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学園ニュース

学園ニュース 2023年5月号(273号)

【短大】

■◆■千葉明徳短期大学 講師 井上 裕美子■◆■

 学園ニュース272号(令和5年4月号)で紹介した、入学式とオリエンテーションウィークから2カ月が経とうとしています。
 本格的な授業が始まり、1年生も新しい生活に慣れてきているように感じます。令和5年度は、新型コロナウイルス感染症に対する社会の規制も変化しており、短大はマスク着用を任意として過ごすようになりました。社会の変化に伴い、短大の学生生活でも昨年度までできなかったことに取り組める雰囲気があり、学生たちが前向きに楽しむ姿を感じられるようになってきています。今回は、学生たちの5月までの学生生活や授業の様子について、ご紹介したいと思います。
 まず、サークルについてです。サークル立ち上げの条件として4人以上の学生が集まることが必要となります。コロナ禍ということもあり、ここ3年間はサークル活動を全くしていませんでした。しかし今年度は、2年生が中心となり、①音楽サークル、②フットサルサークル、③KPOPダンスサークル、④スポーツサークルの計4つのサークルが立ち上がりました。2年生には、1年生への勧誘メッセージや掲示ポスターなどを作成してもらいましたが、いずれのサークルも「学生生活を一緒に楽しむ」ことをメッセージに盛り込んでいました。1年生も加入し、学友会の承認を得た後に本格的にサークル活動が始まります。2年生が「サークルを作りたい」「仲間と楽しみたい」と思い、主体的に仲間を集め行動したことや、1年生が興味をもち加入する等、学生自らが行動することで昨年度とは違う学生生活の手応えを感じているように思います。
 次に授業についてですが、私も途中で参加させていただき引き込まれた1年生の教養基礎演習の1コマをご紹介します。教養基礎演習は、明石現先生と金子重紀先生が担当している科目です。5月17日(水)16:50~18:20に日本ろう者劇団顧問、トット手話教室講師でもある井崎哲也(いざきてつや)さんをお招きした講義がありました。講師を迎えて授業を実施するにあたり、事前学習として5月10日(水)にろう教育、トータルコミュニケーションについての説明を行いました。ちなみにトータルコミュニケーションとは、聴覚障がい者同士または健聴者が聴覚障がい者と会話をするときに用いられるコミュニケーション方法のことです。体のあらゆる部分を使って伝達しますが、その方法は主に、①口話・読話(読唇術)、②手話、③指文字、④筆談、空書の4つです。17日は、井崎さんと手話通訳者の上松さとみ(うえまつさとみ)さんが、トータルコミュニケーションを教えて下さり、学生たちも2人一組となって実践しました。井崎さんが伝えるメッセージは表現豊かで、手話のみならず表情が与える意味やしぐさの強弱によるメッセージ性の違い等も全身を使って大変分かりやすく、面白く引き込まれる内容でした。学生たちも、この授業では一切声を出さずに、表情やしぐさ、手や指を使って意思表示をします。「分かりました」「もう一度お願いします」「拍手」など、覚えた手話や指文字等を使い、聴覚障がい者の感覚を体感し、伝える工夫や配慮を頭も体も使って学ぶことができました。この授業の中で学んだ内容は、学生たちや参観していた教員も引き込まれ大変有意義な時間となりました。
 サークル等の友だちと過ごす学校生活の楽しさや学業への取り組みから感じる楽しさといった、様々な面白さは、短期大学などの高等教育機関の特色でもあると思います。サークルでの主体的な一面と、授業内での深く学ぼうとする一面と学生の多様な姿を見ると、コロナ禍の制限から多少解放されたことで得た貴重な姿だと感じました。  


【浜野】

■◆■明徳浜野駅保育園 保育士(3歳以上児クラス担任) 古川 聖奈■◆■

 私は、新型コロナウイルス感染症が流行し始めた年に就職しました。
 保育現場でいろいろな制約がかかる中、「昨年まではね…」という先輩保育者の話を基に、コロナ禍においてはどうしたら実現できるのかと試行錯誤しながら3年間過ごしてきました。そして新型コロナウイルス感染症の位置づけが、5類に引き下げられた今、3年ぶりに保育参加を行うことができました。1日の参加人数に制限を設けるなどの工夫はしていますが、少しずつ保育参加などの行事を実施できることを嬉しく思います。
 保育参加当日も生活の流れはいつも通りですが、1度経験のある年長児でも記憶には殆どなく、初めてのような反応でした。いつもいないはずの保護者がいることに「あれ、今日ママ帰らないの?」と、きょとんとしたり、「パパとママといっぱい遊ぶよ!」と嬉しそうな表情を見せたりと反応は様々です。他の子ども達も、いつもと違う環境に「○○のママと一緒に行くの?」と興味津々。実際に戸外に出てみると、自分のパパやママがお友達と手を繋いでいることに寂しさを感じたり、甘えたい気持ちから傍にぴったりとくっついていたり…。そんな姿を見ると、園生活では1番年上のクラスとして、年下児のお世話や身の回りのことを自分で進めてくれている子ども達ですが、まだまだ年長児になったばかり…。よく頑張ってくれているなぁ!と、再認識する機会となりました。公園に着いて「さあ、鬼ごっこ始めるよ」という時には、子ども達の気分もいつもの調子に戻り、“捕まえてやるぞ~”という本気モードにスイッチオン!「○○のパパ速かった~」「○○のママ捕まえたよ」と口々に話す子ども達の姿から、気持ちが乗ってきたことを感じて一安心。その後は自分の親を誘って、鉄棒を見てもらったり、お友達も一緒に加わって鬼ごっこや探索をしたりと、保育参加を楽しんでいました。
 今まで様々な形で子どもたちの様子を保護者の方へお伝えしてきましたが、やはり百聞は一見に如かず。保護者がいることで、多少子どもたちの姿に差があるとはいえ、園でどのような遊びをして、どう友だちと関わっているのか、実際にお見せする機会を持つことができ、送迎時に保育者や子ども達から話していることが、より鮮明に伝わったのではないかと思います。
 この3年間で行っていたことが“当たり前”になってしまい、戸惑う部分も多々あります。ですが、新型コロナウイルス感染症流行前に行なわれていた行事が全て再開された時には、この3年間で培った衛生管理の知識を実践で活かしていくことで、より安全に楽しく行うことができることでしょう。  


【高等学校】

■◆■千葉明徳高等学校 教諭 中島 芳枝■◆■

 ようやくコロナ禍も収束の兆しが見え始めた4月。
 4年振りとなる保護者の方にもご列席いただける入学式が4月7日に行われました。一家族1名という制限があったものの、保護者の方々にとっては、お子様の成長した姿を目にすることができ、喜びもひとしおだったことでしょう。式終了後には、体育館入口の入学式の看板横で、親子で記念写真を撮るための長い行列が出来ていました。ある保護者の方は、「中学校入学の時は、撮れなかったから・・・」としみじみ話されていたのが印象的でした。
 コロナが5類になったからといって、まだ安心することは出来ないかもしれませんが、現在、学校は普通に授業が行われ、普通に学校行事も予定されています。つい先日5月9日には、初めての学校行事である遠足も無事に終えることができました。この遠足では、電車を乗り間違えて遅刻したり、集合場所を間違えたりと、担任から注意を受けた生徒が何人もいました。生徒にとっては、これらの経験が次の行事に、そして成長に繋がっていきます。このなんでもない学校の日常が生徒や私達教員にとって、かけがえのないものであると、コロナ禍が思い出させてくれたように私は思います。
 1学年394名の生徒達がこれからの千葉明徳高校での3年間を通して、様々なことを経験して成長していって欲しいと心から願っています。
 最後になりますが、今年度の入学式におきましては、例年にない新入生の多さの為、多方面にわたり多くの方々にご準備いただきましたこと、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。  


【高等学校】

■◆■法人事務局 企画管理課長兼広報室 海老沢 太郎■◆■

 高等学校卒業のプロ野球選手 鈴木康平(旧登録名 K-鈴木)投手がトレードで読売ジャイアンツに移籍しました。
 オリックスでは出場機会に恵まれませんでしたが、移籍直後の5月20日(土)に出場選手登録され、その日の中日戦(東京ドーム)にさっそく登板。8回表を無失点で切り抜け、ジャイアンツの勝利に貢献しました。翌21日(日)の中日戦でも同じく1イニングを無失点に抑え、セ・リーグ初ホールドをあげました。
 今後更なる活躍を期待し、テレビの前や東京ドームで是非ご声援下さい!なお昨年から、地元鎌ヶ谷の方々や母校である本校等を中心に「鈴木康平後援会」も発足致しました。今後、東京ドームでの応援観戦や、12月には鈴木康平投手と直接会える交流会も開催予定です。現在、一緒に応援して頂ける会員を募集しておりますので、この機に是非ご入会下さい。(入会金無料、年会費3,000円)


【幼稚園】

■◆■千葉明徳短期大学附属幼稚園 保育教諭 五十嵐 実季■◆■

 5月12日(金)に、年長組がおゆみ野はるのみち公園まで遠足に行きました。
 少し長い距離でしたが、友だちと一緒に交通ルールを守りながら自分たちの足でしっかり歩くことができました。公園に着くと、自然な流れでリレーや中あて、鬼ごっこが始まり、活発に子どもたちが遊びを進めたり、またパラバルーンを友だちと広げた時の大きさに喜び、膨らませたり、揺らしたりするなど、広い公園で一緒に過ごす時間を楽しんでいました。帰り道、子どもたちと“幼稚園でもまたやろう!”と約束をしました。お家の方が作ってくれた愛情たっぷりのお弁当を自然の中で子どもたちはおいしそうに食べていました。
 5月19日(金)に、年中組がふれあい公園まで行ってきました。子どもたちにとって初めての園外遠足です。「早く遠足行きたいなあ」ととても楽しみにしていました。当日、元気よく出発した子どもたちは、公園までの道中、虫や葉っぱなどに夢中。立ち止まりながら、無事公園までたどり着くことができました。公園内のすべり台や広場で各クラス集団遊びをして遊んだり、草花、木の実を採ったりして興味のあることを存分に楽しんでいました。また、「ママに渡すんだ」とお土産の入ったビニール袋を大事そうに持った子どもの姿もみられました。園に着いた後、天気の心配があったためホール内での昼食となりましたが、3クラスの友だちと一緒に食事ができたことは、とても嬉しく、特別だったようです。
 昨年まで園外へ出る機会が少なかった年長、年中の子どもたちにとって楽しい思い出となったようでした。



【中学校】

■◆■千葉明徳中学校 教諭(2年III組担任) 藤枝 昭祐■◆■

 前日の荒天から一転して晴天となった5月9日(火)、千葉明徳中学校2学年は校外理科研修で館山の沖ノ島と館山城に行ってきました。
 館山は同じ千葉県内にあるものの、県南部とあってとても遠く、長い道のりをクラス単位で貸し切ったバスでおよそ2時間かけて移動しました。行きの道中はクラス会長が中心となってバス内でのレクリエーションで盛り上がり、時間を忘れてみんなで楽しみました。館山市に到着した際には、企画してくれたクラス委員に対して感謝の拍手が生まれ、その光景を見てコロナ禍で失われた時間の大きさを痛感しました。
 2年生は最初に館山城と渚の駅に行き、昼食、館山の海洋生物について施設内を見学しました。普段学校では見ることができない景観や生物の大きさに、生徒たちは目を輝かせ、また、久々に級友と楽しく昼食をとる場面は、私にとって教師冥利に尽きる光景でした。
 午後からは各クラス分かれての沖ノ島ビーチコーミングです。各クラスに専属のガイドをつけていただき、海洋生物や沖ノ島の環境について専門的な講義や紹介を受けることができました。普段見慣れない生物や海岸に住む生き物たちの生態を実際に見て、手で触れて、話を聞くことができました。沖ノ島は1日かけても学びつくすことはできませんでした。各個人がポートフォリオにまとめて、それを学校の廊下に掲示をしてあります。中学校校舎に立ち寄る際には、2学年の教室があるフロアに足を運んでいただき、ご覧になっていただければ幸いです。

 


【やちまた】

■◆■明徳やちまたこども園 保育教諭(0歳児担任)木村 智子■◆■

 明徳やちまたこども園に勤務して一年半が過ぎました。
 こども園に訪問した時、園庭に植えてあった大きな桜の木や季節の花が咲いて、自然いっぱいの園庭で、元気な声と笑顔の子どもたちが元気いっぱいに身体を動かして夢中で遊んでいる姿や温かい心で見守っている先生方の姿がありました。そういう環境の中で、安心して目を輝かせて元気に楽しく遊んでいる子どもの姿にほっこりと明るい素敵なこども園だと思い嬉しくなったことを思い出します。  今年も0歳児(もも組)で、子どもたちの成長を見守り、援助しながら保育に携わっています。 子どもと、親御さんに寄り添いながら子育てで不安に思うことなどを聞き、一緒に考えアドバイスをして親御さんの不安が少しでも軽くなってくれたらいいなと思います。 そして、子どもの成長を親御さんと共に喜び合いながら、安全な環境の中で、一人ひとりの子どもが安心して伸び伸びと元気に楽しく園生活が過ごせるように心がけていきます。  大好きな子ども達と一緒に過ごせる幸せを感じながら元気をたくさんいただいています。感謝の気持ちで一杯です。

 


【本八幡】

■◆■明徳本八幡駅保育園 保育士 中嶋 小春■◆■

 明徳本八幡駅保育園に入職して1年が経ち、保育士になって2年目を迎えました。
 今年度から初めて1、2歳児クラスを担当することになり、正直、「自分にできるのか」と4月当初は不安と緊張でいっぱいでした。
 子どもたちと一緒に過ごす中でお互いが慣れていくと、今まで関わりが少なかった2歳児と少しずつ関係性ができ、一人ひとりのことがよく見えてくるようになってきました。「はたらくくるま作って〜」「これ読んで〜」と子どもたちとのやりとりも増え、毎日楽しく過ごしています。
 私が担当している子どもたちは、リズム遊びを好んでいます。ある日の保育室で、1人の男の子が「とんぼやりたい!」と言ったため、「とんぼのめがね」を歌うと歌に合わせてハイハイを始めました。気づくと他の遊びを楽しんでいた子たちもその遊びをやめ、一緒に楽しんでいました。1人の男の子の一言をきっかけに、子どもたちと保育者が一緒に同じ遊びを楽しめたこと、子どもたちとの距離もグッと縮まった瞬間だったことがとても嬉しかったです。
 今年度は私にとって初めての経験でもあり、日々子どもたちと過ごしていく中で、保育者としての考え方や自分自身のスキルアップを目標に、楽しくやりがいを感じながら笑顔で過ごしていきたいです。


【法人事務局】

■◆■法人事務局 広報室■◆■

 新しく公用車として“日産 サクラ”を購入し、先日納車されました。
 2022年6月に発売された「日産サクラ」は、量産車としては日本初となる軽規格の電気自動車(以下、EV)で、発売から4ヶ月半で33,000台以上を受注、「2022-2023 日本カー・オブ・ザ・イヤー」にも選ばれるなど大きな注目を集めています。その人気から、本学園も購入から納車まで8カ月待ちました。
 サクラは、地球や社会に優しいEVであるという特色に加え、車内は軽自動車とは思えないほど広々としており、静かな走行と相まって乗り心地もとても良く、快適にご利用頂けることと思います。
 なお充電器はYショップ前に設置しており、8時間でフル充電、フル充電で約180kmの走行が可能です。途中、ディーラーや周辺の充電スポット等において40分程度の急速充電を行うことで、遠出することもできます。

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