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学園ニュース

学園ニュース 2024年5月号(284号)

【短大】

■◆■千葉明徳短期大学 教授 佐藤 隆司■◆■

 学友会は、会則第三条「学生生活の向上と相互の親睦を図る」のとおり、短大二年間の学生生活を「豊」にするため、学生による学生のための学生自治活動です。
 新学期とともに、学友会役員(会長、副会長、書記、会計)は新年度の予算(案)の最終調整、総会の開催、選挙管理委員会・評議会の開催、サークル活動の申請・承認事務、学園祭実行委員の募集など一年間の学友会活動の準備に追われる状況にあります。
 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ここ数年間は、学園祭・スポーツ大会・ハロウィン・卒業パーティーなどを中止せざるを得なくなりました。しかし、コロナウイルス五類感染症移行後は、段階的に学園祭・ハロウィンなどと学友会活動を再開しており、今年度は通常通りのイベントなどを開催予定です。今回は、直接、学友会活動の中核になる会長の山本風音君に学友会活動の抱負などをインタビューしました。
◇ ◇ ◇ ◇
佐藤:二年連続で学友会会長に立候補しました。
山本:そうですね。今の二年生は、高校の三年間、新型コロナの影響で生徒会活動などが制限されて何も出来ずに卒業になってしまったんですね。大学入学後、コロナの制限が緩和されたことで保育を学びながら「青春」を感じることが出来ればと思って、今回二度目の立候補をしました。
佐藤:Z世代の山本君から「青春」の二文字を聞くとは思わなかったですね。
山本:昭和ですかね。立候補の理由は、二年生は卒業と同時に就職となるため、在学中に「楽しい思い出を作って欲しいなぁ!」と、一年生には「明徳に来て良かった!」と思えるような、そんなことを考えています。
佐藤:昨年一年間の学友会活動の反省点はありますか。
山本:2年生のサポートを受けながら学友会活動に取り組んではみたものの、やっぱり頭で考えていることと、実際の学生生活とは異なるところがあって戸惑ってしまったことですかね。
佐藤:具体的にどんなところ。
山本:一年間の流れは学事日程を見れば分かるんですけど、学生生活はもう少し余裕があるのかなぁと考えていたら大間違いで、授業、実習の流れを知るのにいっぱいいっぱいになってしまいましたね。それから、新しくなった学友会室で、毎月、学生生活委員の佐藤先生と学生生活の課題について打ち合わせをするんですけど、役員の集まりが悪くて連絡事が二度手間になることも多く、これは大きな反省点です。
佐藤:今年度、学友会で取り組んでみたいことはありますか。
山本:1年生と2年生の交流を増やしたいですね。特に多くの学生から要望のあるスポーツ大会は実現したいです。また、学園祭などは、幼稚園はもちろん、同じ明徳の中高生にも遊びに来て欲しいですね。 佐藤:学友会活動を成功させるため、学友会役員の一年生、二年生にメッセージはありますか。
山本:そうですね。一番困っていることは、総会の集まりが悪かったり、¥、各イベントの実行委員の応募が少なかったり誰かが自分の代わりにやってくれる,そんな雰囲気があります。学友会は学生全員が会員です。学生生活を充実させるためには一人一人の学生の理解と協力が必要です。学生の皆さんの積極的な参加を期待するところです。 佐藤:山本君、貴重なお時間ありがとうございました。学友会活動応援しています。
山本:先生、ありがとうございました。
 そして、その達成感や喜びを感じることができるはずです。失敗をしても後悔せず、一人で乗り越えられない壁があったら、再び明徳でみなさんに会いたいです。そして、共に助け合いながら、新たな学びを発見していきましょう。


【高校】

■◆■千葉明徳高等学校 教諭(1学年主任) 本多 紀宏■◆■

 4月6日(土)、真新しい制服に身を包んだ290名の新入生たちが、これからの高校生活への希望に満ちながらも緊張を隠せない表情で入学してきました。
 1学年の学年団で年度末の準備から入学式前日までワクワクした気持ちが止まらなかったことを昨日のことのように思い出せます。この入学式の宣誓にもあったように、これからの3年間を有意義なものとし、『明明徳』のもと、個を磨き、将来の夢や目標実現するための経験を積んでいって欲しいと願っています。
 無事に入学式も終わり、その後のオリエンテーション期間中の過ごし方や、部活動体験入部期間の様子などを見ていると、緊張も少しずつほぐれ目を輝かせながら、初めて出会う仲間や先輩たちと積極的に交流しようとするたくましい生徒たちの姿がありました。不安や戸惑いを抱えながらも、自らの高校生活のため一人ひとりが考えて行動をする。まさに「行動する哲人」の第一歩を自ら切り開こうとする強い意志を感じることができました。
 そして、5月14日(火)には、高校生活初めての学校行事「校外遠足」が行われ、1学年は上野・浅草方面に行きました。各クラスやコースの親睦を深めることを第一として、班決めや自由散策のコース選び、コースによっては“浅草の外国人観光客に英語で質問をしてみよう!”というミッションを班員と取り組くんだり、脱出ゲームに挑戦したりしていました。この行事を通じてもっと多くの友人を作ろうという積極的な姿勢が多くありました。実際、当日の各クラスの集合時に私がお邪魔をすると、皆が笑顔で本当に嬉しそうでした。その顔は、不安そうな表情を浮かべていた当初よりも、一つも二つも成長したものに変わってきていると実感しました。まだ入学して1ヵ月半ですが、早くも生徒の成長を感じることができ、皆さまと保護者の方々へ感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
 今年度の入学生は昨年度よりも気持ち少ないですが、今までの入学生にはいない地域から入学してきた生徒も多くいます。一人ひとり違う環境で育ち、性格も異なる生徒が290名も集まれば、今後の長い学校生活の中で様々な形でトラブルが生じ、悩みや不安を抱える生徒も多く出てくると予測されます。しかし、ご家庭の理解と教員の努力を両輪として学年団が一丸となって多くの先生方を巻き込みながら、生徒たちが自らの夢や目標の実現のために、充実した学校生活を送れるよう、今後も全力でサポートをしていきます。
 目の前の生徒一人ひとりに目を向け、ここでの「縁」を末永く大切に温めていきたいと思っております。これからも皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。


【中学校】

■◆■千葉明徳中学校 教諭(3年I組担任) 藤枝 昭祐■◆■

 前日の荒天から一転して快晴となった5月13日(火)、千葉明徳中学校3学年は、校外理科研修で木更津のかずさDNA研究所と幕張の神田外語大学に行ってきました。かずさDNA研究所は、世界で初めてDNA専門の研究機関として千葉につくられました。初めて間近で見る研究室の様子や施設内にある本物の実験機器はとても迫力がありました。
 研究所では大きな講義室に案内されて、DNAについての講義や実際に野菜や肉のDNAを観察する実験を行いました。身の回りにあるアスパラガスや白子、ブロッコリーなどの組織からエタノールを混ぜ、遠心分離機でDNAを肉眼でも確認できるようにし、生徒たちは普段見られない物を科学で発見する楽しさに触れられた様子でした。
 昼食後はバスで幕張にある神田外語大学へ行き大学内を見学しました。キャンパス内では、多くの留学生が日本人学生と交流しており、普段見ている学校の様子とは違った雰囲気を味わっていました。大学内のツアーでは、現役の大学生がキャンパスを案内してくれ、大きな図書館や本校とは一味違った学食の様子、さらに神田外語大ならではのアジア系の民家や建物をイメージして作られている研究施設に、生徒は興味津々の様子でした。
 また、大学でのプチ講義として現職の大学教員による講義を受けてきました。高校の授業とは違った内容で言語への理解を深めることができた様子でした。
 理科系研究施設での講義受講等の体験や、グローバルと将来のことを見据えた大学見学は、進路を考え始める中学3年生にとって大変有意義な時間であったと感じています。
 帰ってきてからは各個人ポートフォリオにまとめて学校の廊下に掲示してあります。中学校校舎に立ち寄る際には生徒の教室のあるフロアに足を運んでいただき、ご覧になっていただければ幸いです。


【幼稚園】

■◆■認定こども園千葉明徳短期大学附属幼稚園 保育教諭 石原 登志恵■◆■

 端午の節句では、それぞれの学年で子どもの健やかな成長を祝いました。
 例年、当園では、年長児が作ったこいのぼりを園庭に飾ります。年長児の手作りのこいのぼりは、布に目や鱗の模様を描き、赤、青、緑、橙、黒の絵の具で染めあげ、色鮮やかな様々なこいのぼりが作られています。飾られたこいのぼりを見た年長の子どもたちは、「ぼくのこいのぼりがあったよ!」「みて!みて!」「わたしのは、きれいな模様をつけたの」「素敵でしょ!」と自慢のこいのぼりに大満足の子どもたちでした。たくさん並んだこいのぼりが青空に泳ぎ、全学年の園児が見に来て、「屋根より高いこいのぼり~」と、あちらこちらから子どもたちの歌声が響いていました。
 年中児の子どもたちは、自分の手で持てるサイズのこいのぼりを製作し、こいのぼり集会をして、みんなで歌を歌ったり踊ったりしました。また、紙芝居のスライドショーをみて、こどもの日の由来を知り、「こどものお祝いの日」「かしわ餅食べるんだね」と、こどもの日を祝い、楽しい会となりました。
 年少児は、各クラスで大きなこいのぼりにクレパスやシールで鱗の模様をつけ、こいのぼりを作り、保育室に飾りました。また、園庭に出て、保育者がこいのぼりを持って走り、子どもたちは追いかけっこをしながら遊びました。
 このように当園では、各学年で年齢に沿った取り組みをし、保育者や子どもたちと楽しみながら、日本の伝統や文化を学べる保育を心がけています。


【やちまた】

■◆■明徳やちまたこども園 保育教諭 藤澤 渚■◆■

 今年度、年長児の担任となった私は、子どもたちが自分で考え行動できるように話し合う時間を多く設け、また、体験や経験を通して学びに繋がるよう失敗を怖がることなくチャレンジすることを大切に保育にあたっています。
 その一環として、先日、日頃から本園の保育活動にご協力頂いている、多古町の山口農場さんからの提案で、田植え体験を行いました。現在給食で食べるご飯は、当番活動の一つとして、子どもたちが炊いています。そのため、お米に対しての関心は高く、また、ご飯が炊けた時の匂いや温かさで、「お腹がすいた」と言うくらいお米が大好きで、自分たちが炊いているお米がどう作られているのかを知り、『食べ物の大切さ』や『育てる大変さ』を、体験を通して学ぶ良い機会になってほしいと願い、やってみよう!ということになりました。
 当日、最初にお米の苗を見せていただきました。植える苗の多さに子どもたちは少し驚いていましたが、やる気は満々!!「田んぼに入ってみよう」「苗を植えるのは簡単だよ」と、話をしながらいざ田んぼへ!しかし、いざ入ってみると、こども園の泥とは違う感触に「全然歩けない」「苗植えられるかな」と不安そうな会話が・・・。でも、やる気満々の子どもたちは、山口農場の方々や理事長先生が苗植えをしている姿を見て、真似をしてみたり、「後ろ歩きをして苗を植えた方が、踏まないで歩ける」と保育者が伝えたことを、試してみたりして植える姿が見られました。
 田植えをしながら、「本当にこの苗からお米がなるの?」「色が全然違うよね」と、不思議に思っていることを話したり、持っている苗がなくなるまで、「お米になりますように」と友だち同士で願いを込めながら植える姿が見られました。
 9月には稲刈り体験をする予定です。子どもたちと苗から稲になる過程を追って、お米のことをよく知ることができるよう、工夫して取り組んでいきたいと思っています。そして、普段は炊飯器で炊いているお米を、天気が良い日に釜で炊き、よりご飯の美味しさを味わえるような体験をしていきたいと思っています。
 最後に・・・一生懸命田植えをした子どもたちは、とてもお腹がすいたようで、「お弁当楽しみだな」「お米入っているかな」など、田植えを始める前と同じくらいキラキラした目でお弁当をあけていました♪


【浜野】

■◆■明徳浜野駅保育園 保育士(0歳児担任) 今井 綾子■◆■

 コロナ禍で多くの行事が中止されていた中、保護者からのアンケートで最も望まれていた行事が保育参加(保育参観)でした。
 昨年末には保育参観の予定を組んでいましたが、園内でインフルエンザが流行し、やむなく断念。そして、満を持して今月13日から4年ぶりの保育参加が始まりました。5月13日~17日は未満児クラス、20日~24日は以上児クラスの『保育参加ウィーク』です。
 初日は雨風が強く室内遊びとなりましたが、たんぽぽ組(1,2歳児)ではウェーブバランスとマットを組み合わせたサーキットで体を動かしたり、シール貼りやお絵描きでカタツムリ制作をしたりして遊びました。保護者の方には、子どもたちが台紙からシールをはがす様子やクレヨンで描いている姿を見てもらったり、一緒に制作してもらったりすることで、お子さんとふれ合いながら普段の様子を垣間見ていただけたと思います。
 つくし組(0歳児)では、マットの山をハイハイで越えたり、ゴロゴロと転がったりして体を動かして遊びました。また腹ばいになって玩具に手を伸ばしたり、寝返ったりする姿を見て、保護者の方も「こんなことができるようになったんだ」と驚く姿が見られました。
 また、給食の試食も再開しました。子どもたちと同じものを口にした保護者の皆さんは「量がけっこうあるんですね」「薄味だけど美味しい!」と感想を伝えてくれました。離乳食の試食では「ペーストが苦手で…」と恐縮しながら辞退されたパパもいましたが(笑)、それでも給食をモリモリと食べている子どもたちや、スプーンの使い方なども見ていただき、子育ての参考にしていただけたようです。
 日頃から子どもたちの様子を登降園時に話したり、連絡帳を通して伝えたりしていますが、実際に保育園での姿を一緒に見てもらうことで、家庭との姿の違いや友だちとの関わりなど、家庭と保育園との共通理解も深められたと感じています。これからも「子どもを真ん中に」という気持ちを大切に、保護者の皆さんと一緒に子どもたちの成長を見守っていきたいと思います。


【本八幡】

■◆■明徳本八幡駅保育園 保育士 松本 遥、堀内 美里■◆■

 各クラスにこいのぼりの写真を貼っていたこともあり、大きなこいのぼりを作る前から「こいのぼり」ワードが炸裂!散歩中に見つけたこいのぼりが風にそよいでいるのを見て、バルコニーに泳がせた部屋や、部屋の窓から風にそよぐこいのぼりを見ながら歌を歌う部屋など、さまざまでした。
 そんな中、職員から「大きなこいのぼりを見せてあげたい!」というアイデアが出て、全学年で共同制作をすることになりました。模造紙を使い、子どもたちと一緒にこいのぼりを作りました。クレヨンで絵を描き、絵の具ではじき絵を作り、手形や足型を鱗に見立てて大きなこいのぼりが完成。フラフープを使って丸みを出し、テグスで胴体を釣り上げて廊下に泳がせました。
 「おっきいこいのぼりだ!」と完成したものを見て喜ぶ子どもたちや、その前に楽しんでいた紙飛行機を「こいのぼりの口にどうやったら入るか」を考えて遊ぶ子どもたちなど、さまざまな楽しみ方をした端午の節句となりました。


【法人事務局】

■◆■法人事務局 広報室■◆■

 5月25日(土)に学校法人千葉明徳学園評議員会・理事会が開催されました。以下のとおり報告します。

-理事会-
 理事7名出席、監事2名参加のもと、10時から本館1階会議室にて行われ、いずれの議案も承認されました。
■議事内容
第1議案 監事・評議員の選任について
第2議案 2023年度事業報告について
第3議案 2023年度決算について
第4議案 2023年度監事監査報告について
第5議案 令和5年度 明徳本八幡駅保育園、明徳浜野駅保育園における法人本部の運営に要する経費の充当及び繰入について
第6議案 2025年度千葉明徳中学校の受験料について
第7議案 千葉明徳中学校・千葉明徳高等学校特待生規則について
第8議案 明徳浜野駅保育園 千葉市保育士等宿舎借り上げ支援事業補助金の補助対象となる借り上げ宿舎貸与に関する規程の一部改定について
第9議案 明徳本八幡駅保育園 市川市保育士等宿舎借上げ支援事業補助金の補助対象となる保育士宿舎貸与に関する規程の一部改定について
第10議案 その他 特になし

■報告事項
1.第二グラウンド用地整備に関する進捗状況について
2.2024年度理事会・評議員会の開催日程について
3.常任理事会報告について
4.その他 特になし

-評議員会-
 評議員36名出席、監事2名参加のもと行われ、13時から学園本館視聴覚室にて行われ、いずれの議案も承認されました。
■議事内容
第1議案 監事・評議員の選任について
第2議案 2023年度事業報告について
第3議案 2023年度決算について
第4議案 2023年度監事監査報告について
第5議案 その他 特になし

■報告事項
1.学生・生徒・園児の募集状況について
2.2024年度理事会・評議員会の開催日程について
3.その他
 評議員会終了後、安藤昇 先生による特別講演会『生成AIの教育活用の最新事情』が行われました。


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