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学園ニュース

学園ニュース 2022年9月号(265号)

【中学校】

■◆■千葉明徳中学校 教頭 鈴木 広岳■◆■

 今年の夏休みは生徒達の活躍振りを近くで見る機会が沢山ありました。
 本当に楽しい時間を過ごすことが出来ました。「生徒の皆さん!感動をありがとう!」
 そんな夏の始まりは千葉市総体からです!生徒達が見せてくれた「頑張り」はとても頼もしく感じました。その中から県総体へは「柔道部、剣道部、バドミントン部、テニス部」が出場し、関東大会へは「柔道部、剣道部、バドミントン部」が出場。そして、全国中学校体育大会(以下全中)には柔道部・3年Ⅱ組の小池音々さんが出場しました。千葉明徳中学校開校12年目にして初の快挙です!小池さんは昨年度の県総体で準優勝、全中出場の一歩手前で涙を飲みました。それだけに今年こそ全中に出場したいという思いは小池さん本人が一番強く持っていたと思います。私自身、昨年の県総体決勝を観戦していましたので、その悔しさを間近で見ていました。そういう経緯もあり、今年も会場である東金アリーナ(私の地元)に必勝を期して私も行きました。
 3年生になった小池さんの戦い振りは昨年と違い、「王者の風格」を感じました。失敗を恐れることなく、積極的に前に出て、得意技の払い腰を相手に仕掛けていきます。その勢いのまま、決勝戦で勝利し、全中出場を見事に勝ち取りました。試合後、小池さんと会場内で不意にすれ違った時には思わずこちらが先に涙してしまいました。その後の関東大会ではベスト8に進出。満を持して8/24(水)の全中福島大会に臨みました。私も前日の夜に福島へ。翌朝に会場である須賀川アリーナに入りました。熱気、そして異様な緊張感が漂う会場、その中で小池さんや顧問の須藤先生、安蒜先生とともに初戦を待ちました。初戦の相手は広島代表です。小池さんより身体は小さいものの厳しい県予選を突破してきた強者です。油断せず、県大会で見せたくれた通り、積極的な柔道をしてくれればと祈りながら試合を見ていました。結果は見事に合わせ技1本で勝利しました。とは言え反省点も多々あったようです。顧問の須藤先生や安蒜先生からの叱咤激励を受け、次戦へ気持ちを切り替えていました。
 2回戦の相手は北海道代表です。小池さんと同等の体格であり、いつもの小池さんの実力さえ出せれば勝機は充分あるとのことでした。そして、試合が始まりました。積極的に前に出て、技を仕掛けていく小池さんの姿勢は変わりません。明らかに試合は小池さんペース。技の数も上回っています。とは言え、なかなかポイントが取れないまま試合が進んでいきます。相手の消極的な姿勢から2度の指導もありました。この調子なら「勝てる!」そう思いながら試合は終盤へ。そして残り30秒を切ったその時でした。場外付近で払い腰を無理な体勢から掛けにいった所、バランスを崩してしまい、相手に抑え込まれてしまいます。こういう時の時間はとても短く感じるものです。そのまま1本負けを喫してしまいました。ずっと小池さんペースで試合が進んでいただけに本当に悔しい敗戦でした。本人も全国で戦える手応えを充分感じていたはずです(因みに小池さんに勝った相手はベスト8に進出)。一瞬の「油断」「隙」が勝敗を分けることを学んだことと思います。
 この夏、小池さんは全中の舞台まで行かなければ決して感じることが出来ない貴重な経験をしました。是非、今後の学校生活に活かし、高校進学後はインターハイに出場し、全国の猛者達と凌ぎを削り、自己を高めて欲しいと思います。そして決して忘れてはならないことは親御さんや仲間たちへの感謝の気持ちです。その気持ちを毎日持って、自らの「柔らの道」を突き進んでください!



【高校】

■◆■千葉明徳高等学校 教諭 翁長 翔平■◆■

 8月22日(月)から23日(火)にかけて、特別進学コースは白子へ勉強合宿に行ってきました。昨年まではコロナ禍により日帰りでの実施でしたので、久々の宿泊を伴う勉強合宿となりました。日帰りと宿泊の違いは時間を有効に使えることと、集団行動を通してより強固な人間関係が形成できることです。今回はこの2つを中心に据えた勉強合宿を目指すこととなりました。
 1、2年生はほぼ全員が参加し、時間を決めて独習をしたり小テストを受けたりしました。小テストの結果を受けて学習内容を変えたり、教科書や問題集を見直したりすることになります。そうしたマネジメントも生徒一人ひとりが考えて行動をしなければなりません。時には学習が上手くいかなかったり集中力が続かなかったりして悩む生徒も見受けられましたが、それぞれが工夫をしながら学習をする姿が印象的でした。
 3年生は任意の参加でしたが、1、2年生とは異なる階で学習に取り組みました。1人で取り組むよりも約3年間ずっと一緒にいる仲間と取り組む方がモチベーションも上がるようです。
 わずか1泊2日の合宿でしたが、上記2つを中心とした合宿は無事展開できたように思えます。しかし、今回の合宿は1、2年生にとっては2学期からのスタートダッシュに過ぎず、これから継続した学習が求められます。そして、3年生は受験本番へのラストスパートに向かいます。今後の特進生の更なる頑張りに期待しつつ、私たち特進スタッフも同じくらい伴走をしていかなければならないと強く思った2日間でした。
 末筆ではありますが、今回の合宿の開催には多くの先生方のご協力をいただきました。この場を借りて厚く御礼を申し上げます。



【高校】

■◆■千葉明徳高等学校 常勤講師 栗原 純子■◆■

 8月24日(木)から9月4日(日)までの12日間の日程で、オーストラリア短期留学に16名の生徒を宮下副校長、木村先生と共に引率して参りました。新型コロナウィルス感染拡大の中、3年ぶりの短期留学実施となり、生徒の健康に常に気を配りながらの引率でしたが、最終日には全生徒がとても素晴らしい体験だったことを口にし、生徒たちにとって満足度の高い短期留学であったこと、全員が無事健康で帰国できたことに胸をなでおろしております。
 初日はゴールドコースト観光後、カラウンドラにあるCaloundra Christian Collegeへ向かいました。生徒は不安と期待を抱えながら、先方の先生方やホストファミリーと対面を果たしましたが、ホストファミリーの皆さんはどなたも心暖かく彼らを迎えてくださったことが印象的でした。そして2日目以降はホストファミリーの送迎を経て、各々のプログラムをこなす学校生活が実際に始まりました。Caloundra Christian Collegeでは、英語を母国語としない生徒に向けてのレッスンがESLテューターによって行われ、スムーズに授業に臨むことができます。生徒も戸惑いもなくスムーズにESLプログラムに参加し、最初はうまく英語で表現できなくても伝えよう、伝えようとする意欲を見せ、コミュニケーションの大切さを実感したようでした。その様子を見た現地の先生方には「受け入れた他校の留学生よりも積極的で前向きな生徒たちだ」とおっしゃっていただきました。なにより傍らで皆が頑張っている姿を見ている私も誇らしい気分になったほどでした。また、ESL授業のほかに生徒一人ずつに現地の生徒(buddy)がついて面倒を見てくれたり、buddyの授業に帯同させてもらったりと現地の授業を体験することもできました。現地の授業ですから、速いスピードで進行されるので先生の話されている内容が理解できないことも多々あったようですが、必死で食らいついていく生徒のガッツも素晴らしいものでした。
 週末にはホストファミリーとの濃密な時間を過ごしたようです。お天気にも恵まれ動物園、映画館、ビーチへの小旅行など楽しい思い出をたくさん作り、週明けの月曜日には週末の楽しい時間の共有で生徒同士、盛り上がる様子も見られました。
 今回の研修で、文化や生活様式の違いなど戸惑うこともあったようですが、コミュニケーションを通して互いを認め、理解しあうことの大切さを学んだのではないかと感じます。日を追うごとに生徒一人ひとりの顔が見違えるように明るくなり、自信をつけていった様子に心から嬉しく感じました。
 コロナ禍の中、短期留学実施を決定してくださり、準備の段階から多くの先生方のご協力を賜ったことに感謝申し上げます。
 来年以降もこのような留学プログラムが実施され、多くの明徳生が日本から翼を広げ世界の舞台で活躍できることを心から願います。



【幼稚園】

■◆■千葉明徳短期大学附属幼稚園 保育教諭 藍 柚佳■◆■

 継続するコロナ禍の中、2学期が始まりました。夏休みを終えて久しぶりに登園してくる年少児は、多くの子が幼稚園を楽しみにしていた様子でした。
 9月10日(土)が十五夜ということで、前日に子どもたちと十五夜って何だろうと話をしました。子どもたちに十五夜って何だろう?と聞いてみると、「お団子食べる!」「お月様が…」と答える子が数名いました。全体的に分かっている子は少なかったと思います。
 用意した、お月見をしているイラストや、秋の食べ物(栗・さつまいも)を見せて十五夜の話をすると、興味津々で聞いていました。また、年長さんが、手作りした団子やススキを各クラスに届けてくれました。年少の子どもたちは不思議そうに団子とススキを見ていました。「お団子だ!」とお団子に目が行く子や、「大きい猫じゃらし!」と興味を示している様子でした。年長さんから受け取り緊張している様子だったが子どもたちにとって良い経験だったと思います。ちょうど、十五夜の日には園JOYがあり夏のお楽しみ会をしました。櫓の周りに子どもたちが集まり、踊りを踊り夏祭りのような雰囲気でした。受付の玄関にはお団子やススキ、秋の食べ物を並べ、たくさんの家庭を迎えました。その日の月を見るととても丸く、輝いていました。
 十五夜を通して、団子を食べるだけではなく、お月様や、秋の収穫物に興味をもってもらえたのかと感じました。コロナ禍でいろいろな行事がなくなりつつある今、季節の行事を子どもたちに伝えられて良かったと思います。今後の保育でも、出来る範囲で子どもたちにたくさんの経験をしてもらい明徳らしい保育をしていきたいと思います。
 今回七夕行事の担当を通し、先輩保育者の保育のやり方を見て更に知識を身につけ、“どんな遊びをしたら楽しんでくれるのかな”と常に子どもを中心に考え、準備をしていく大切さを学びました。今回得た経験を今後の保育に活かしていきたいと思います。



【浜野】

■◆■明徳浜野駅保育園 保育士 坂口 聡美■◆■

 9月3日(土)に、千葉市中央消防署員による「短時間救命救急講習会」を行いました。
 まず、衝撃を受けたことは、私のAEDの認識が間違っていたことです。AEDは心臓に電気ショックを与えて、止まっている心臓を動かすものと思っていましたが、実際は心室細動(心臓のけいれん)を止めるもので、その後の心臓マッサージを行うために必要な措置ということでした。こんな基本的なことも知らない私でしたが、署員の方の熱心な中にも温かい指導のおかげでAEDを使った心臓マッサージの流れを理解し行うことができました。
 また応用として、色々な場面を想定して3人一組で救命を行いました。例えば、水や汗で救助者が濡れている場合や、金属のもの(ネックレス等)をつけている場合などはどうしたらよいかなどを教えていただきました。また一番驚いたことは、体毛が濃い人はパットがつかないので、カミソリで剃ったり短くカットしたりするということでした。また一人では行えるマッサージに限界があるので、声を掛けながらタイミングをみて間をおかずに交代するやり方などを3人で順々に行ってみたりしました。参加した職員はみな本番さながらに熱を帯び、とてもためになった講習でした。
 最後に、社会問題にもなっている、コロナ禍で救急車の出動が長時間に及んでいるという話を聞きました。「朝8時に救急要請で出動し、14時頃まで一度も戻れないこともあった。」「搬送を断られ、89件も電話をかけ続けたことがある」等々、実際の現場の話を聞き、本当に必要な時に救急要請ができるように世の中の意識が変わるといいなと思いました。
 何かあった時に、救急隊の方が来るまで、私達にも何かできるかもしれないということを心に留め、その時には勇気をもって実践していきたいと思いました。



【短大】

■◆■千葉明徳短期大学 講師 井上裕美子■◆■

 平成10年10月に始めた「親子教室」を皮切りに、千葉明徳短期大学が子育て支援事業に携わり24年が経ちました。
 現在は、「育ちあいのひろば たいむ」という名称で、子育ての当事者が主体的にその支援に参画する新たな支援の在り方や学生の教育及び卒業生のリカレント教育(スタッフは明徳の卒業生)の在り方の追及を目指しています。また、地域の子育てにとどまらない、様々な年代の「育ちあい」を目指して活動してきました。
 たいむは平成23年度にオープンしましたが、年間を通じて、ゆったりと過ごせる環境や時間にこだわり、そうした広場をつくり、維持していくことに取り組みました。ゆったりと親子が過ごし、支え合えるような仲間を作り、社会とのつながりが持てるような主体的な広場を目指しています。そのため、あえてプログラムを立てない「ノンプログラム」の活動を基本としています。
 令和2年度・3年度は、緊急事態宣言を受けて0-2歳児の未就園児とその保護者に向けた予約制にするなど、感染状況を見ながら開室してきました。その中で、未就園児とその保護者を対象にする子育て支援、保護者のみの利用も可とする子育て支援、学生がボランティアとして継続して関わることでコロナ禍の子育ての現状を学ぶ場として、コロナ禍での新たな役割が見えてきました。
 令和4年度も、0-2歳児の未就園児とその保護者を対象とした予約制での実施を継続し、毎週火曜日に開室しています。開室日は限定されていますが、気軽に集まれる身近な居場所として、ゆったりとした雰囲気の中で「育ち合う場」という役割を、変わらずに大切にしています。引き続き、様々な年代の「育ちあい」を支える場になるように、保護者同士や子ども同士だけでなく、学生たちとの交流も含めて、コロナ禍での新たな子育て支援の形を模索していきたいと思います。

 


【やちまた】

■◆■明徳やちまたこども園 保育教諭(0歳児もも組担任) 渡邊 美咲■◆■

 入職して3年目になりました。1年目は2歳児担任、2年目は0歳児担任。そして、3年目の今年は昨年と同じ0歳児担任となりました。
 今年度は4月に4人、5月に2人の子どもたちがももぐみ(0歳児)に入園しました。入園したばかりの子どもたちは初めてお母さんやお父さんと離れて過ごす新しい環境になかなか慣れず、涙することも多くありましたが、今では笑顔がたくさん見られるようになってきました。そして、今では登園時、担任の保育者と会うと手を伸ばして「ぎゅっ」と挨拶をしにきてくれる姿も見られます。
 今年は、私自身、初めてクラスリーダーとなりました。昨年に比べ、今年度は子どもたちが落ち着いて過ごせるようになるまで少し時間がかかり、焦ったり不安に思ってしまうこともありました。そんな時、先輩の保育者から「大人が焦ったりおどおどしてしまうと子どもたちにも不安な気持ちが伝わってしまうから焦らなくても大丈夫だよ」とアドバイスをいただき、自分自身が落ち着いた気持ちで関わることを意識しながら保育を行うことができました。すると、保育者が子どもたちとじっくりと向き合い、落ち着いて関わることを意識していくことで子どもたちとの関係を築いていくことに繋がり、安心できる場所になっていくことができたのだと感じることが出来ました。また、入園当初は自ら動くことが出来なかったりハイハイで移動していた子どもたちも、興味を持ったものに自らハイハイで向かったり、歩いて探索活動をするなど、一人ひとりが違ったペースで成長をしています。そして、保護者の方とできるようになったことを話しながら日々の子どもたちの成長を感じています。子どもたちの気持ちを受け止め、共感しながらこれからも0歳児の保育を丁寧に行っていきたいと思います。

 


【本八幡】

■◆■明徳本八幡駅保育園 保育士 松本 遥■◆■

 つい先日、あるクラスでのエピソードです。
 昼過ぎ。Aちゃんは食事、着替え、排泄を済ませて自分のコット(布団)に向かいます。いつもはすんなりと寝るAちゃんが中々寝付かずにいたので、あえて「寝ようね」とは声をかけず、他児の隣に座りながらアイコンタクトをとる事だけ意識して関わりました。
 傍を離れた私の周りをうろうろしつつ、時々顔を赤くする姿やうなる声が聞こえます。
 「やっぱりそうだったか」と思っていると、寝ている子の横をゆっくり通りながらジュースに見立てたペットボトルを1個ずつ取り出し、コップを用意してお茶会を開き始めました。始めは静かに遊んでいたものの、だんだんと白熱!ガチャガチャと音を立てて遊び始めたところで、私が「Aちゃん」と声を掛けると、ちらっと目を合わせるものの再開。目が合ったときのみ首を振るなどしてやりとりをしていると(3回くらい)、ふと自分で元々合った場所に片付け始めました。
 その後、他児が眠りについたタイミングで、「お待たせ」、「きれいにしてこよっか」とAちゃんに声をかけ、オムツ替えをしてから再びコットに向かうと、Aちゃんは眠りにつきました。
 このエピソードから、Aさん(1歳4か月)は一体どんな子どもなのか、保育者、教育者として何を感じたか、ぜひディスカッションをして様々な意見や見方を交換してみてください。そして、私が「やっぱりそうだったか」と予測していたこととは何だったのかも考えてみて下さいね。
 そんな捉え方もあったのか!といった違う見方を知り、子どもの姿を多方面から見て考察しながら子どもたちの成長を見守っていくことで、子どもを育てるプロとしての力を皆さんと一緒に高めあっていきたいと思います。

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