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学園ニュース

学園ニュース 2023年6月号(274号)

【高校】

■◆■千葉明徳高等学校 教諭(サッカー部監督) 吉岡 英樹■◆■

 千葉県代表校2枠を競う関東高等学校体育大会千葉県予選が5月4日(木)に開幕しました。
 1975年に創部し、届きそうで届かなかった関東大会出場に向けて生徒達は、自分達の手で「新しい歴史を刻むのだ」と意気込み、大会に臨みました。強豪校がひしめく千葉県において、代表の座を獲得するのは容易ではありません。しかし、1戦1戦勝ち抜く毎に自信と力を付けていく生徒達の姿に、ただただ驚かされました。
 そして5月13日(土)に、いよいよ代表校決定戦を迎えました。対戦相手は昨年の全国大会ベスト8の実績を持つ日体大柏高校です。そのような強豪校を相手にしても臆する事なく、堂々と立ち向かう生徒達に逞しさを感じ、また誇らしく思いました。さらに、この試合では大きな力が味方をしてくれたのです。アスリート進学コースの仲間達が応援に駆けつけ、大きな声援でピッチ内の選手達の背中を押してくれたのです。試合は接戦となり延長戦の末4−2で勝利することができ、サッカー部の歴史では初となる関東大会出場が決定しました。この結果は、ピッチで戦った選手達が最も感じていることですが、応援やサポートに回ったサッカー部員達、応援に駆け付けてくれたアスリート進学コースの仲間達、教職員の方々、保護者・卒業生の皆様方など、たくさんの方々の力が集結して千葉明徳学園の総合力で勝ち取った結果だと確信しております。
 ここで満足し、立ち止まることなく更に前進する事が大切です。そして部活動が盛んな千葉明徳において、お互いが刺激、応援し合い、学業面と同様、部活動の面でも更に千葉明徳学園を盛り上げていきたいと思います。
 最後に、大会に参加するにあたって応援・サポートしていただいた全ての皆様へ、この場をお借りし感謝申し上げます。


【中学校】

■◆■千葉明徳中学校 教諭(1年III組担任) 宮田 翔平■◆■

 中学1年生は、本校の「土と生命の学習」の活動でコメ作りを一から行っています。今回はその活動の様子をお伝えします。
 最初に、植えた苗がムラなく活発に生育するように、土を細かく砕き表面を平らにする「代掻き」という工程を行いました。ほとんどの生徒が初めての田んぼ体験だったようで、歓声や悲鳴?を上げ、泥だらけになりながら(中には全身泥だらけになっている生徒もみられました…)田んぼに入り、一生懸命に田んぼをならす姿が印象的でした。長い板を複数人で協力しながら上手いこと操作しなければならないため、この日を通じて、どのクラスも団結力が高まった気がします。
 そして、4月末日いよいよ「田植え」の日を迎えました。天候が心配でしたが、日頃の生徒達の行いが良いからか、快晴でこの日を迎えることができました。この日は園部茂前校長も応援に駆けつけて下さいました。園部前校長が語る稲についての話に生徒も興味深々の様子で、特に「君たちが植える一株からだいたい茶碗一杯分のコメが採れるんだよ」という話を聞いた時には、苗の大きさからはとてもそのくらいの量が収穫できると思わなかったようで、「すごーい!」という歓声が上がっていました。
 田植え本番では、教員が稲を植える間の目安となるポイントをヒモで示し、生徒が横一列になり全員でタイミングを合わせて植えるという、教員と生徒の連携プレーで田植えを行いました。共に汗だくになりながら終始笑顔で田植えを終えることができました。外から生徒を見ていた感想ですが、皆初めてにしては意外と順調に植えられているなぁという様子でした。この日を通じて生徒間の団結力だけでなく教員と生徒の団結力も高まった気がします。
 その後、苗は順調に成長しています。ある日にはどこからかカモが訪れたり、カエルが卵を産んでオタマジャクシが孵化したり、コメだけでなく多様な生物がみられる田んぼになっています。お時間があれば田んぼを見にきていただけると幸いです。これからも中学校全員でコメの成長を見守っていきます。


【幼稚園】

■◆■千葉明徳短期大学附属幼稚園 保育教諭 鈴木 七海■◆■

 JSSスイミングスクールおゆみ野にて、プール活動を年長児が行いました。
 昨年度まではコロナウイルス感染予防の観点で実施が難しく、園庭で水遊びを楽しむようにしていました。今年度からコロナウイルス対策が緩和されたことから、年長児のプール活動が再開されました。計画を進めていく中で、子どものプール事故のニュース等も見られましたが、幼稚園とJSSさんで細かな協議の上、水に親しむこと、友だちと一緒に活動を楽しめることを大切に考え、実行することといたしました。
 子どもたちにとっては初めての活動であり、保育者としては子どもの不安な気持ちを少しでも取り除けたらと思い、事前に、プールではこんな遊びをするというイメージが持てるようビデオを観る機会をつくりました。初回、子どもたちは「大丈夫かな?」と緊張する姿もありましたが、水に入ってしまえば、「楽しい!」とたくさんの笑顔で溢れていました。自分で水を身体にかけるところから始まり、プール内の壁をつたってカニ歩きをしたり、滑り台を滑ったりとプールが初めての子も簡単に楽しめる活動が盛りだくさんでした。
 この活動は、幼稚園からJSSさんまでの距離が徒歩で10分あり、園外に出ることで地域交流や交通ルールの指導も同時に行っています。更に道中には交番もあり、警察の方が安全に横断歩道を渡れるようにしてくれています。
 6月中に3回行い、7月にも活動があります。子どもたちも場に慣れてくる頃ですが、子どもの様子をしっかりと見て、JSSさんの指導コーチや監視職員と協力して安全管理を徹底し、子どもも大人も楽しかったと思えるような活動にしていきたいです。


【短大】

■◆■千葉明徳短期大学 教授 金子 重紀■◆■

 千葉明徳短期大学では例年、千葉県障がい者スポーツ大会にボランティアとして参加しています。
 今年も5月28日(日)、陸上種目を中心に千葉県総合スポーツセンターで行われました。1年生の保育実習指導Ⅰの授業の一環として、学生がそれぞれの役割を振り分けられて一日ボランティアとして活動しました。学生の感想の一部を紹介したいと思います。  ・どの選手も全ての競技に全力で挑んでいる姿がとても印象的でした。また、1日中ボランティアの活動をしている中で、選手とそのサポートをするご家族などの介護者との関係性が強く心に残りました。招集・誘導の担当をしている中で、ご家族に連れられ招集所へやってきて「行ってらっしゃい」「行ってきます」と笑顔で交わし見送られたり、介護者の方が本番直前まで側にいてマッサージをしながらお話しをしたりする場面を何度も見かけました。ご家族の方も介護者の方も選手に対して何か特別な話や、行動をするわけでもなく、私たちも会話に普通に混ざれるのではないかと思った程でした。どのように選手の方と接すれば良いのかわからない私にとってそのような場面はなんだか安心感があって自然と笑顔になってしまうようなものでした。選手同士でもお互いに「頑張ろうな」「落ち着いていけ」などと言葉を交わしたり、レースが終わった後には握手を交わしたりしていて、お互いがリスペクトをしあっているのだなと思いました。そして、そういった関係性に感動しました。
 ・障がいというのは、本当に普通の一人の個性なんだなと改めて強く思えた1日でした。また機会があったら、より様々な競技を見てみたいと思いました。
 ・知的障害者の100mに参加する方たちを誘導したときに参加者であるMさんという方とお話ししました。Mさんと話していて、確かに知的障害があるからか健常者と話し方や表情の変化が違うけれど、改めて普通の人間なんだなと感じました。障害者というと、自分たちとはどこか遠い存在であると無意識で思っていたため、そう感じたのだと思いました。走り終わった後、Mさんは1位を取り泣きながら喜んでいました。早くに死んでしまったお父さんや入院中のお母さん、遠いところから応援してくれている息子さんにとても感謝していました。それを見て、なんだか胸がいっぱいになる気持ちになりました。
 すべての学生の感想を紹介したいくらい学生はさまざまに感じ取っていました。障がい者を自分と別の人ではなく、同じ個性を持った人で、むしろ、学生たちは感動をもらっています。千葉明徳短期大学の『体験から学ぶ』を体現したような一日でした。今後の施設実習に生かしてくれるだけでなく、保育所実習や教育実習でも子ども一人ひとりを大切に見ていく姿勢の基礎を学んでくれたことと思います。


【浜野】

■◆■明徳浜野駅保育園 主任保育士 坂口 聡美■◆■

 明徳浜野駅保育園では開園当初から四季を通じ、食育の一環として、中庭などを利用して野菜のプランター栽培を行っています。
 最初は初心者でも育てやすいミニトマトやピーマン、茄子などから始めましたが、慣れてくるとちょっと変わったものにも毎年チャレンジしています。深いプランターでさつまいもやジャガイモも作ります。収穫で一番盛り上がるのはやっぱり芋ほりですね!
 その他にも、給食で仕入れている地元のお米屋さんから譲っていただいた苗で、バケツ稲にもチャレンジしており、脱穀や精米まで子どもたちと一緒に行っています。
 さて、今年は「夏野菜カレー」の材料をテーマに茄子、パプリカ、ズッキーニ、かぼちゃを育てています。初めて作るものも多く、パプリカの苗を買ったはずなのに、実がついたらどの苗もピーマンと同じ緑色で苗の買い間違い?と青くなったり(ここから完熟して色づくらしいです)、かぼちゃは、受粉の時間帯などもある程度決まっているようで、上手くできるか今からドキドキしたりしています。
 野菜栽培はさくら組(3歳以上児)の子ども達と苗を植えるところから関わり、水やりなどのお世話は主に年長児と一緒に行っています。毎日のように関わることで、「花が咲いた」「実ができた」と成長を楽しみにしていたり、先ほどのパプリカのエピソードなど、こども達も疑問に思って一緒に調べたり、かぼちゃのめしべは根本が丸いんだよ、これがかぼちゃの元になるよ、と教えるとめしべ探しに夢中になったりしています。
 毎年のことですが、収穫された野菜を給食のメニューに取り入れてもらうと、いつもよりおかわりの量が倍増します!野菜が苦手な子も「ちょっと食べられた!」と嬉しそう!
 もともとカレー大好きの子ども達。みんなで育てた食材を使ったメニューに、目を輝かせてテーブルに向かっている姿が今から目に浮かびます♪  


【やちまた】

■◆■明徳やちまたこども園 看護師 加藤 亜沙美■◆■

 歯科検診を終え、虫歯があった子や歯の汚れが多かった子、きれいだねと褒められた子など様々でした。
 当園において3歳児は食後にうがいを行い、歯磨きは4歳児から始めます。今回は、こども園で歯磨きを始めるにあたり、歯磨きの大切さや磨き方などをお話しました。
 子どもの歯は何本あるのか?という質問をすると、「いっぱ~い!」と何とも子どもらしい返答がありました。いっぱいある歯は本当の数はどれくらいあるのだろうと、くまさんの歯をみんなで一緒に数えてみると20本あることがわかりました。そのいっぱいある歯を大切にしていくにはどんなことをしたらいいかな?と問うと、「歯磨き~!」「ひとつひとつ磨くんだよ!」と、先日クラス担任が話をしてくれたことがしっかり子どもたちの中にあることが窺えました。私が「そうだね~!大切だね!」と共感すると、とても嬉しそうな表情を見せてくれました。みんなが大好きなクッキーやアメ、おにぎりなどのイラストを見せると、「好き好き~♡」と全てのイラストに「おいしい~」と笑顔で返答してくれた子ども達でしたが、みんながおいしいと思う食べ物は虫歯菌にとってもおいしいんだよ~!と伝えると、「えっ」と一瞬止まり、虫歯になるとこんな風になるんだよと虫歯のイラストや頬が腫れて痛がるイラストを見せると、「やだー!」と表情を曇らせていました。だから歯磨きが大切なんだよねとみんなで確認することができ、これからしっかり磨いていこうと話を終えました。
 最後に、給食後の歯磨きを見に行く約束し退室しました。みんなが自然体で歯磨きをしている姿をこそっと見に行こうかな~などと考えていると、「これから歯磨きするよ!見に来て!」と元気に呼びに来てくれました。張り切った姿がとても可愛らしく、私も自然とニコニコしながら訪室すると、鏡の前に並べた椅子に座り、一生懸命磨く姿がありました。ひとつひとつ磨こうとすると歯ブラシが思うように動かせずに苦戦している子が何名かいました。「シャカシャカの良い音が聞こえるかな?」と声をかけ耳を澄ますと、次第に「シャカシャカ」と聞こえてきました。「シャカシャカ」が聞こえる動かし方が分かるともうお手の物。鏡を見ながら隣の歯、その隣の歯と、歯ブラシを動かして磨いていました。お友達の「シャカシャカ」も聞きながら、みんなやる気十分に頑張る姿が見られました。まだひとりでは上手に磨けなくて当たり前。まずは食後の習慣になるようにこれからも続けていきたいと思います。


【本八幡】

■◆■明徳本八幡駅保育園 保育士(3歳児担当) 金澤 萌■◆■

 私は3歳児の担当をしています。
 新年度が始まって2ヶ月が経ち、新しい環境に慣れはじめています。今、3歳児は、なぜ?どうして?やってみたい!がたくさん生まれています。子どもたちと一緒に考えながら日々保育をしています。
 ある日、Sくんが保育者からもらったまだ緑色のトマトを嬉しそうに友だちや保育者に見せて回っていました。Sくんの『みんなにみせたい!どうしたらいいかな?』の話から、見える場所を一緒に考え、園の玄関カウンターに飾りました。子どもの目線から高いところだったら赤ちゃんが見えないよ、暑いところだと腐ってしまうよ。と意図をもってどうしようかを一緒に考えました。Sくんが納得いくように“ここにあるよ!”の表示をつくったり誤食誤飲を防ぐために容器に入れたり一緒にじっくり関わり、その瞬間を大事にすることでSくんとの関係も深まり、私自身も子どもと向き合う時間になりました。
 保育の中でも、“やってみたい!”に対して私自身も“一緒に考えながら”を大切にしています。一瞬一瞬のひらめきや思いつきを拾いながら毎日を過ごしています。
 悩むことやこれで良かったのかと迷うこともたくさんありますが、一緒に考え、受け止めていけたらと思っています。
 私自身も、子どもたちも自分らしくいられる場所であるように寄り添っていきたいです。


【法人事務局】

■◆■法人事務局 広報室■◆■

 5月27日(土)に学校法人千葉明徳学園評議員会・理事会が開催されました。以下のとおり報告します。

1.理事会
理事7名出席、監事1名参加のもと、10時00分から本館1階会議室にて行われ、いずれの議案も承認されました。
■議事内容
第1議案 監事・評議員の選任について
第2議案 2022年度事業報告について
第3議案 2022年度決算について
第4議案 2022年度監事監査報告について
第5議案 学校法人千葉明徳学園中長期計画について
第6議案 学校法人千葉明徳学園100周年記念事業について
第7議案 第二グラウンド計画地の買取りについて
第8議案 2024年 中学校・高等学校 学費その他徴収金について
第9議案 中学校・高等学校学費変更に伴う 特待生規則の一部改定について
第10議案 千葉明徳短期大学「一人暮らし応援制度規程」の新設について
第11議案 令和4年度 明徳本八幡駅保育園、明徳浜野駅保育園における法人本部の運営に要する経費の充当及び繰入について
第12議案 その他 特になし

■報告事項
1.令和5年度 学校法人千葉明徳学園 理事会・評議員会開催日程について
2.保育事業部門の給与の考え方について
3.常任理事会報告について
4.その他 特になし

2.評議員会
評議員34名出席、監事1名参加のもと行われ、13時から学園本館視聴覚室にて行われ、いずれの議案も承認されました。
■議事内容
第1議案 監事・評議員の選任について
第2議案 2022年度事業報告について
第3議案 2022年度決算について
第4議案 2022年度監事監査報告について
第5議案 学校法人千葉明徳学園中長期計画について
第6議案 学校法人千葉明徳学園100周年記念事業について
第7議案 第二グラウンド計画地の買取りについて
第8議案 その他

■報告事項
1.令和5年度 学校法人千葉明徳学園 理事会・評議員会開催日程について
2.その他 特になし

評議員会終了後、元プロ野球選手 山口 俊さんによる特別講演会『野球を通して学んだこと ~壁を乗り越えるために~』が行われました。

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