせ身体でぐるぐる回ったり、手を回したり、さまざまな子どものイメージで表現して笑顔いっぱいの場面となります。
 年長は「ヘンゼルとグレーテル」「めっきらもっきらどんどん」「泣いた赤鬼」年中は「ぐりとぐら」「11ひきのねこふくろのなか」「からすのぱんやさん」
 年少は「ねこのおいしゃさん」「まあるくな~れ わになれ」「どうぞのいす」「みんなみーつけた」
 各クラス年齢に応じた楽しい内容で楽しみました。
 子どもたちは毎日の生活の中で、さまざまな表現方法を私たちに知らせてきます。経験を積み重ねることにより表現の広がりが豊かになると思います。わたしたちも、子どもの豊かな表現に負けないぐらいに心豊かな感性が必要となります。自分磨きを日々行っていき柔軟な心で、子どもたちの発信を受け止め保育していきたいと思います。



【やちまた】

■◆■明徳やちまたこども園 保育教諭 藤澤 渚■◆■

 昨年度に続き3歳児担任になり、4月から子どもたちと過ごしてきました。そして、昨年同様、進級したばかりの4月の3歳児の保育の大変さと大切さとに気付かされました。
 こども園は1号児(4月に入園してきた)と2号児(集団生活をたくさん経験している)の子どもたちがいて、衣服の着脱、排泄、手洗いなどできる子もいればできない子もいます。また3歳児から身支度のところで、制服の着脱も子どもたちが自分たちで行います。そこで担任間で連携をとりながら個々にあったペースを大切にし、声かけを大切にしながら保育を進めてきました。4月から丁寧に保育を行っていくと、自然と子どもたちが保育者の援助や声かけを行わなくても身支度を進めたり、身支度や活動を終えた後子どもたちで考えながら過ごす姿も多く見られるようになってきました。また4月当初は自分を一番に考えていた子も、困っている子やできない子がいると助けてあげたり、やり方を教えてあげる姿も見られました。そして毎日子どもたちが見通しをもてるようにと、4月から今日何をするのか朝の集まりの中で伝えたり、一緒にみんなで考えながら過ごしていくと、今では保育者が言わずに先のことを考え動く子も見られるようになってきました。
 私が2年間3歳児の担任をもち、毎日の保育の中で担任同士が連携をとりながら子どもたちと丁寧にかかわっていくことで、「あれ!この間までボタンができなかった子ができるようになってる」「あっ!シャツをズボンの中にしまえるようになってる」とできるようになっていることが多くなったり、保育者が声をかけなくても次に何をするのか考えながら生活することが身につくなど、毎日の積み重ねで子どもたちが成長している姿が多く見られるようになってきてます。もちろん保育は生活のところだけではなく日々の活動も大切にはなってきますが、改めて養護の部分で丁寧な保育、見通しをもてる保育は、子どもたちにとってとても大切だということを感じました。今後も丁寧な保育、見通しがもてる保育を意識しながら、子どもたちと毎日楽しく笑顔で過ごしていきたいと思っています。



【浜野】

■◆■明徳浜野駅保育園 保育士 長谷部 彩香■◆■

 今年度本園では、「コロナ禍での環境構成について」ということをテーマに、月に一回園内研修を行っています。
 新型コロナウィルス感染症の流行による制限も多く、保育施設では三密を完全に防ぐということが難しい状況の中で、普段の生活の流れを変えることなく、工夫できることは職員で話し合いを進め、保育に反映しています。感染症のことを考えると、どうしてもマイナスなイメージが浮かびがちですが、「できない」ではなく、「どうしたらできるのか」ということを軸に、コロナウィルスに打ち勝つという意味でも、前向きに保育を進めていくことの必要性を改めて感じています。私が担当しているクラスでも、環境について日頃から話し合っていて、子ども達の様子に合わせて環境構成を変えるのですが、今月から「コーナーを充実させたい」という話になり、廃材として残っていた木の板を使って仕切りを作成することになりました。まだ完成はしていないのですが、子ども達が喜んでくれることを考えると、今からとてもワクワクしています。これは保育とも通ずるものがあり、「できないではなく、どうしていくか」「無い物があれば作る」など、コロナ禍の保育における保育者の発想力がとても大切になってきていることを感じます。それは子ども達にも同じことで、できないことや困ったことがあった時にどうするのか、できないなりの代替策を考えていく力というのが、とても大事になってくると思うので、コロナ禍に限らず、「遊びから学ぶ」という日々の保育の中でも大切にしていきたいと思います。



【中学校】

■◆■千葉明徳中学校 教諭(1年Ⅱ組担任) 間宮 亮■◆■

 寒さがより一層厳しさを増す季節がやってきました。
 師走という字の如く、多くの教職員の皆様がお忙しい時期かと存じます。中学校・高等学校では2学期末を迎え、期末試験や冬期講習を受ける生徒たちも例外ではなく、慌ただしい日々に奔走されております。  さて、日頃より千葉明徳中学校1学年の生徒に携わっていただいている先生方、誠にありがとうございます。教科担当の先生方におかれましては、入学したばかりの頃はまだ小学生気分を脱却できていない生徒もたくさんおり、大変ご迷惑をおかけしたことかと思います。しかし、この9ヶ月を振り返ると子供たちの成長は計り知れないものがあると感じております。今回の学園ニュースでは、これまでの中学1年生の学習に関する足跡をお話しさせていただきます。  まずはじめに、勉強の難しさや苦手意識を感じる中学生という世代に対して、4月当初より次のような学習指導を行って参りました。  1点目は、「やるべきことをやる」ということです。日誌をはじめ、やることが多岐に渡る本校の生徒ですが、やはり決められたことをきちんとやる、ということは今後の学習における成長の中で非常に大切な要素になると考えています。  2点目は、「日々の生活の中に、学習時間を必ず確保する」ということです。毎日提出している日誌を用いて、1日のどの時間帯に学習をするのか、を自分自身で決めさせ、生活の中に勉強時間を作ることを習慣化してきました。  3点目は、定期試験や模擬試験に対して、「事前準備と次回への改善点を明確にする」ということです。ただ試験を受けるのではなく、どのような準備をして試験に臨むと、結果がどうなるのかを知っていくことで、自己理解を深めながら学習の質を高めていくことにつなげています。  当然、学校は勉強をするだけの場所ではないので、人間関係などにも常に注視しながら、このような指導を継続してきました。その結果、生徒によっては各教科に対する自分なりの学習方法や問題へのアプローチを発見することができ、「やらされている」という感覚から「自ら進んでやりたくなる」に変わっていきました。私も、子供たちの学習意欲の高まりを肌で感じている次第です。  また、各種検定試験にチャレンジする生徒が増加しており、中学1年生にして実用英語技能検定(以下英検)の準2級に合格する生徒(高校1年生課程終了レベル)や学年として見た時に英検5級(中学1年生課程終了レベル)の取得率が11月段階で70%を超えたり、前向きな姿勢は成果としても現れています。  現在行われている冬期講習でも、教科によっては自分自身の目標や苦手にあわせて、授業を選ばせています。冬休みの宿題も、ただやることを提示するだけでなく、自分の受検する検定試験や苦手に合わせたものを選ぶ方式をとっていきます。このような取り組みを通して、より正確な自己分析をして、自分にとって必要なことを選択できる生徒を育てたいと考えています。  私自身、伸びしろだらけの中学1年生に対して、高等学校卒業というひとつの節目に向けたプロセスをより具体化し、生徒の自己実現に向けた一助を担えるよう、日々研究と修養に努める2022年にしていきたいと決意しております。  中学1年生に携わっていただいている先生方、これから関わっていただく先生方、今後とも千葉明徳中学校11期生を温かい目で見守っていただくとともに、今後とも御指導・御鞭撻の程、よろしくお願いいたします。



【高校】

■◆■千葉明徳高等学校 教諭(1学年主任) 本多 紀宏■◆■

 日頃、劇や舞台を観に行く機会の無い私にとって、芸術鑑賞会は毎年楽しみにしている行事です。
 昨年度は残念ながらコロナウイルスの影響で中止となってしまいましたが、今年度は感染状況が落ち着いたこともあり、12月1日(水)に実施することができました。高校1年生は劇団四季の「アラジン」、高校2年生は劇団四季の「オペラ座の怪人」です。1年生にとっては5月の遠足が中止になったこともあり、高校での初の校外行事となりました。
 当日は、前日から急発達した前線通過のため、午前中は冬の嵐となり、朝の通勤通学時間に多くの影響が出てしまいましたが、私の心配をよそに大きく遅刻する生徒はおらず、全員が定刻までに揃いました。また、会場内でのマナーや翌日の遅刻者数についても心配をしていましたが、全て杞憂に終わりました。
 劇が始まると同時にキャストの方に自然と目が向き、全員が夢中になって鑑賞をしていました。さすがはプロと思える声量や間の取り方、舞台上の全員の一糸乱れぬダンス、その全てに感動を覚えると同時に私も真似を出来ることは真似をして、授業において全員の目を引き付けられるよう活かしたいと思いました。
 後日書いてもらった生徒の感想にも、感動を覚え非日常の空間に触れられた大変貴重な時間になったとの声が多くありました。生徒の多くの笑顔を見ることができたとても有意義な一日となりました。
 コロナ禍でありながら、劇団四季との調整をしてくださった図書視聴覚部の先生方を始め、劇団四季の関係者、先生方に感謝申し上げます。

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