学園ニュース
学園ニュース 2023年11月号(278号)
【高校】
■◆■千葉明徳高等学校 教諭 黒木 和久■◆■
千葉市産業振興財団が主催する「第22回ベンチャーカップCHIBA」の「ビジネスアイディア部門」にて、特別進学コース1・2年生代表チーム「the best kid」の提案がグランプリを獲得しました。
この1・2年生代表チームは、特別進学コースで取り組んでいる総合探究の校内発表会にて、その提案とプレゼンが高く評価され、ベンチャーカップCHIBAに企画書を提出しました。結果、10月の審査会を通過し、11月21日の発表会にてグランプリに輝きました。
このような賞を獲得するに至った背景には、特別進学コースにおいて以下の目的で総合探究の授業を行ってきました。
・主体的に学ぶ姿勢
自ら課題を見つけ、それを解決する方法を考える
・答えのない問題を考える
他者と協働して、よりよいものを見出していく
・自らの考えを論理的に説明する
自分の言葉で、相手に伝えきる力を身に付ける
そして、特別進学コース設立20年目を迎えた今年、さらなるレベルアップとより個人の探究や将来のキャリア形成につながる取り組みとして、次のテーマを新たに掲げました。
「自らの興味・関心のあることがビジネスアイディアとして地域社会の課題をどう解決し、個人の学びがどう社会へつながるか」
このテーマに対して、自ら設定した課題をもとに、学校の外に足を運んで社会や企業人との交流を通じて課題を見つけ、解決策(ビジネスプラン)を打ち出し、地域・社会に貢献するプロジェクト学習に発展させていきました。その活動の軸となったのは、今年度より参加した「ベンチャーカップCHIBA」と「リクルート主催の高校生Ring」です。
具体的な活動としては、以下のような流れで取り組みました。
・4月 個人テーマの設定とグループ結成
個人で掲げたテーマをもとに、同じ課題意識をもつ1・2年生で異学年混合グループを結成
(今年度あがったテーマ)
①アイドル、②社会問題、③シャボン玉、④マインド、⑤動物、⑥数学、⑦本、⑧文房具、⑨心理、⑩ダイエット、⑪昆虫食、⑫海外、
⑬坊主
・5~6月 グループで今年度テーマを決定
様々なアイディアを出し合いながら、グループ内で今年度の探究テーマを決定していく
・7月 探究週間
2か月間の検討を経て、どのようなビジネスプランを策定していくか中間発表①を実施。中高一貫コースと合同で、初めて中間発表会を実施。一貫生のプレゼン力や調査力を学ぶ良い機会となりました。また、社会に出る活動として、各班が校外にてアンケート調査やフィールドワーク、企業や大学の教授のもとを訪問し、ビジネスアイディアのもととなるデータなどを集め、テーマの深掘りにつなげていきました。
・8月 中間発表会②
特別進学コースの2泊3日の夏季勉強・探究合宿の中で、9月の校内発表会に向けてここまでのプランについて中間報告会を実施。この会には、千葉市産業振興財団の方や、高校生Ring担当のリクルートの営業担当の方を招き、大人のプロの目で助言をいただきました。
・9月 校内発表会(審査会)
完成したビジネスプランを校内で発表。千葉市産業振興財団の方や、高校生Ring担当者など、生徒・教員だけではなく、企業人・社会人の前で発表しました。
上記のような活動を通じて、the best kidチームは今回のグランプリ獲得に至りました。大学生や大学院生からの応募もあった中で、彼らがグランプリを受賞できたことは、とても大きな自信になったと思います。なお、このチームの提案内容は、以下の通りです。
ビジネスプラン名: ボトル用自動補充販売機 ~マイボトル推進を込めて~
・概要
マイボトルを普段から使用する人や空のボトルを補充したい人を対象とした脱プラスチック・炭素を推進する直接補給型自動販売機。従来の飲料水系自動販売機やウォーターサーバーと異なり、空のペットボトルに飲料水を補充でき、何度も利用してもらうことで、脱プラスチック・炭素を加速する。ペットボトルの小分け作業やごみの回収作業が大幅に削減し、それによりこれに関連する費用や時間も減り、生産性の向上にもつながる。商店や既存の自動販売機と比べ、衛生面や製造面での課題もクリアできる技術がある会社が千葉市には存在する。現在、千葉市内ではマイボトル使用運動を展開しており、その活動と連携することで、マイボトル使用率を向上させ、私たちの目的であるペットボトルゴミ等のプラスチックゴミの削減や脱炭素社会の促進につなげることが可能となる。
発表会当日は、約100名の企業人や報道関係者を前に堂々とプレゼンを行い、交流会では千葉市の神谷市長にもプレゼンをさせていただくなど、通常の高校生活では体験できい貴重な機会となりました。
*当日の様子は、後日千葉市産業振興財団のホームページにオンデマンド配信されますので、よろしければご覧ください。
https://www.chibashi-sangyo.or.jp/enterprise/kyoka-sosyutu/bizplancontest/vc-chiba/vc-bp-happyo.html
そして、最終的に、一人ひとりがここで探究したテーマを継続して掘り下げていくことで、「本人が本当に学びたいこと」に取り組み、高校卒業後の大学での学びや将来のキャリア形成につなげていきたいと考えています。その点で、特別進学コースの総合探究は1・2年生で一緒に取り組むため、継続して同じテーマを次年度も探究でき、そこで提案したものが年々進化と深化を遂げて後輩に受け継がれ、コース発足時にうたわれていた「知の伝播」が図られる面もあります。
今年度より新たな活動に切り替え、不安の中のスタートでしたが、生徒たちの取り組みとその活動を支えていただいた特進コースの先生方、本校教職員の方々、アンケート調査にご協力いただいた本校中学生・高校生、千葉市産業振興財団の方、リクルートの方など、かかわっていただきましたすべての方のおかげで、また次への歩みを力強く進めることができる1年となりました。末筆になりましたが、感謝申し上げます。引き続き生徒たちの活動へのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
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【浜野】
■◆■明徳浜野駅保育園 保育士 吉田勇太■◆■
11月4日(土)に、4年ぶりとなる【明徳のつどい】を行いました。
卒園児と退園児、退職した職員を対象に、保育園でみんなとの再会を喜んだり、成長した姿を見せたりすることのできる場として毎年行っていました。毎年多くの皆さんが参加してくださいましたが、コロナ禍になり行事の開催ができない年が続きました。卒園してもすぐに保育園で会える…そう我々もご家庭でも思っていた中での3年間はとても長いものに感じる日々でした。
開催が決定し、各ご家庭に招待状を送付しました。翌週にはお返事が続々と届き、例年以上の参加希望だということが分かり、より一層準備に気合いが入っていきました。
当日はとてもいい天気の中、朝10時に開園しました。大きく立派に成長した姿と、在園の頃と同じ笑顔が見られ、みんなで久しぶりの再会を喜ぶことができました。
園内を4つのコーナーに分けて活動しました。【ゲームコーナー】では5つの遊びの中から興味のある遊びを楽しみ、負けず嫌いだったお子さんは今も変わらずに真剣に挑戦していました。【制作コーナー】ではレジン体験を行い、思い出のキーホルダーを作ってお土産にすることができました。【クイズコーナー】では即席の5人組を作り、懐かしい顔ぶれが協力して問題に挑戦しました。できあがった合言葉は『ただいま・ほいくえん』だったので、少し照れながら言う可愛らしい姿も見られました。【写真コーナー】では玄関に毎日掲示している『今日の出来事』を、開園からの約13年分を全て並べました。自分たちの小さな頃の姿を見て懐かしむ中学生たちの姿がとても印象的でした。
1時間半の活動もあっという間に終わり、全体会を行いました。『保育園で遊ぶ』『おやつを先生と一緒に食べる』引換券や、職員の手作りキーホルダー、園名入り鉛筆などのプレゼントをかけて、子どもたちはジャンケンに大盛り上がり。年齢に関係なく楽しむことができました。帰る間際の子どもたちから「また来るね!」「明日もつどいがいいな…」という話も聞かれ、それぞれの活動や再会を喜んでもらえたように感じます。保護者からも「久しぶりに(保育園に)来ることができてホッとした…」という、とても嬉しいお話も聞くことができ、実家のような安心感を目指す我々にとっては何よりも喜ばしく感じました。来年のつどいの日もあっという間に来る気がしますが、また少し成長した子どもたちの明るい笑顔が早く見たいと感じています。
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【本八幡】
■◆■明徳本八幡駅保育園 保育士 堀内 美里■◆■
一人遊び、大人との関わりだけでなく、一緒に過ごしている友だちにも興味が広がっている2歳児。
友だちと同じ遊びを楽しむだけでなく、言葉でやりとりをしたり、同じイメージの中で遊んだりする姿も増えています。そんな2歳児で、保護者も参加型の『お楽しみ会』を行いました。“子どもたちが今楽しんでいる遊びを一緒に楽しむ”、“友だちと一緒に遊ぶ楽しさを感じている子どもたちの成長を共有する”、この2つを保護者と共有する時間になりました。
子どもたちが大好きなパネルシアターや、園で楽しんでいるふれあい遊びを親子で楽しみました。「一本橋」「バスに乗ってゆられてる」など園でも楽しんでいますが、大好きなパパママとの触れあい遊びで、いつもと違う環境に緊張する子どもたちもあっという間に満面の笑みに!パパママも子どもたちの笑顔が見られると、ニッコリ笑顔に。
大きなバルーンは、一人の力ではできない遊びです。保育者の掛け声をよく聞いて、真似しながら、そして友だちと一緒にできることを楽しみながら行いました。家庭とはまた違う、友だちと一緒に楽しむ姿に、成長を感じてもらうことが出来ました。保護者の力も借りて大きく上下にバルーンを動かすと、いつもよりも大迫力のバルーンに大興奮の子どもたちでした。
いつも楽しんでいる遊びを、実際に一緒に行ったことで、「この歌をいつも歌っていたのですね!」「お家でも毎日一緒に楽しんでいます」の声も多くもらうことが出来ました。お楽しみ会ならではの、保護者と共に遊ぶ時間に子どもたちにとっても、保護者にとっても、楽しみながら、子どもたちの成長を感じる時間になりました。
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【短大】
■◆■千葉明徳短期大学 講師 郷家 史芸■◆■
あそぼうか~は平成25年の秋より、千葉県内の幼稚園・保育所・子育て支援・福祉施設等に出向き、土粘土を始めとした遊びの機会を提供する事業を実施しています。
令和4年度からは「素材で遊ぼう」というテーマのもと、月に1回程度、千葉明徳短期大学附属幼稚園の預かりの年長児、明徳やちまたこども園の年長児を対象に子どもたちと遊びを展開しています。「現場保育者とのコラボレーションと現場のニーズにより密着する応答的で共同的活動の実現」と「保育者と継続的に協働し、活動の振り返り、記録化、計画化、共同的学び合いの実現」の方針のもと現場との関わり方を始め、活動の内容も当初から大きく変わりました。より具体的に言えば、以前のように「あそぼうかー」から一方的に提供され、どこへでも出かけていく「土粘土あそび」ではなく、附属幼稚園の場合、年長児の午後保育の内容に明徳の自然環境が可能とする遊びを持って保育内容と保育方法の充実を図ること、やちまたこども園の場合、担当保育者が希望する多様な素材遊びの充実が主なねらいとなりました。
附属幼稚園では昨年度に引き続き、火を使った遊びに挑戦しております。子どもたちはまず森へ探索に行き、火をつける杉の葉や枝を集めに行きます。火をつける素材を集め終わったらマッチを使って火をつけます。思うようにいかない友達に対して心配しながら様子を見たり、「茶色いところをこするんだよ」と一生懸命教えようとしたりする子どもの姿もありました。無事にマッチに火をつけ、杉の葉の中にぽいっ。達成感からか、安堵の表情を浮かべる子どもたちです。10月は火を起こしてからドングリを焼いて食べました。意外過ぎるおいしさに子どもたちはびっくりし、どんぐりに対して興味を持ち、なんと子どもたちは「どんぐり研究所」を預かりの部屋に作りました。様々な種類のどんぐりを集めたり、調べたりするなど、日々どんぐりの研究に没頭しています。今後のどんぐり研究所の活動に目が離せません。
やちまたこども園では段ボールを大量に使い、お家づくりに挑戦しています。ガムテープだけでなく、段ボールカッターや竹串、麻ひも、結束バンドを使ってイメージを膨らませながら家を作り上げていきます。扱いなれない道具に四苦八苦しながらも何度もトライします。もっとやってみたいという思い、お家らしくしたいという思いからか「カーテンが欲しいな」「屋根があったほうがいいね」「冷蔵庫も作ろう」とたくさんアイディアを出し、どんどん挑戦。家だけではなく車や電車、竹串からインスピレーションを受けおでんを作る子どもたちもいれば、中には病院を作り上げる子どもたちもおり、「風邪ひいたから病院にいってくるね」と自分たちが作った家や病院を行き来しながらごっこ遊びを楽しむ姿が見られました。これからどんな遊びに発展していくか楽しみです。
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【中学校】
■◆■千葉明徳中学校 教諭 渡辺 哲史■◆■
中高一貫コース11期生は11月12日から3泊4日の行程で修学旅行に行ってきました。
修学旅行は中学校生活集大成となるイベントと言っても過言ではないでしょう。林間学校に続き、今年度は2回も宿泊研修を実施することができるなんてスペシャルな年ですね。
さて、1日目は東京駅の集合からスタートです。8:00に誰も遅れずに来ることはできたのか…結果は…若干名の遅れがありましたが、想定の範囲内。新幹線には余裕を持って乗車することができました。京都駅下車後はバスで奈良に向かいます。まずは「なら和み館」で腹ごしらえです。お腹が満たされたところで、薬師寺へ。お坊様から法話を聴き、生徒たちは大爆笑。「ここで皆と話を聴いたな~」と数十年後も思い出すのでしょうね。薬師寺のあとは東大寺(奈良公園)を訪れ、班別研修を楽しみました。ホテルでは牛・豚・鳥と全てのお肉が揃う、豪勢な夕食に生徒たちは大満足の様子でした。
2日目。出発前に部屋の見回りをしていると…とある部屋に感謝を記したメモが置いてありました。天気はぐずつき、気温も低かったですが、生徒の行動に心がほっこり。「行動する哲人」として大事にしたいポイントです。冷たい雨が降る中、まずは法隆寺へ。「雨の法隆寺」が思い出の1ページに刻まれました。お昼に奈良名物・柿の葉寿司を食し、お店を出ると…なんと晴れ間が!実施出来るか出来ないか微妙なラインだった「明日香村サイクリング」が出来ることになりました。全12班4つのコースに分かれ、飛鳥寺や橘寺など、明日香村の名所をサイクリング。何処となく懐かしいような、心がスッキリするような、不思議な気持ちになります。まさに「うまし うるわし奈良」を堪能しました。日が暮れた頃、修学旅行フィナーレの地「京都」に到着です。
3日目は「京都班別研修」を1日満喫しました。生徒が1番楽しみにしていたイベント!それが象徴されるように、朝の出発準備もとても手際が良かったです。スムーズに全班が出発し、その後も音沙汰なし。「便りの無いのは良い便り」を感じる8時間でした。約束の16:30には全ての班が宿に戻り、時間管理もバッチリ。夕食後、「夜の集い」で各班から活動報告がされました。記録よりも記憶に残る1日となったに違いありません。
最終日。宿を後にし、一行は友禅染体験に行きました。夢中でトートバッグを作成する生徒の表情、ナイスです。友禅染をする機会なんてそうそうありませんから、これまた貴重な思い出が1つ増えました。その後、三十三間堂と東寺を訪れ、クラス写真をパシャリ。写真に2023年11月15日の瞬間を閉じ込めました。帰りの新幹線ではほとんどの生徒が夢の中へ…品川駅を通過する頃には現実の世界に戻り、東京駅にて笑顔で解散。こうして充実した3泊4日の修学旅行が幕を閉じました。
記憶は時の流れと共に薄れていきます。それでも、何十年経っても、修学旅行の思い出として、心の片隅に残るのではないでしょうか。同窓会で語り合ったり、古都を訪れた際にふと思い出したり…これからが楽しみです。
2021年に入学した11期生も気が付けば中3生。随分と大きくなりました。身体だけではなく、心も成長していると確信しました。今回、このような素晴らしい修学旅行を満喫できたのも、多くの方々が協力していただいたからです。そのような「ご縁」や「おかげ」の気持ちを大切に、残りの3年間を更に充実させて欲しいと願ってやみません。
修学旅行に携わっていただいた全ての方々に感謝申し上げます。今後とも11期生をよろしくお願いします。
<追伸>
個人的には2016年以来となる2回目の修学旅行でした。4期生との日々を懐かしく思いました。また、下見等の事前準備を含め、この学年団(特に同期の間宮教諭)と実施できたこと、とても喜びを感じています。私の心にも確かに刻まれました。ありがとうございました。
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【幼稚園】
■◆■千葉明徳短期大学附属幼稚園 保育教諭 小川 純子■◆■
昨年度ケロちゃんルームの年長児が作った「カマキリ研究所」に憧れを抱いていた年中児は、「去年の年長さんが作ったカマキリ研究所を自分たちも作りたい」と、進級当初から楽しみにしていました。
今年度は猛暑だったこともあって虫との出会いが少なく、研究所は難しいかなと思っていましたが、子どもたちの心の中には「研究所を作りたい」という強い思いがあり、11月に入って、どんなことを研究したいのか話し合いをしました。
10月の「あそぼうか~プロジェクト」の中で、たき火でどんぐりを煎って食した経験もあり、今年度は「どんぐりを研究すること」に決まりました。そして、先日研究所のメンバーで、バスロータリーへ「どんぐり拾い」に行きました。行きに、短大の先生方に会って声をかけてもらい、子どもたちは“どんぐり研究所”ができたことを報告しました。さらに、シルバーさんとも会い、どんぐりを拾いに来たことを伝えると、「長い棒で叩いて落としてあげるよ」と、どんぐりの雨を降らせてもらい、子どもたちは大喜びでした。子どもたちが幼稚園以外のたくさんの人に見守られていると感じた、幸せなどんぐり拾いの時間となりました。
どんぐり研究所はまだ始まったばかりです。去年から憧れを抱いていた研究所ができ、「夢が叶った」と言っている子どもの声を聞いて、今年度もすてきな研究所になる予感がします。今年も研究員の仲間に入れてもらった以上、子どもたちと共にどんぐりの研究に励んでいきたいと思っています。
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【幼稚園】
■◆■千葉明徳短期大学附属幼稚園 保育教諭 三浦 真桜■◆■
子どもたちは秋にしか体験できないものを日々全身で感じています。
園庭で秋の心地よい暖かさを感じながら、落ち葉のプールや木の実を使っておままごとをしたり、赤色、黄色、茶色の落ち葉をチケットにみたててチケット屋さんごっこを楽しんだりなど、秋の自然物を使い、集中して遊ぶ姿が見られています。まず材料となる秋の自然物を探すことから始まり、子どもたちは見つけにくい場所であっても園庭の隅から隅までを散策しながら美しい紅葉や木の実を見つけ出します。そして、お皿に入れ、シャベルをつかって混ぜる音を聴き、触るとツルツルするどんぐりの触感を知り、不思議なにおいをもつ植物など、遊びの中で秋の自然を通して子どもたちの五感を刺激します。また、秋の自然を見て「これはなに?」「あれはなに?」「どうしてここにあるの?」と興味をもちます。質問された時とは限らず他の場面でも手を差し伸べたくなる時もありますが、子どもと一緒に考えつつ、見守りながら子どもの好奇心を大切にしていきたいと考えています。
自然で溢れる環境の中で遊ぶときや、散歩をするときになど、一人ひとりが綺麗な目でまっすぐに自然を見つめる姿には、保育者が想像するよりも多くのことを子どもは感じているのだろうと思います。
今後も自然の中でのびのびと遊んでいきます!
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【やちまた】
■◆■明徳やちまたこども園 保育教諭(年長児担任)井合 萌々佳■◆■
11月1日に遠足で市原ぞうの国へ行きました。
事前に、興味を持てるようにアジアゾウとアフリカゾウの違いや、象に関するクイズなどを模造紙に書き部屋に飾りました。すると、子ども達は興味を持ち、クイズに答えている姿が見られました。友達や保育者に出題して楽しみ、「なんでこうなんだろ?」と質問したり、「こっち牙あるね」など気付いたことを言葉にしていました。
そして、1週間前から「あと何回寝たら遠足?」と保育者に聞くほど楽しみにしていた子ども達。「あと〇回だよ」と答えると、「やった」と嬉しそうにする姿がありました。土、日のお休みの間に遠足の準備を行ったようで、週の始めには「準備したよ」「おやつ買ったよ」と目を輝かせて伝えてくれました。子ども達は「おやつ何買った?」という会話で盛り上がっていました。
そして、遠足当日。ぞうの国に入ると、おしゃべりが上手なキバタン(オウム)に出会い、「おしゃべり上手って書いてあるよ」と伝えると、子ども達は「こんにちは」と声をかけていました。キバタンは反応がなかったので、気付いてほしくて何回も必死に声を掛けていました。
散策をしていくとアライグマに出会いました。目の前を通ると、餌を持っていると思ったのか、アライグマが近づいてきて手を差し出しました。その姿に驚き、「怖かったー」という声が聞かれました。そして、カピバラの所では触れ合うことができ、撫でたり、近くまで行き「おいで」と声を掛ける姿が見られました。触れた後は「毛が硬かった」「触れたよ」と保育者に感想を伝えに来てくれました。
園内散策が終わりお昼ご飯を食べました。その後は象のパフォーマンスショーを見ました。象が登場し「いっぱいいる」と驚きながら手を振っていました。象が帽子を被せてくれるパフォーマンスがあり、ぞうの国の職員の方が「被せてもらいたい人!」と問いかけると、子ども達は「はーい」と手を挙げながら大きな声で返事します。なんと、やちまたこども園から一人選ばれ、象から帽子を被せてもらいました。選ばれた時はとても笑顔で嬉しそうでした。
帰りのバスの中ではぐっすり寝ている子が多く、たくさん歩いて思いっきり楽しめたのではないかと思います。保護者の方から「楽しかったと言っていました」という声が聞かれ、担任としてとても嬉しかったです。
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【法人事務局】
■◆■法人事務局 広報室■◆■
11月22日(水)、中学校・高等学校体育館にて、学校法人千葉明徳学園100周年記念事業講演会 坂村健氏 「生成AI時代の教育と仕事」 を開催致しました。
本学園では令和7年度の学園創立100周年に向けて、その10年前となる平成27年度から「100周年記念事業講演会」を開催しており、これまでにさかなクン、ラモス瑠偉 氏、浦沢直樹 氏等をお招きしてきました。コロナ禍で令和2年度以降は中止しておりましたが、今年度より再開することとし、今回は福中理事長が今もっとも興味を持っている分野「AI」研究の第一人者 坂村健 氏を講師としてお招き致しました。
坂村氏は、生成系AIはインターネットの登場と同等の衝撃を与えるもので、今後、生成系AIを使わずに仕事をすることはあり得ない。これからの時代、自ら問題を設定し、目的に応じて生成系AIを使いこなす人材が重要となると語られました。聴講した中高生達も興味津々に聴き入っていました。
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【法人事務局】
■◆■法人事務局 広報室■◆■
11月22日(水)に学校法人千葉明徳学園理事会が開催されました。以下のとおり報告します。
理事会
理事7名出席、監事2名参加のもと、11時00分から本館1階会議室にて行われ、いずれの議案も承認されました。
■議事内容
第1議案 明徳浜野駅保育園 運営規程の一部改正について
第2議案 千葉明徳短期大学 公的研究費の適正な使用のための諸規程改正について
第3議案 短大の将来計画委員会の設置について
■報告事項
1.学生・生徒・園児の募集状況について
2.第二グラウンド用地整備に関する進捗状況について
3.常任理事会報告について
4.その他
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■◆■千葉明徳高等学校 教諭 黒木 和久■◆■
千葉市産業振興財団が主催する「第22回ベンチャーカップCHIBA」の「ビジネスアイディア部門」にて、特別進学コース1・2年生代表チーム「the best kid」の提案がグランプリを獲得しました。
この1・2年生代表チームは、特別進学コースで取り組んでいる総合探究の校内発表会にて、その提案とプレゼンが高く評価され、ベンチャーカップCHIBAに企画書を提出しました。結果、10月の審査会を通過し、11月21日の発表会にてグランプリに輝きました。
このような賞を獲得するに至った背景には、特別進学コースにおいて以下の目的で総合探究の授業を行ってきました。
・主体的に学ぶ姿勢
自ら課題を見つけ、それを解決する方法を考える
・答えのない問題を考える
他者と協働して、よりよいものを見出していく
・自らの考えを論理的に説明する
自分の言葉で、相手に伝えきる力を身に付ける
そして、特別進学コース設立20年目を迎えた今年、さらなるレベルアップとより個人の探究や将来のキャリア形成につながる取り組みとして、次のテーマを新たに掲げました。
「自らの興味・関心のあることがビジネスアイディアとして地域社会の課題をどう解決し、個人の学びがどう社会へつながるか」
このテーマに対して、自ら設定した課題をもとに、学校の外に足を運んで社会や企業人との交流を通じて課題を見つけ、解決策(ビジネスプラン)を打ち出し、地域・社会に貢献するプロジェクト学習に発展させていきました。その活動の軸となったのは、今年度より参加した「ベンチャーカップCHIBA」と「リクルート主催の高校生Ring」です。
具体的な活動としては、以下のような流れで取り組みました。
・4月 個人テーマの設定とグループ結成
個人で掲げたテーマをもとに、同じ課題意識をもつ1・2年生で異学年混合グループを結成
(今年度あがったテーマ)
①アイドル、②社会問題、③シャボン玉、④マインド、⑤動物、⑥数学、⑦本、⑧文房具、⑨心理、⑩ダイエット、⑪昆虫食、⑫海外、
⑬坊主
・5~6月 グループで今年度テーマを決定
様々なアイディアを出し合いながら、グループ内で今年度の探究テーマを決定していく
・7月 探究週間
2か月間の検討を経て、どのようなビジネスプランを策定していくか中間発表①を実施。中高一貫コースと合同で、初めて中間発表会を実施。一貫生のプレゼン力や調査力を学ぶ良い機会となりました。また、社会に出る活動として、各班が校外にてアンケート調査やフィールドワーク、企業や大学の教授のもとを訪問し、ビジネスアイディアのもととなるデータなどを集め、テーマの深掘りにつなげていきました。
・8月 中間発表会②
特別進学コースの2泊3日の夏季勉強・探究合宿の中で、9月の校内発表会に向けてここまでのプランについて中間報告会を実施。この会には、千葉市産業振興財団の方や、高校生Ring担当のリクルートの営業担当の方を招き、大人のプロの目で助言をいただきました。
・9月 校内発表会(審査会)
完成したビジネスプランを校内で発表。千葉市産業振興財団の方や、高校生Ring担当者など、生徒・教員だけではなく、企業人・社会人の前で発表しました。
上記のような活動を通じて、the best kidチームは今回のグランプリ獲得に至りました。大学生や大学院生からの応募もあった中で、彼らがグランプリを受賞できたことは、とても大きな自信になったと思います。なお、このチームの提案内容は、以下の通りです。
ビジネスプラン名: ボトル用自動補充販売機 ~マイボトル推進を込めて~
・概要
マイボトルを普段から使用する人や空のボトルを補充したい人を対象とした脱プラスチック・炭素を推進する直接補給型自動販売機。従来の飲料水系自動販売機やウォーターサーバーと異なり、空のペットボトルに飲料水を補充でき、何度も利用してもらうことで、脱プラスチック・炭素を加速する。ペットボトルの小分け作業やごみの回収作業が大幅に削減し、それによりこれに関連する費用や時間も減り、生産性の向上にもつながる。商店や既存の自動販売機と比べ、衛生面や製造面での課題もクリアできる技術がある会社が千葉市には存在する。現在、千葉市内ではマイボトル使用運動を展開しており、その活動と連携することで、マイボトル使用率を向上させ、私たちの目的であるペットボトルゴミ等のプラスチックゴミの削減や脱炭素社会の促進につなげることが可能となる。
発表会当日は、約100名の企業人や報道関係者を前に堂々とプレゼンを行い、交流会では千葉市の神谷市長にもプレゼンをさせていただくなど、通常の高校生活では体験できい貴重な機会となりました。
*当日の様子は、後日千葉市産業振興財団のホームページにオンデマンド配信されますので、よろしければご覧ください。
https://www.chibashi-sangyo.or.jp/enterprise/kyoka-sosyutu/bizplancontest/vc-chiba/vc-bp-happyo.html
そして、最終的に、一人ひとりがここで探究したテーマを継続して掘り下げていくことで、「本人が本当に学びたいこと」に取り組み、高校卒業後の大学での学びや将来のキャリア形成につなげていきたいと考えています。その点で、特別進学コースの総合探究は1・2年生で一緒に取り組むため、継続して同じテーマを次年度も探究でき、そこで提案したものが年々進化と深化を遂げて後輩に受け継がれ、コース発足時にうたわれていた「知の伝播」が図られる面もあります。
今年度より新たな活動に切り替え、不安の中のスタートでしたが、生徒たちの取り組みとその活動を支えていただいた特進コースの先生方、本校教職員の方々、アンケート調査にご協力いただいた本校中学生・高校生、千葉市産業振興財団の方、リクルートの方など、かかわっていただきましたすべての方のおかげで、また次への歩みを力強く進めることができる1年となりました。末筆になりましたが、感謝申し上げます。引き続き生徒たちの活動へのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
【浜野】
■◆■明徳浜野駅保育園 保育士 吉田勇太■◆■
11月4日(土)に、4年ぶりとなる【明徳のつどい】を行いました。
卒園児と退園児、退職した職員を対象に、保育園でみんなとの再会を喜んだり、成長した姿を見せたりすることのできる場として毎年行っていました。毎年多くの皆さんが参加してくださいましたが、コロナ禍になり行事の開催ができない年が続きました。卒園してもすぐに保育園で会える…そう我々もご家庭でも思っていた中での3年間はとても長いものに感じる日々でした。
開催が決定し、各ご家庭に招待状を送付しました。翌週にはお返事が続々と届き、例年以上の参加希望だということが分かり、より一層準備に気合いが入っていきました。
当日はとてもいい天気の中、朝10時に開園しました。大きく立派に成長した姿と、在園の頃と同じ笑顔が見られ、みんなで久しぶりの再会を喜ぶことができました。
園内を4つのコーナーに分けて活動しました。【ゲームコーナー】では5つの遊びの中から興味のある遊びを楽しみ、負けず嫌いだったお子さんは今も変わらずに真剣に挑戦していました。【制作コーナー】ではレジン体験を行い、思い出のキーホルダーを作ってお土産にすることができました。【クイズコーナー】では即席の5人組を作り、懐かしい顔ぶれが協力して問題に挑戦しました。できあがった合言葉は『ただいま・ほいくえん』だったので、少し照れながら言う可愛らしい姿も見られました。【写真コーナー】では玄関に毎日掲示している『今日の出来事』を、開園からの約13年分を全て並べました。自分たちの小さな頃の姿を見て懐かしむ中学生たちの姿がとても印象的でした。
1時間半の活動もあっという間に終わり、全体会を行いました。『保育園で遊ぶ』『おやつを先生と一緒に食べる』引換券や、職員の手作りキーホルダー、園名入り鉛筆などのプレゼントをかけて、子どもたちはジャンケンに大盛り上がり。年齢に関係なく楽しむことができました。帰る間際の子どもたちから「また来るね!」「明日もつどいがいいな…」という話も聞かれ、それぞれの活動や再会を喜んでもらえたように感じます。保護者からも「久しぶりに(保育園に)来ることができてホッとした…」という、とても嬉しいお話も聞くことができ、実家のような安心感を目指す我々にとっては何よりも喜ばしく感じました。来年のつどいの日もあっという間に来る気がしますが、また少し成長した子どもたちの明るい笑顔が早く見たいと感じています。
【本八幡】
■◆■明徳本八幡駅保育園 保育士 堀内 美里■◆■
一人遊び、大人との関わりだけでなく、一緒に過ごしている友だちにも興味が広がっている2歳児。
友だちと同じ遊びを楽しむだけでなく、言葉でやりとりをしたり、同じイメージの中で遊んだりする姿も増えています。そんな2歳児で、保護者も参加型の『お楽しみ会』を行いました。“子どもたちが今楽しんでいる遊びを一緒に楽しむ”、“友だちと一緒に遊ぶ楽しさを感じている子どもたちの成長を共有する”、この2つを保護者と共有する時間になりました。
子どもたちが大好きなパネルシアターや、園で楽しんでいるふれあい遊びを親子で楽しみました。「一本橋」「バスに乗ってゆられてる」など園でも楽しんでいますが、大好きなパパママとの触れあい遊びで、いつもと違う環境に緊張する子どもたちもあっという間に満面の笑みに!パパママも子どもたちの笑顔が見られると、ニッコリ笑顔に。
大きなバルーンは、一人の力ではできない遊びです。保育者の掛け声をよく聞いて、真似しながら、そして友だちと一緒にできることを楽しみながら行いました。家庭とはまた違う、友だちと一緒に楽しむ姿に、成長を感じてもらうことが出来ました。保護者の力も借りて大きく上下にバルーンを動かすと、いつもよりも大迫力のバルーンに大興奮の子どもたちでした。
いつも楽しんでいる遊びを、実際に一緒に行ったことで、「この歌をいつも歌っていたのですね!」「お家でも毎日一緒に楽しんでいます」の声も多くもらうことが出来ました。お楽しみ会ならではの、保護者と共に遊ぶ時間に子どもたちにとっても、保護者にとっても、楽しみながら、子どもたちの成長を感じる時間になりました。
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【短大】
■◆■千葉明徳短期大学 講師 郷家 史芸■◆■
あそぼうか~は平成25年の秋より、千葉県内の幼稚園・保育所・子育て支援・福祉施設等に出向き、土粘土を始めとした遊びの機会を提供する事業を実施しています。
令和4年度からは「素材で遊ぼう」というテーマのもと、月に1回程度、千葉明徳短期大学附属幼稚園の預かりの年長児、明徳やちまたこども園の年長児を対象に子どもたちと遊びを展開しています。「現場保育者とのコラボレーションと現場のニーズにより密着する応答的で共同的活動の実現」と「保育者と継続的に協働し、活動の振り返り、記録化、計画化、共同的学び合いの実現」の方針のもと現場との関わり方を始め、活動の内容も当初から大きく変わりました。より具体的に言えば、以前のように「あそぼうかー」から一方的に提供され、どこへでも出かけていく「土粘土あそび」ではなく、附属幼稚園の場合、年長児の午後保育の内容に明徳の自然環境が可能とする遊びを持って保育内容と保育方法の充実を図ること、やちまたこども園の場合、担当保育者が希望する多様な素材遊びの充実が主なねらいとなりました。
附属幼稚園では昨年度に引き続き、火を使った遊びに挑戦しております。子どもたちはまず森へ探索に行き、火をつける杉の葉や枝を集めに行きます。火をつける素材を集め終わったらマッチを使って火をつけます。思うようにいかない友達に対して心配しながら様子を見たり、「茶色いところをこするんだよ」と一生懸命教えようとしたりする子どもの姿もありました。無事にマッチに火をつけ、杉の葉の中にぽいっ。達成感からか、安堵の表情を浮かべる子どもたちです。10月は火を起こしてからドングリを焼いて食べました。意外過ぎるおいしさに子どもたちはびっくりし、どんぐりに対して興味を持ち、なんと子どもたちは「どんぐり研究所」を預かりの部屋に作りました。様々な種類のどんぐりを集めたり、調べたりするなど、日々どんぐりの研究に没頭しています。今後のどんぐり研究所の活動に目が離せません。
やちまたこども園では段ボールを大量に使い、お家づくりに挑戦しています。ガムテープだけでなく、段ボールカッターや竹串、麻ひも、結束バンドを使ってイメージを膨らませながら家を作り上げていきます。扱いなれない道具に四苦八苦しながらも何度もトライします。もっとやってみたいという思い、お家らしくしたいという思いからか「カーテンが欲しいな」「屋根があったほうがいいね」「冷蔵庫も作ろう」とたくさんアイディアを出し、どんどん挑戦。家だけではなく車や電車、竹串からインスピレーションを受けおでんを作る子どもたちもいれば、中には病院を作り上げる子どもたちもおり、「風邪ひいたから病院にいってくるね」と自分たちが作った家や病院を行き来しながらごっこ遊びを楽しむ姿が見られました。これからどんな遊びに発展していくか楽しみです。
【中学校】
■◆■千葉明徳中学校 教諭 渡辺 哲史■◆■
中高一貫コース11期生は11月12日から3泊4日の行程で修学旅行に行ってきました。
修学旅行は中学校生活集大成となるイベントと言っても過言ではないでしょう。林間学校に続き、今年度は2回も宿泊研修を実施することができるなんてスペシャルな年ですね。
さて、1日目は東京駅の集合からスタートです。8:00に誰も遅れずに来ることはできたのか…結果は…若干名の遅れがありましたが、想定の範囲内。新幹線には余裕を持って乗車することができました。京都駅下車後はバスで奈良に向かいます。まずは「なら和み館」で腹ごしらえです。お腹が満たされたところで、薬師寺へ。お坊様から法話を聴き、生徒たちは大爆笑。「ここで皆と話を聴いたな~」と数十年後も思い出すのでしょうね。薬師寺のあとは東大寺(奈良公園)を訪れ、班別研修を楽しみました。ホテルでは牛・豚・鳥と全てのお肉が揃う、豪勢な夕食に生徒たちは大満足の様子でした。
2日目。出発前に部屋の見回りをしていると…とある部屋に感謝を記したメモが置いてありました。天気はぐずつき、気温も低かったですが、生徒の行動に心がほっこり。「行動する哲人」として大事にしたいポイントです。冷たい雨が降る中、まずは法隆寺へ。「雨の法隆寺」が思い出の1ページに刻まれました。お昼に奈良名物・柿の葉寿司を食し、お店を出ると…なんと晴れ間が!実施出来るか出来ないか微妙なラインだった「明日香村サイクリング」が出来ることになりました。全12班4つのコースに分かれ、飛鳥寺や橘寺など、明日香村の名所をサイクリング。何処となく懐かしいような、心がスッキリするような、不思議な気持ちになります。まさに「うまし うるわし奈良」を堪能しました。日が暮れた頃、修学旅行フィナーレの地「京都」に到着です。
3日目は「京都班別研修」を1日満喫しました。生徒が1番楽しみにしていたイベント!それが象徴されるように、朝の出発準備もとても手際が良かったです。スムーズに全班が出発し、その後も音沙汰なし。「便りの無いのは良い便り」を感じる8時間でした。約束の16:30には全ての班が宿に戻り、時間管理もバッチリ。夕食後、「夜の集い」で各班から活動報告がされました。記録よりも記憶に残る1日となったに違いありません。
最終日。宿を後にし、一行は友禅染体験に行きました。夢中でトートバッグを作成する生徒の表情、ナイスです。友禅染をする機会なんてそうそうありませんから、これまた貴重な思い出が1つ増えました。その後、三十三間堂と東寺を訪れ、クラス写真をパシャリ。写真に2023年11月15日の瞬間を閉じ込めました。帰りの新幹線ではほとんどの生徒が夢の中へ…品川駅を通過する頃には現実の世界に戻り、東京駅にて笑顔で解散。こうして充実した3泊4日の修学旅行が幕を閉じました。
記憶は時の流れと共に薄れていきます。それでも、何十年経っても、修学旅行の思い出として、心の片隅に残るのではないでしょうか。同窓会で語り合ったり、古都を訪れた際にふと思い出したり…これからが楽しみです。
2021年に入学した11期生も気が付けば中3生。随分と大きくなりました。身体だけではなく、心も成長していると確信しました。今回、このような素晴らしい修学旅行を満喫できたのも、多くの方々が協力していただいたからです。そのような「ご縁」や「おかげ」の気持ちを大切に、残りの3年間を更に充実させて欲しいと願ってやみません。
修学旅行に携わっていただいた全ての方々に感謝申し上げます。今後とも11期生をよろしくお願いします。
<追伸>
個人的には2016年以来となる2回目の修学旅行でした。4期生との日々を懐かしく思いました。また、下見等の事前準備を含め、この学年団(特に同期の間宮教諭)と実施できたこと、とても喜びを感じています。私の心にも確かに刻まれました。ありがとうございました。
【幼稚園】
■◆■千葉明徳短期大学附属幼稚園 保育教諭 小川 純子■◆■
昨年度ケロちゃんルームの年長児が作った「カマキリ研究所」に憧れを抱いていた年中児は、「去年の年長さんが作ったカマキリ研究所を自分たちも作りたい」と、進級当初から楽しみにしていました。
今年度は猛暑だったこともあって虫との出会いが少なく、研究所は難しいかなと思っていましたが、子どもたちの心の中には「研究所を作りたい」という強い思いがあり、11月に入って、どんなことを研究したいのか話し合いをしました。
10月の「あそぼうか~プロジェクト」の中で、たき火でどんぐりを煎って食した経験もあり、今年度は「どんぐりを研究すること」に決まりました。そして、先日研究所のメンバーで、バスロータリーへ「どんぐり拾い」に行きました。行きに、短大の先生方に会って声をかけてもらい、子どもたちは“どんぐり研究所”ができたことを報告しました。さらに、シルバーさんとも会い、どんぐりを拾いに来たことを伝えると、「長い棒で叩いて落としてあげるよ」と、どんぐりの雨を降らせてもらい、子どもたちは大喜びでした。子どもたちが幼稚園以外のたくさんの人に見守られていると感じた、幸せなどんぐり拾いの時間となりました。
どんぐり研究所はまだ始まったばかりです。去年から憧れを抱いていた研究所ができ、「夢が叶った」と言っている子どもの声を聞いて、今年度もすてきな研究所になる予感がします。今年も研究員の仲間に入れてもらった以上、子どもたちと共にどんぐりの研究に励んでいきたいと思っています。
【幼稚園】
■◆■千葉明徳短期大学附属幼稚園 保育教諭 三浦 真桜■◆■
子どもたちは秋にしか体験できないものを日々全身で感じています。
園庭で秋の心地よい暖かさを感じながら、落ち葉のプールや木の実を使っておままごとをしたり、赤色、黄色、茶色の落ち葉をチケットにみたててチケット屋さんごっこを楽しんだりなど、秋の自然物を使い、集中して遊ぶ姿が見られています。まず材料となる秋の自然物を探すことから始まり、子どもたちは見つけにくい場所であっても園庭の隅から隅までを散策しながら美しい紅葉や木の実を見つけ出します。そして、お皿に入れ、シャベルをつかって混ぜる音を聴き、触るとツルツルするどんぐりの触感を知り、不思議なにおいをもつ植物など、遊びの中で秋の自然を通して子どもたちの五感を刺激します。また、秋の自然を見て「これはなに?」「あれはなに?」「どうしてここにあるの?」と興味をもちます。質問された時とは限らず他の場面でも手を差し伸べたくなる時もありますが、子どもと一緒に考えつつ、見守りながら子どもの好奇心を大切にしていきたいと考えています。
自然で溢れる環境の中で遊ぶときや、散歩をするときになど、一人ひとりが綺麗な目でまっすぐに自然を見つめる姿には、保育者が想像するよりも多くのことを子どもは感じているのだろうと思います。
今後も自然の中でのびのびと遊んでいきます!
【やちまた】
■◆■明徳やちまたこども園 保育教諭(年長児担任)井合 萌々佳■◆■
11月1日に遠足で市原ぞうの国へ行きました。
事前に、興味を持てるようにアジアゾウとアフリカゾウの違いや、象に関するクイズなどを模造紙に書き部屋に飾りました。すると、子ども達は興味を持ち、クイズに答えている姿が見られました。友達や保育者に出題して楽しみ、「なんでこうなんだろ?」と質問したり、「こっち牙あるね」など気付いたことを言葉にしていました。
そして、1週間前から「あと何回寝たら遠足?」と保育者に聞くほど楽しみにしていた子ども達。「あと〇回だよ」と答えると、「やった」と嬉しそうにする姿がありました。土、日のお休みの間に遠足の準備を行ったようで、週の始めには「準備したよ」「おやつ買ったよ」と目を輝かせて伝えてくれました。子ども達は「おやつ何買った?」という会話で盛り上がっていました。
そして、遠足当日。ぞうの国に入ると、おしゃべりが上手なキバタン(オウム)に出会い、「おしゃべり上手って書いてあるよ」と伝えると、子ども達は「こんにちは」と声をかけていました。キバタンは反応がなかったので、気付いてほしくて何回も必死に声を掛けていました。
散策をしていくとアライグマに出会いました。目の前を通ると、餌を持っていると思ったのか、アライグマが近づいてきて手を差し出しました。その姿に驚き、「怖かったー」という声が聞かれました。そして、カピバラの所では触れ合うことができ、撫でたり、近くまで行き「おいで」と声を掛ける姿が見られました。触れた後は「毛が硬かった」「触れたよ」と保育者に感想を伝えに来てくれました。
園内散策が終わりお昼ご飯を食べました。その後は象のパフォーマンスショーを見ました。象が登場し「いっぱいいる」と驚きながら手を振っていました。象が帽子を被せてくれるパフォーマンスがあり、ぞうの国の職員の方が「被せてもらいたい人!」と問いかけると、子ども達は「はーい」と手を挙げながら大きな声で返事します。なんと、やちまたこども園から一人選ばれ、象から帽子を被せてもらいました。選ばれた時はとても笑顔で嬉しそうでした。
帰りのバスの中ではぐっすり寝ている子が多く、たくさん歩いて思いっきり楽しめたのではないかと思います。保護者の方から「楽しかったと言っていました」という声が聞かれ、担任としてとても嬉しかったです。
【法人事務局】
■◆■法人事務局 広報室■◆■
11月22日(水)、中学校・高等学校体育館にて、学校法人千葉明徳学園100周年記念事業講演会 坂村健氏 「生成AI時代の教育と仕事」 を開催致しました。
本学園では令和7年度の学園創立100周年に向けて、その10年前となる平成27年度から「100周年記念事業講演会」を開催しており、これまでにさかなクン、ラモス瑠偉 氏、浦沢直樹 氏等をお招きしてきました。コロナ禍で令和2年度以降は中止しておりましたが、今年度より再開することとし、今回は福中理事長が今もっとも興味を持っている分野「AI」研究の第一人者 坂村健 氏を講師としてお招き致しました。
坂村氏は、生成系AIはインターネットの登場と同等の衝撃を与えるもので、今後、生成系AIを使わずに仕事をすることはあり得ない。これからの時代、自ら問題を設定し、目的に応じて生成系AIを使いこなす人材が重要となると語られました。聴講した中高生達も興味津々に聴き入っていました。
【法人事務局】
■◆■法人事務局 広報室■◆■
11月22日(水)に学校法人千葉明徳学園理事会が開催されました。以下のとおり報告します。
理事会
理事7名出席、監事2名参加のもと、11時00分から本館1階会議室にて行われ、いずれの議案も承認されました。
■議事内容
第1議案 明徳浜野駅保育園 運営規程の一部改正について
第2議案 千葉明徳短期大学 公的研究費の適正な使用のための諸規程改正について
第3議案 短大の将来計画委員会の設置について
■報告事項
1.学生・生徒・園児の募集状況について
2.第二グラウンド用地整備に関する進捗状況について
3.常任理事会報告について
4.その他
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