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学園ニュース

学園ニュース 2024年4月号(283号)

【法人】

■◆■法人事務局 広報室■◆■

 千葉明徳学園令和6年度辞令交付式が4月1日(土)10時から本館視聴覚室にて行われました。
 短期大学からこども園までの新採用者、昇任者が一堂に会し、福中理事長から対象者一人ひとりに辞令が交付されました。


【短大】

■◆■千葉明徳短期大学 准教授 伊藤 恵里子■◆■

 今年度も保育者を目指す初々しい面持ちの新入生を迎え、入学式の翌日から4日間のオリエンテーションウィークが行われました。これは、新入生が明徳での学びに少しずつ慣れていけるように組まれた1週間であり、通常授業とは異なります。
 まず、明徳短大を代表する授業といっても過言ではない「あそび基礎演習」において思い切り遊ぶことから始めました。保育者にとって「遊び」は非常に重要なキーワードです。幼稚園教育要領等で「遊びを通して総合的に教育(保育)する」と述べられているように、子どもは遊びを通して育っていきますから、その傍にいる大人は遊びのことをよく理解していないといけません。理解するといっても頭で考えているだけでは自分の内側に落ちていかないので、本学ではまず保育者となる学生自身がたくさん遊ぶことを大事にしています。保育は、保育者の身体を通して直接的・具体的に行われる行為ですので、遊び一つをとっても、そのことを頭と身体で理解していくことが重要なのではないでしょうか。
 また他には、「教養基礎演習」の授業も体験しました。「子どもが面白いと感じるもの」というテーマのもと、グループ毎に学内外に出かけました。「子どもの視点てどんな感じだろう?」と身体を小さくして周りを見てみる学生がいたり、「綺麗なものはきっと子どもも綺麗って感じるよね」という学生がいたり、さまざまな「面白いもの」を見つけました。この授業では、他者(子ども)の視点に立つということを体験してみたわけです。
 以上のように、オリエンテーションウィークでは、自分自身が楽しむこと、他者の視点や気持ちを理解しようとすること、この2点について体験しました。現在は通常授業が始まっていますが、これらは2年間の授業を通して根底に流れるものです。私たち教職員もこれらのことを頭の片隅に置きながら、学生一人ひとりの成長を支えていきたいと思っています。
※写真は、学生が見つけた「子どもが面白いと感じるもの」です。



【中・高】

■◆■千葉明徳中学校・高等学校 教諭 安宅 洸人■◆■

 4月6日(土)に千葉明徳中学校・高等学校の入学式が本校体育館にて実施されました。雨が降る寒い日でしたが桜の花が満開に咲き、これからの学校生活に対する希望に満ち溢れた新入生、内部新学生を祝福するかのような零れ桜が印象的でした。昨年度と同様に保護者参列のもとで、緊張と不安を感じながらも堂々とした姿で入場し、式典を終え、晴れて千葉明徳中高の一員になることができました。
 今年度より明徳中学校1-Ⅲ担任を拝命し、入学式で呼名をする立場として参加致しました。生徒以上に緊張しながら呼名いたしましたが、大きな声でハキハキと返事をする生徒に勇気をもらい、そしてその姿を誇りに思いました。また中学校新入生代表宣誓ではⅠ組の田中加歩さんが登壇し、新たな出会いへの感謝や期待、世界に目を向け行動すること、そのために新入生一人ひとりが志を抱き、行動する哲人を体現していくこと等を堂々と宣誓しました。この宣誓で語られたことが中学1年生77名全員の目標となり、学年一丸となってこれを達成していけるよう全身全霊で支えていきます。
 入学式後の学級開きでは、生徒一人ひとりの顔を見渡すと様々な感情が渦巻いているのが見て取れました。生徒たちをどのように導いていくか、学年として、担任として何を伝えてあげられるのか、こちらが明確に示す必要性を改めて実感致しました。1学年団では、教員が「謙虚さ」「素直さ」「ひたむきさ」を忘れずに日々生徒と生活することで、大人を見て社会生活で必要な規範を学べるように行動することを方針としています。また担任として、「誰もが輝けるクラス」というクラス目標を掲げ、そのために「対話」と「認め合い」を重視したクラス運営を意識していきます。
 「人間は考える葦である。」フランスの思想家パスカルが語ったとされる言葉です。新年度がスタートし、失敗や不正解を恐れ、一歩を踏み出せない方がいるかもしれません。しかし、考えて、考えて、ひたすらに考え抜いて、目標や夢を追い求める姿勢こそが大事であり、それができる集団に成長してほしいと願っております。私にとって、そのような思いを強くする入学式でした。

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