学園ニュース
学園ニュース 2024年2月号(281号)
【やちまた】
■◆■明徳やちまたこども園 副園長 花井 洋平■◆■
2月13日(火)、本園園庭において、新しい大型遊具のお披露目会が理事長先生出席のもと開かれました。
新しい大型遊具設置については、前身となる八街幼稚園時代から子ども達が遊んでいたアスレチックの老朽化に伴い、今年度新しくすることとし話を進めてきました。どんなものが良いかと悩んだ上で、「挑戦」をテーマに、小さい子たちが簡単に上り下りができるような遊具ではなく身体的に力の付いた幼児ができるようにとの願いをもって業者と1から考えて設計しました。従って既存のカタログにあるようなものを設置したのではなく、本園独自の大型遊具となりました。
本園は、4月で10年目を迎えます。保育とは何か?子どもが育つということとは?と職員で考え続けて環境を1から見直してきました。大型遊具設置だけではなく、この機会に築山の大改修も行いました。日頃よりお世話になっている植木屋さんに相談し、大型ダンプ6杯分の赤土を盛り、長生村に大木を取りに行き、土留めとして大型築山を作りました。
大型遊具と築山改修は保護者や見学者、新入園児保護者からも「やちまたこども園らしく最高ですね!楽しみです」との声がたくさん聞かれ、インパクトがあったようです。実際に子ども達が遊び始めると、高難度の遊具に挑戦し何度も失敗を繰り返しながらも挑戦する姿が見られました。そして、それを小さい子たちが近くで見て真似をしようと手を掛ける様子も多く見られます。「いつかできるようになりたい!」「できた時の喜び」登れたからこそ見ることができる高いところから見渡せる園庭。子ども達の好奇心を掻き立てる環境が出来上がりました。その他にも、子ども達が表現遊びを楽しめるように!とステージを設置。砂場は水道近くに深さのあるものを設置。アスレチックだけでなく、その他の三角屋根やターザンブランコ、タイヤブランコ、乳児用築山も連動できるようにと動線を考えて再構成しました。3月中にはピザ窯も作る予定でいます。環境は子ども達を成長させてくれます。園庭だけでなく、職員も環境の一つです。
本園は1年間に70組近くの見学者が足を運んでくれるようになりました。保育者と子どもが遊んでいる姿を見ていいなぁ~と入園を希望する方が数多くいます。やっと八街に明徳やちまたこども園が認められたんですね。嬉しい限りです。
最後に、大型遊具を建設するにあたりお力をお貸しいただいた皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。これからもやちまたこども園をよろしくお願いいたします。
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【短大】
■◆■千葉明徳短期大学 教授 明石 現■◆■
2月7日(水)、2年生にとって最後の授業となる「学びの成果発表会」が行われました。
学生は卒業演習での取り組みとともに、2年間の学びの中で各自がもった興味関心を研究テーマとして選び、卒業レポートを作成しました。発表会当日は、卒業レポートとその概要をまとめたポスターを、午前中は2年生同士、午後は1年生向けに発表しました。
今年度のテーマは例年に比べて多彩な内容が多かったように感じています。保育や福祉に関するレポートはもちろんのこと、ゼミの内容から離れた、学生の世代ならではの内容も数多く見られ、見学者の興味を引いていました。これは、本学が大切にしている「体験から学ぶ」という学習方法の現れとも感じています。保育や福祉という分野の間口は広く、様々な授業の中で外部とつながり、知見を得たことが多様なテーマ設定につながったと思います。4月からの就職を前に一つのテーマについて深掘りし、そこからの気づきを言語化して他者に伝える作業は、自身の二年間の学びの総まとめであると同時に、社会に出て人とつながる仕事に就く学生の皆さんにとって、まさに貴重な「体験」となったことでしょう。
各発表会場では、自身のポスターの前に座り、学生や教員への説明や、内容についての質疑応答が行われましたが、特に1年生は4月から始まるゼミについて、自身がゼミを選択する際の参考にするため、卒業レポートを熱心に読み、2年生と対話している姿が印象的でした。また、エントランス付近では、フィールドワーク(わくわく体験研修)のポスターも展示しました。自分たちの体験したことを伝えたいという思いに溢れた内容となっており、こちらも1年生の興味を引いていました。2年生の充実した表情、1年生の「次は自分たちが」という希望にあふれた表情に接し、改めて、「学びの成果発表会」の意義深さを感じた一日となりました。
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【高校】
■◆■千葉明徳中学校 教諭 川村 玄季■◆■
2024年が明けて間もない1月6日、茨城県水戸市にある茨城大学で開催された「第14回 高校生の科学研究発表会@茨城大学」に高校2年生(中高一貫コース)の生徒と参加した。
この生徒は中学3年生の時から継続して研究を行っており、はじめは中学校校舎周辺の森に生息するスズメバチ類の種数や、それらの生活史に関する調査を行っていた。高校に進学して以降は生活史の補足調査のほか、先行研究が少なかった、女王蜂と働き蜂を体サイズから区別するための手法検討に着手していた。生活史調査は、側面に穴を開けたペットボトル内に調合した誘引液を入れ、木に吊り下げるトラップ調査を行っていた。これを1週間毎に設置、回収を繰り返していたことから、その後のサンプル処理も含めて非常に手間であったことをよく覚えている。この調査で得られたサンプルをカースト別にソーティングしたものについて、約500個体以上もの体サイズをノギスによって計測し、統計的な処理を行った。
これだけ手間のかかる研究を2年以上も続けてきたのだから、生徒はともかく、他者から見ても私の思い入れは凄まじかったと思う。興味深い結果が得られており、今回の研究発表会で受賞することができなければ、世間的にこういった研究が評価されることはないのだと諦念すらあった。
話は戻って発表会当日、いざ会場に着いてみると、講堂が非常に大きい。今回は口頭発表での採択であったため、面食らってしまった。しかも発表時間は7分、質疑応答込みでも10分という短さ。事前に入念に打ち合わせを行い、発表練習をしていたが、審査員(教授)の質問・指摘の厳しさもあって緊張感が増してきた。しばらくして発表順が回ってくると、私にできることはもう何もなく祈るのみである…結果は大成功と言っても良い出来であった。高校進学以降、生徒はこれまでに校内の発表会や外部コンテストで、ポスターセッションしか経験していなかった。口頭発表の方が得意であったようで、質問対応も含めて完璧であった。人を簡単には褒めないと決めている私も、戻ってきた生徒に思わず「良かった」と言葉をかけてしまった程であった。
その後、他者の発表を聞き、ようやく表彰の時間が来た。今年は3組しか優秀賞に選ばれないという。少なくとも口頭発表をした20組の大半はレベルが高く、選ばれる保証はない。2組の表彰者が呼ばれ、流れ的に無いかと思っていると、最後に本校生徒の氏名が呼ばれた。安堵と高揚が入り混じってよくわからない感情であったが、ラストチャンスで決め切ってくれたことに感動してしまった。流石に会場が会場なのでVamos!と叫ぶわけにもいかず、ガッツポーズを抑えつつ喜んだ。表彰後、審査員の一人が声をかけてくださり、非常に良い内容であったことをしきりに誉めてくださったことが印象に残っている。
実は昨年9月に実施された千葉大学主催の高校生理科研究発表会でも、指導している他の生徒が優秀賞を受賞していた(「土壌生物による作物生育への影響」)ので、上手く行き過ぎている感は否めない。ここまでの数年間、譲りたくないという一心だけで歩み続け、小さいながらも実績を出し続けてきたつもりだが、率直に言えば探究学習に対する価値の認識や本当の意味での理解を他者から感じたことはなかった。モチベーションが急激に低下していた中で、このような結果にたどり着くことができてほんの少しだけ良かったと思う。今後も研鑽を怠らず、せめて腑抜けていると思われないくらいには精進していきたい。
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【中学校】
■◆■千葉明徳中学校教諭 岡村 惟央人■◆■
2月28日(水)、千葉市民会館大ホールにて合唱コンクールが行われました。
今年度最後の行事という思いの中で、クラスによって様々な活動をしてきました。朝練習・放課後練習を多くしているクラスもある中で、クラスによっては練習の集まりが悪かったり、あまり声が出ない等、気持ちを1つにまとめることの難しさを感じながら練習していたと思います。
今年の最優秀賞は、3年Ⅱ組、優秀賞は3年Ⅰ組、2年Ⅲ組でした。3年生はどちらのクラスも難しい曲を堂々と歌いあげ、3年間積み上げてきたことや日頃の練習量が歌声に表れていました。さすが3年生という声も多く、下級生に大きな感動と影響を与えたことでしょう。2年Ⅲ組は、ピアノ伴奏者が直前に体調不良で不在となってしまいましたが、クラスで話し合った結果アカペラで歌うことを決めました。さらに他のクラスよりも人数が少ない中での本番でしたが、どのクラスにも負けない声量と表現力で、見事優秀賞を受賞しました。
本番当日はどのクラスも素晴らしい歌声を響かせていました。各クラスの発表が終わるごとに、私を含め聴いていた人たちの大きな拍手や感動で包まれていました。合唱を通して全員で何かを積み上げていくことの素晴らしさを感じてくれたことと思います。これからも生徒の成長につながることに携わり続けたいと改めて感じる1日でした。
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【中学校・高等学校】
■◆■法人事務局 広報室■◆■
2月3日(土)、千葉ポートアリーナにて行われたバスケットボール B2リーグ アルティ―リ千葉vs滋賀レイクス のハーフタームショーに本校チアリーディング部HOPPERSが出演しました。
選手たちの躍動感あふれる演技に、観客も大いに魅了され、5,000人を超える満員の観衆で膨れ上がった千葉ポートアリーナに、大きな拍手と歓声が響き渡りました。
HOPPERSの応援もあってか、試合はアルティ―リ千葉が滋賀レイクスをくだし、悲願であるB1進出に弾みをつけました。同じ千葉市を拠点とするもの同士、地域の活性化が図れるよう今後も有意義な交流を継続していきたいと考えております。今後さらに大きな舞台で活躍するHOPPERSにご期待ください!
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【浜野】
■◆■明徳浜野駅保育園 保育士 西出 千鶴■◆■
2月2日(金)の節分会では、「桃太郎」をモチーフにした「悪太郎(わるたろう)」という劇を職員・年長児と行いました。
「桃太郎」の話を読んだ悪太郎が「鬼退治をしてやる!」と言って、町の人達に無理難題を押し付けているところへ、優しい鬼の‟やさお”とその仲間の‟小鬼“たちが立ち向かい、最後は、悪太郎が「心の中にいる鬼の存在」に気づき、改心するという話です。
この劇を見て、鬼ばかりが怖い存在ではなく、人間の中にも悪い心(鬼)が潜んでいるということを、子どもたちに伝えることができたと感じます。最後はみんなで「鬼のパンツ」を踊り、楽しく会を終えることができました。
各部屋に戻ってしばらくすると、0歳児クラスには年長児の可愛い小鬼たちが遊びに来てくれました。一緒に「鬼のパンツ」を踊ったり、握手をしたりして笑顔で「ばいば~い!」と仲良くなることができました。1・2歳児クラスでは、「心の鬼を追い払おう!」と豆まきが始まりました。赤鬼が登場し、驚いて泣いてしまったり、怖くて職員のそばにいたりする子もいました。その中でも、赤鬼に立ち向かっていったり、赤鬼と仲良くなろうと積み木をプレゼントしたりする子どもの姿も…♡みんなの心の中にいる悪い鬼を怖い気持ちに負けず、豆に見立てたカラーボールを投げて鬼退治を頑張っていました。3~5歳児クラスでは、前日に子どもたちと作戦会議を開き、「怖いと感じるお友だちは守ってあげよう!」「逃げ場を作ろう!」という優しいアイディアがたくさん出ました。当日は鬼が怖い子どもたちの為に安全エリアを準備し、その中から豆を投げたり「鬼は外!」と叫んだりして、それぞれが鬼に立ち向かっていました。すると赤鬼に引き続き、青鬼も登場!予想外の出来事に驚きながらも、最後は金棒を取り上げて、無事退治することができました!
この節分会に向けて、ダンス、制作、絵本を通して雰囲気づくりをすることができました。また、子どもたちの“鬼に負けずに立ち向かう”という姿に、成長を感じることができた1日となりました。子どもたちも、「鬼に負けなかったよ!」「小鬼ちゃんたちと握手できたよ」など話している様子が見られ、楽しむことができたのではないかと思います。
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【幼稚園】
■◆■千葉明徳短期大学附属幼稚園 保育教諭 須藤 琉■◆■
2月2日(金)に森の園庭で節分の集いを行いました。子どもたちは一人ひとり作った素敵な豆入れを持ち参加していました。
「おにくるのかな?」という声が聞こえ、楽しみにしている子や緊張している姿が見られました。
節分の由来について話したり、鬼の嫌いなものについて話したりしました。園長先生に「鬼は外~、福は内」と豆をまいていただきました。と、その時です。「ゴロゴロ~」と雷の音が聞こえてきました。大きな金棒を持ち、トラ柄のパンツを履いた赤おに青おにが登場~!いよいよ豆まきの始まりです。追いかけてくる赤おに青おにたちに力をこめて豆を投げる子どもたち。鬼に負けずに大きな声で「おにはそと~、ふくはうち」と声かけながら鬼たちを追いはらい見事に退治しました!鬼が怖くて泣いている子も保育者と一緒にみんなで力を合わせて豆まきをしたので、鬼たちは明徳幼稚園の門から走って逃げていきました。「まて~!」と最後まで走って鬼を追いかける子どもたち。逃げた後には「やった~!」と歓声が上がりました。
豆まきが終わった後、「5かいもまめをあてられたよ」「おににげていったね」と子どもたちから聞こえ、満足している姿がみられました。今年一年みんなが元気に過ごせそうですね。
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【本八幡】
■◆■明徳本八幡駅保育園 保育士 金澤 萌■◆■
日に日に日常の様々なことに興味や疑問を抱くようになってきた子どもたち。
行事の意味にも興味があるようで、保育園内に鬼のお面ややいかがしについての掲示、節分の豆クイズを興味深々で見ています。なぜ?どうして?の疑問から節分クイズをしました。また、今年もやいかがしを作ることに。必要ないわしや大豆を買いに子どもたちと一緒に行きました。自分たちの目で見て選び、お金を渡して買い物をするという経験をしました!買ってきた後は、やいかがしを作り、いわしの匂いや柊のとげに触れ、「これなら鬼も嫌いだね」と納得していました。本八幡駅やシャポーの営業所に作ったやいかがしを子どもたち自身が届けに行きます。子どもたちの興味も広がり、飾っていただき地域との交流にもなりました。 保育園でも豆まきを!絵の具やのりを使って作った自分の鬼のお面を身にまとい鬼になりきる子どもたち。たくさんの鬼を追い払ったことでしょう。「おにはーそと!」の声が響いていました。
行事を通して日本の文化や伝統を子どもたちと、また保護者も巻き込みながら一緒に盛り上げています。また、日常の保育の中でも子どもたちの興味から一緒に考え、私自身の興味や知識の幅が広がり楽しく勉強や驚きの毎日を送っています!
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【法人事務局】
■◆■法人事務局 広報室■◆■
1月24日(水)に学校法人千葉明徳学園理事会が開催されました。以下のとおり報告します。
理事会
理事7名出席、監事1名参加のもと、10時00分から本館1階会議室にて行われ、いずれの議案も承認されました。
■議事内容
第1議案 2024年度 千葉明徳短期大学学長の選任について
第2議案 2024年度 所属長人事について
第3議案 評議員の選任について
第4議案 学校法人千葉明徳学園 病気休暇規程の変更について
第5議案 学校法人千葉明徳学園 期限付雇用教職員就業規則の変更について
第6議案 学校法人千葉明徳学園 休暇規程の変更について
第七議案 その他
■報告事項
1.学生・生徒・園児の募集状況について
2.令和5年度短期大学認証評価について
3.常任理事会報告について
4.その他
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■◆■明徳やちまたこども園 副園長 花井 洋平■◆■
2月13日(火)、本園園庭において、新しい大型遊具のお披露目会が理事長先生出席のもと開かれました。
新しい大型遊具設置については、前身となる八街幼稚園時代から子ども達が遊んでいたアスレチックの老朽化に伴い、今年度新しくすることとし話を進めてきました。どんなものが良いかと悩んだ上で、「挑戦」をテーマに、小さい子たちが簡単に上り下りができるような遊具ではなく身体的に力の付いた幼児ができるようにとの願いをもって業者と1から考えて設計しました。従って既存のカタログにあるようなものを設置したのではなく、本園独自の大型遊具となりました。
本園は、4月で10年目を迎えます。保育とは何か?子どもが育つということとは?と職員で考え続けて環境を1から見直してきました。大型遊具設置だけではなく、この機会に築山の大改修も行いました。日頃よりお世話になっている植木屋さんに相談し、大型ダンプ6杯分の赤土を盛り、長生村に大木を取りに行き、土留めとして大型築山を作りました。
大型遊具と築山改修は保護者や見学者、新入園児保護者からも「やちまたこども園らしく最高ですね!楽しみです」との声がたくさん聞かれ、インパクトがあったようです。実際に子ども達が遊び始めると、高難度の遊具に挑戦し何度も失敗を繰り返しながらも挑戦する姿が見られました。そして、それを小さい子たちが近くで見て真似をしようと手を掛ける様子も多く見られます。「いつかできるようになりたい!」「できた時の喜び」登れたからこそ見ることができる高いところから見渡せる園庭。子ども達の好奇心を掻き立てる環境が出来上がりました。その他にも、子ども達が表現遊びを楽しめるように!とステージを設置。砂場は水道近くに深さのあるものを設置。アスレチックだけでなく、その他の三角屋根やターザンブランコ、タイヤブランコ、乳児用築山も連動できるようにと動線を考えて再構成しました。3月中にはピザ窯も作る予定でいます。環境は子ども達を成長させてくれます。園庭だけでなく、職員も環境の一つです。
本園は1年間に70組近くの見学者が足を運んでくれるようになりました。保育者と子どもが遊んでいる姿を見ていいなぁ~と入園を希望する方が数多くいます。やっと八街に明徳やちまたこども園が認められたんですね。嬉しい限りです。
最後に、大型遊具を建設するにあたりお力をお貸しいただいた皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。これからもやちまたこども園をよろしくお願いいたします。
【短大】
■◆■千葉明徳短期大学 教授 明石 現■◆■
2月7日(水)、2年生にとって最後の授業となる「学びの成果発表会」が行われました。
学生は卒業演習での取り組みとともに、2年間の学びの中で各自がもった興味関心を研究テーマとして選び、卒業レポートを作成しました。発表会当日は、卒業レポートとその概要をまとめたポスターを、午前中は2年生同士、午後は1年生向けに発表しました。
今年度のテーマは例年に比べて多彩な内容が多かったように感じています。保育や福祉に関するレポートはもちろんのこと、ゼミの内容から離れた、学生の世代ならではの内容も数多く見られ、見学者の興味を引いていました。これは、本学が大切にしている「体験から学ぶ」という学習方法の現れとも感じています。保育や福祉という分野の間口は広く、様々な授業の中で外部とつながり、知見を得たことが多様なテーマ設定につながったと思います。4月からの就職を前に一つのテーマについて深掘りし、そこからの気づきを言語化して他者に伝える作業は、自身の二年間の学びの総まとめであると同時に、社会に出て人とつながる仕事に就く学生の皆さんにとって、まさに貴重な「体験」となったことでしょう。
各発表会場では、自身のポスターの前に座り、学生や教員への説明や、内容についての質疑応答が行われましたが、特に1年生は4月から始まるゼミについて、自身がゼミを選択する際の参考にするため、卒業レポートを熱心に読み、2年生と対話している姿が印象的でした。また、エントランス付近では、フィールドワーク(わくわく体験研修)のポスターも展示しました。自分たちの体験したことを伝えたいという思いに溢れた内容となっており、こちらも1年生の興味を引いていました。2年生の充実した表情、1年生の「次は自分たちが」という希望にあふれた表情に接し、改めて、「学びの成果発表会」の意義深さを感じた一日となりました。
【高校】
■◆■千葉明徳中学校 教諭 川村 玄季■◆■
2024年が明けて間もない1月6日、茨城県水戸市にある茨城大学で開催された「第14回 高校生の科学研究発表会@茨城大学」に高校2年生(中高一貫コース)の生徒と参加した。
この生徒は中学3年生の時から継続して研究を行っており、はじめは中学校校舎周辺の森に生息するスズメバチ類の種数や、それらの生活史に関する調査を行っていた。高校に進学して以降は生活史の補足調査のほか、先行研究が少なかった、女王蜂と働き蜂を体サイズから区別するための手法検討に着手していた。生活史調査は、側面に穴を開けたペットボトル内に調合した誘引液を入れ、木に吊り下げるトラップ調査を行っていた。これを1週間毎に設置、回収を繰り返していたことから、その後のサンプル処理も含めて非常に手間であったことをよく覚えている。この調査で得られたサンプルをカースト別にソーティングしたものについて、約500個体以上もの体サイズをノギスによって計測し、統計的な処理を行った。
これだけ手間のかかる研究を2年以上も続けてきたのだから、生徒はともかく、他者から見ても私の思い入れは凄まじかったと思う。興味深い結果が得られており、今回の研究発表会で受賞することができなければ、世間的にこういった研究が評価されることはないのだと諦念すらあった。
話は戻って発表会当日、いざ会場に着いてみると、講堂が非常に大きい。今回は口頭発表での採択であったため、面食らってしまった。しかも発表時間は7分、質疑応答込みでも10分という短さ。事前に入念に打ち合わせを行い、発表練習をしていたが、審査員(教授)の質問・指摘の厳しさもあって緊張感が増してきた。しばらくして発表順が回ってくると、私にできることはもう何もなく祈るのみである…結果は大成功と言っても良い出来であった。高校進学以降、生徒はこれまでに校内の発表会や外部コンテストで、ポスターセッションしか経験していなかった。口頭発表の方が得意であったようで、質問対応も含めて完璧であった。人を簡単には褒めないと決めている私も、戻ってきた生徒に思わず「良かった」と言葉をかけてしまった程であった。
その後、他者の発表を聞き、ようやく表彰の時間が来た。今年は3組しか優秀賞に選ばれないという。少なくとも口頭発表をした20組の大半はレベルが高く、選ばれる保証はない。2組の表彰者が呼ばれ、流れ的に無いかと思っていると、最後に本校生徒の氏名が呼ばれた。安堵と高揚が入り混じってよくわからない感情であったが、ラストチャンスで決め切ってくれたことに感動してしまった。流石に会場が会場なのでVamos!と叫ぶわけにもいかず、ガッツポーズを抑えつつ喜んだ。表彰後、審査員の一人が声をかけてくださり、非常に良い内容であったことをしきりに誉めてくださったことが印象に残っている。
実は昨年9月に実施された千葉大学主催の高校生理科研究発表会でも、指導している他の生徒が優秀賞を受賞していた(「土壌生物による作物生育への影響」)ので、上手く行き過ぎている感は否めない。ここまでの数年間、譲りたくないという一心だけで歩み続け、小さいながらも実績を出し続けてきたつもりだが、率直に言えば探究学習に対する価値の認識や本当の意味での理解を他者から感じたことはなかった。モチベーションが急激に低下していた中で、このような結果にたどり着くことができてほんの少しだけ良かったと思う。今後も研鑽を怠らず、せめて腑抜けていると思われないくらいには精進していきたい。
【中学校】
■◆■千葉明徳中学校教諭 岡村 惟央人■◆■
2月28日(水)、千葉市民会館大ホールにて合唱コンクールが行われました。
今年度最後の行事という思いの中で、クラスによって様々な活動をしてきました。朝練習・放課後練習を多くしているクラスもある中で、クラスによっては練習の集まりが悪かったり、あまり声が出ない等、気持ちを1つにまとめることの難しさを感じながら練習していたと思います。
今年の最優秀賞は、3年Ⅱ組、優秀賞は3年Ⅰ組、2年Ⅲ組でした。3年生はどちらのクラスも難しい曲を堂々と歌いあげ、3年間積み上げてきたことや日頃の練習量が歌声に表れていました。さすが3年生という声も多く、下級生に大きな感動と影響を与えたことでしょう。2年Ⅲ組は、ピアノ伴奏者が直前に体調不良で不在となってしまいましたが、クラスで話し合った結果アカペラで歌うことを決めました。さらに他のクラスよりも人数が少ない中での本番でしたが、どのクラスにも負けない声量と表現力で、見事優秀賞を受賞しました。
本番当日はどのクラスも素晴らしい歌声を響かせていました。各クラスの発表が終わるごとに、私を含め聴いていた人たちの大きな拍手や感動で包まれていました。合唱を通して全員で何かを積み上げていくことの素晴らしさを感じてくれたことと思います。これからも生徒の成長につながることに携わり続けたいと改めて感じる1日でした。
【中学校・高等学校】
■◆■法人事務局 広報室■◆■
2月3日(土)、千葉ポートアリーナにて行われたバスケットボール B2リーグ アルティ―リ千葉vs滋賀レイクス のハーフタームショーに本校チアリーディング部HOPPERSが出演しました。
選手たちの躍動感あふれる演技に、観客も大いに魅了され、5,000人を超える満員の観衆で膨れ上がった千葉ポートアリーナに、大きな拍手と歓声が響き渡りました。
HOPPERSの応援もあってか、試合はアルティ―リ千葉が滋賀レイクスをくだし、悲願であるB1進出に弾みをつけました。同じ千葉市を拠点とするもの同士、地域の活性化が図れるよう今後も有意義な交流を継続していきたいと考えております。今後さらに大きな舞台で活躍するHOPPERSにご期待ください!
【浜野】
■◆■明徳浜野駅保育園 保育士 西出 千鶴■◆■
2月2日(金)の節分会では、「桃太郎」をモチーフにした「悪太郎(わるたろう)」という劇を職員・年長児と行いました。
「桃太郎」の話を読んだ悪太郎が「鬼退治をしてやる!」と言って、町の人達に無理難題を押し付けているところへ、優しい鬼の‟やさお”とその仲間の‟小鬼“たちが立ち向かい、最後は、悪太郎が「心の中にいる鬼の存在」に気づき、改心するという話です。
この劇を見て、鬼ばかりが怖い存在ではなく、人間の中にも悪い心(鬼)が潜んでいるということを、子どもたちに伝えることができたと感じます。最後はみんなで「鬼のパンツ」を踊り、楽しく会を終えることができました。
各部屋に戻ってしばらくすると、0歳児クラスには年長児の可愛い小鬼たちが遊びに来てくれました。一緒に「鬼のパンツ」を踊ったり、握手をしたりして笑顔で「ばいば~い!」と仲良くなることができました。1・2歳児クラスでは、「心の鬼を追い払おう!」と豆まきが始まりました。赤鬼が登場し、驚いて泣いてしまったり、怖くて職員のそばにいたりする子もいました。その中でも、赤鬼に立ち向かっていったり、赤鬼と仲良くなろうと積み木をプレゼントしたりする子どもの姿も…♡みんなの心の中にいる悪い鬼を怖い気持ちに負けず、豆に見立てたカラーボールを投げて鬼退治を頑張っていました。3~5歳児クラスでは、前日に子どもたちと作戦会議を開き、「怖いと感じるお友だちは守ってあげよう!」「逃げ場を作ろう!」という優しいアイディアがたくさん出ました。当日は鬼が怖い子どもたちの為に安全エリアを準備し、その中から豆を投げたり「鬼は外!」と叫んだりして、それぞれが鬼に立ち向かっていました。すると赤鬼に引き続き、青鬼も登場!予想外の出来事に驚きながらも、最後は金棒を取り上げて、無事退治することができました!
この節分会に向けて、ダンス、制作、絵本を通して雰囲気づくりをすることができました。また、子どもたちの“鬼に負けずに立ち向かう”という姿に、成長を感じることができた1日となりました。子どもたちも、「鬼に負けなかったよ!」「小鬼ちゃんたちと握手できたよ」など話している様子が見られ、楽しむことができたのではないかと思います。
【幼稚園】
■◆■千葉明徳短期大学附属幼稚園 保育教諭 須藤 琉■◆■
2月2日(金)に森の園庭で節分の集いを行いました。子どもたちは一人ひとり作った素敵な豆入れを持ち参加していました。
「おにくるのかな?」という声が聞こえ、楽しみにしている子や緊張している姿が見られました。
節分の由来について話したり、鬼の嫌いなものについて話したりしました。園長先生に「鬼は外~、福は内」と豆をまいていただきました。と、その時です。「ゴロゴロ~」と雷の音が聞こえてきました。大きな金棒を持ち、トラ柄のパンツを履いた赤おに青おにが登場~!いよいよ豆まきの始まりです。追いかけてくる赤おに青おにたちに力をこめて豆を投げる子どもたち。鬼に負けずに大きな声で「おにはそと~、ふくはうち」と声かけながら鬼たちを追いはらい見事に退治しました!鬼が怖くて泣いている子も保育者と一緒にみんなで力を合わせて豆まきをしたので、鬼たちは明徳幼稚園の門から走って逃げていきました。「まて~!」と最後まで走って鬼を追いかける子どもたち。逃げた後には「やった~!」と歓声が上がりました。
豆まきが終わった後、「5かいもまめをあてられたよ」「おににげていったね」と子どもたちから聞こえ、満足している姿がみられました。今年一年みんなが元気に過ごせそうですね。
【本八幡】
■◆■明徳本八幡駅保育園 保育士 金澤 萌■◆■
日に日に日常の様々なことに興味や疑問を抱くようになってきた子どもたち。
行事の意味にも興味があるようで、保育園内に鬼のお面ややいかがしについての掲示、節分の豆クイズを興味深々で見ています。なぜ?どうして?の疑問から節分クイズをしました。また、今年もやいかがしを作ることに。必要ないわしや大豆を買いに子どもたちと一緒に行きました。自分たちの目で見て選び、お金を渡して買い物をするという経験をしました!買ってきた後は、やいかがしを作り、いわしの匂いや柊のとげに触れ、「これなら鬼も嫌いだね」と納得していました。本八幡駅やシャポーの営業所に作ったやいかがしを子どもたち自身が届けに行きます。子どもたちの興味も広がり、飾っていただき地域との交流にもなりました。 保育園でも豆まきを!絵の具やのりを使って作った自分の鬼のお面を身にまとい鬼になりきる子どもたち。たくさんの鬼を追い払ったことでしょう。「おにはーそと!」の声が響いていました。
行事を通して日本の文化や伝統を子どもたちと、また保護者も巻き込みながら一緒に盛り上げています。また、日常の保育の中でも子どもたちの興味から一緒に考え、私自身の興味や知識の幅が広がり楽しく勉強や驚きの毎日を送っています!
【法人事務局】
■◆■法人事務局 広報室■◆■
1月24日(水)に学校法人千葉明徳学園理事会が開催されました。以下のとおり報告します。
理事会
理事7名出席、監事1名参加のもと、10時00分から本館1階会議室にて行われ、いずれの議案も承認されました。
■議事内容
第1議案 2024年度 千葉明徳短期大学学長の選任について
第2議案 2024年度 所属長人事について
第3議案 評議員の選任について
第4議案 学校法人千葉明徳学園 病気休暇規程の変更について
第5議案 学校法人千葉明徳学園 期限付雇用教職員就業規則の変更について
第6議案 学校法人千葉明徳学園 休暇規程の変更について
第七議案 その他
■報告事項
1.学生・生徒・園児の募集状況について
2.令和5年度短期大学認証評価について
3.常任理事会報告について
4.その他
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