学園ニュース
学園ニュース 2024年7月号(286号)
【短大】
■◆■千葉明徳短期大学 講師(こども臨床研究所 所長) 古賀 琢也■◆■
今年度も、地域の保育者を対象とした公開講座「めいトーク」を開催しました。
数年前まで明徳短期大学の教員だった石井章仁先生(大妻女子大学)が講師とあって、たくさんの卒業生も学びに(顔を見せに?!)来てくれました。
今回は表題のように、保育現場のあたりまえを問い直すというテーマで開催し、とても活気あふれる講座となりました。保育の現場で気になっているけど言い出しにくいこと、どの園でもありますよね。直接の指摘では、ともすると互いに気まずい雰囲気になるかもしれない話題も、「それって、なぞルールですよね」と切り出すと、あら不思議。なぜそうしてきたのか、互いに問い直しが始まります。
「給食を残さず食べたらほめる」「けんかは『ごめんね』『いいよ』で解決」などなど、石井先生の著書に掲載された、一度は保育現場で聞いたことがありそうな例についても具体的に考えました。なんでだろうという漠然とした疑問に対して、そのルールが成立した背景、どこに問題があるのか、どのように解決の方策を考えていけるか、と段階的に分析が述べられることで、思わず頷く参加者。ルールを見直すことで発展する遊びや子どもの姿を、実際の保育現場の映像とともに学びました。
後半のグループディスカッションでは、参加者同士で、各園の「なぞルール」を出し合いました。「ブランコで代わるときは数えてから」「廊下で遊んではいけない」「『季節』という言葉のもとに活動や歌が制限される」など非常にたくさんの「なぞルール」が書き出されました。「昔から、そうしてきたから」、「当たり前でしょ」ではなく「なんでだろう」と考え、語り合い、自分たちは何を大事にしていきたいのか言語化していくことが求められます。複数人で参加してくださる園もあり、この研修の切り口を園内研修で展開したいという声も寄せられました。また、卒業生からは、学生の時にはわからなかったことも今では面白く感じられるという声が聞かれ、短大卒業後も続いていく成長を教員も実感しました。
「めいトーク」の後は、卒業生の懇談会も行いました。近況報告や、互いの活躍の様子が聞けることが嬉しい時間でした。なかには、「生まれた我が子を、ぜひ石井先生に抱っこしてほしい!」と連れて来てくれた卒業生も。アットホームな明徳の魅力を改めて感じました。
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【中学校】
■◆■千葉明徳中学校 教諭 鶴田 葵■◆■
7月18日(木)、中学1年生は青海にあるTOKYO GLOBAL GATEWAYに行ってまいりました。
現地集合だったため、生徒たちが目的地に辿り着くか不安でしたが、63名の生徒は何とか無事に来ることができました。
TOKYO GLOBAL GATEWAYは体験型の英語学習施設で、疑似施設での活動や、エージェントと呼ばれるネイティブスピーカーとのやり取りを通じて英語を楽しむことができます。今回中学1年生は空港とホテルなどを模した施設で注文の仕方や物の買い方について会話を通じて学びました。クラスの垣根を超えた班活動で、初めて話す生徒もいたと思いますが、活動の初めに行われたアイスブレイクで親交を深めることができたようです。参加した生徒からは「エージェントと楽しく話せた」、「分からなかったことが段々と理解できるようになった」など、今後の英語学習に前向きな声が上がりました。
千葉明徳中学校では、ALTと日本人の授業、外部講師によるオールイングリッシュの授業と、生の英語に触れる機会を多く設けていますが、今回のTOKYO GLOBAL GATEWAYでの研修ではまた異なる刺激を受けたと思います。次回訪れる際にはより多くのことが学べるよう、外国語科の教員としてサポートしてまいります。
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【高校】
■◆■千葉明徳中学校・高等学校 教諭(中高入試広報室長) 土佐 和也■◆■
4月1日付けで中高入試広報室長に就任いたしました。
前任の田辺貴志氏は、約20年に渡り、千葉明徳高等学校の発展を入試広報の立場で支えてきてくださいました。私自身、主に中学募集の立場で入試広報業務に携わってきましたが、この度中高両方について任される立場となるにあたり、その責務の重みを感じながらも、信頼する入試広報室の先生方と一緒に、より良い広報活動と入試運営をしていきたいと思います。
私は、現在の中学校が開設される2年前の2009年度より、千葉明徳学園でお世話になっています。当時は、現在の千葉明徳中高の雰囲気、生徒の様子、校風とは全く異なる学校でした。この15年の間に進学校化への取り組みが進み、昨年度の卒業生は、4名の旧帝大合格者を含め24名が国公立大学に合格しました。難関私立大学の合格者数も当時からは考えられないくらい多くなりました。また、現高校3年生の学年から、学園初となる飛び入学での千葉大学入学を果たす生徒も出ました。
2011年に開校した中学校も、募集定員を満たすほどの入学生は得られていないものの、1期生募集時には出願者80名という状況から、今春の入試では出願者507名にのぼり、開校以来初めて3学年全てが3クラス体制をとれるようになりました。プレゼンテーションや探究活動に力を入れた教育プログラムが少しずつ評価されるようになり、まだまだ発展しつつあるのを感じます。
このような変化は、生徒たちの頑張りと、それを支える先生方の努力のおかげです。先生方が目の前の生徒一人ひとりに向き合い、生徒が多くの学びを得て成長し、千葉明徳中高が豊かな学びの場になったからこそ、学校全体としての雰囲気が変化し、本校を受験する層さえも変わったのです。本当に先生方の並大抵ならぬ努力と工夫があってこその変化です。そしてこの変化は、さらに続いていくはずです。
入試広報の立場としては、15年かけて少しずつ変化してきた千葉明徳中学校・高等学校をさらに良くしていけるようにバックアップしながら、より多くの方々に本校の魅力を広めていけるよう、入試広報スタッフの皆様と共に励んでいきたいと思います。そのために、当面は3つのポイントに着目し、活動していきたいと思っています。
まずは内部広報を強化することです。私たち教員も生徒も、実は自分たちの学校でどのようなことが起きているのか、また私たちの教育内容にどんな特徴があるのか、部分的にしかわかっていません。ですから、学習面でも課外活動でも生徒の活躍の様子や、教育の特色について、掲示物や校内の配信を通して共有し、所属する教職員、生徒が、それぞれ千葉明徳の一員であり、自校についてよく知っている、という状態を作りたいと思います。このことにより、愛校心も醸成され、一人ひとりが広報人となり得る状況が生まれます。
次に視点を変えることです。特に高校募集においては、これまで中学校訪問や塾訪問といった手法をメインとし、中学校や塾の先生に「薦めてもらう」ことを狙った活動に力を入れてきました。千葉県はまだまだこの手法ももちろん有用ではあるのですが、子どもも大人も1人1台のスマートフォンを持ち、それぞれに情報を得られる時代になって久しい今、その個々への発信をしていく必要があります。マーケティング戦略を考える上で言うところの、「B to B (Business to Business)」から「B to C (Buisiness to Consumer)」への視点の転換です(受験生・保護者を消費者と呼べるとは思いませんので、ここでは個々の対象者という意味で使っています)。もちろん「B to B」は必要ですが、これまで通りそれだけと言うわけにはいかないので、新しい広告・広報の施策を打っていくべきで、その施策がウェブを用いたものが中心になるだろうと考えています。
もう一つのポイントは「つながり」を作ることです。前述の「B to B」につながりますが、その対象を各中学校の担当の先生方、塾の各教室の教室長にとどめず、塾や模試運営企業の本部や情報センター、またその関連企業の営業担当、教育関連の出版社や教材開発企業など、幅広い人脈を得ることが重要だと思われます。他校や塾業界の情報を窓口となっている担当の方から得られるだけでなく、本校の取り組みや実績を知っていただくことで、別ルートでの評判を生むことにもつながります。
ともあれ、千葉明徳中学校・高等学校、ひいては学園全体が、楽しく、ワクワクする、学びの場でなければなりません。このことを忘れずに、良い盛り上がりを創出できる入試広報室になるのが最高ではないかと、個人的には感じています。
学園創立100周年を目前にしたこのタイミングで入試広報室長という大きな役割を任せていただいたことに、大きな重責を感じながらも、宮下和彦校長はじめ管理職の先生方、共に活動するメンバーの先生方、そして事務職員の皆様のお力を頼りながら、また新しい「変化」を起こせるよう、努力していきます。皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げます。
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【本八幡】
■◆■明徳本八幡駅保育園 保育士 中嶋 小春■◆■
新年度が始まり、3ヶ月が経ちました。
4月当初は環境が変わったことで緊張や不安な様子が見られましたが、今では子ども同士、保育者と子どもたちの関係性もぐっと縮まり、笑顔が絶えない楽しい日々を送っています!
ある日の出来事です。1歳児の昼食時、手を洗って自分のエプロンとタオルをカゴから取って席に座るのですが、Aちゃんは何故か自分のエプロンとタオルではなく、Bくんのエプロンとタオルを持ってBくんの席の前に立っていました。私は「何するのかな?」とあえて声をかけず見守っていると、手を洗って席に来たBくんに「ここだよ!」と声をかけてエプロンをつけてあげていました。保育者が「エプロンつけてくれたの?ありがとう!」と声をかけるとAちゃんは自信満々に「ねえねだから!」と言いました。Bくんはまだ自分でエプロンをつけることが難しく、いつも保育者がエプロンをつけることを手伝っているため、「よく見ているな〜」と感心しました。困っている人がいたら助けてあげたり、保育者が「お手伝いして欲しいな!」と物を運ぶことをお願いしたりすると嬉しそうにやってくれる子どもたち。お兄さん、お姉さんの気持ちが芽生えてきてると共に、優しさや他者に対しての思いやりの気持ちも少しずつ育っています!
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【浜野】
■◆■明徳浜野駅保育園 保育士 坂口 聡美■◆■
7月5日(金)、「たなばた会」へさつき会(老人会)の方を5年ぶりにお招きし、地域交流会を行いました。
コロナ禍以前は、伝統芸能である大江戸玉すだれを披露していただいたり、千葉踊りを子ども達に教えてくださったりしていましたが、今回はご高齢ということもあり、たなばた会への参加と千葉踊りのみをお願いしていました。しかし当日、急遽玉すだれも披露してくださるということに。予定になかった上に、初めて見る玉すだれ。子ども達は興味津々でどんどん前のめりになっていきます。そして軽快な音楽に合わせて繰り広げられる技一つひとつに歓声があがり、終わった後、さつき会の方が「音楽が聞こえないほど盛り上がっていただいて本当に嬉しかった!」と話してくださいました。子ども達からも「玉すだれやってみたいなー」という声もちらほら聞こえてきました!
話が前後しましたが、七夕会では職員による影絵劇を行いました。はじめに影絵を知ってもらうために手影絵で犬を作って「これな~んだ?」と言うと、2歳児の子が大きな声で「坂口先生の手!」と自信満々に答えて、みんなで大笑いしました。その後、七夕の伝説にちなんだ影絵劇では織姫が出てくると、女の子達から「かわいい~」と声がもれたり、牛が病気になる場面では「かわいそうね」と同情したりしていました。また、場面に合わせた音楽をその場で演奏して臨場感を出すことでとても雰囲気良く、劇中に入り込めたのではないでしょうか。0歳児達も暗さに怯えることもなく見入っていました。影絵あそびはこれから室内で過ごすことも増えるので子ども達と手影絵をしたり、モチーフを作ったりして楽しみたいと思います。
千葉おどりを踊ったあとはさつき会の方を囲んで記念撮影!みんなステキな笑顔でした♫
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【やちまた】
■◆■明徳やちまたこども園 保育教諭 渡邊 美咲■◆■
7月5日(金)、七夕会を行いました。
未満児クラスと幼児クラスそれぞれで、手あそびをしたり、なぜ七夕の日ができたかをパネルシアターでみたりして楽しみました。
未満児クラスではパネルシアターに牛や星など、子どもたちが知っているものが登場してくると、指をさしてみたり、「きらきら!」と嬉しそうに話しをしたりしてよく見ている姿がありました。
幼児のクラスでは、パネルシアターの話が始まると、じーっと集中。話が終わると各クラスで作った七夕飾りを紹介しあいました。各クラスお部屋で作った飾りを手に持ち、みんなの前で何を作ったかだけでなく、どんな願いが込められているのかを話してくれました。会の終わりに、たなばたさまの歌を知っているか聞いてみると、「知ってるよ!笹の葉~」と子どもたちから歌い始めました。ピアノの音に合わせて改めてうたってみると、とってもきれいな歌声♪この歌声はきっと空高くまで届いたことでしょう。
七夕の翌日には、お焚きあげを行いました。外が暑かったため、子どもたちは部屋の中から様子をみることになりましたが、「お願い事が空までとどきますように」と煙が上がる様子をよく見ていました。七夕会の歌声のようにみんなの願い事が天まで届いていますように☆
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【幼稚園】
■◆■認定こども園千葉明徳短期大学附属幼稚園 保育教諭 立川 奈波■◆■
7月12日~7月13日の2日間、明徳幼稚園の年長児が「お楽しみ会」を行いました。
12日の夕方に園へ来て、踊りや歌などの活動を楽しみ、夕飯を食べ、就寝し、翌日の朝まで過ごすというものです。園で寝ることに不安を感じる子もいるため、宿泊するかどうかは各家庭で決めてもらいました。
お楽しみ会の始めに行ったことは、クラスごとにお店屋さんのような場を設け、招待されたクラスの子どもがそこに行って楽しむといったものです。年長はつき組・ひかり組・ほし組とありますが、つき組は「おばけやしき」、ひかり組は「ゆうえんち」、ほし組は「なつまつり」をテーマに、各々のクラスで作った遊びを披露しました。この日までそれぞれのクラスの内容は秘密にしていたので、待ち遠しく思っていたのだろうか、「面白い!」「すごい!」と子どもたちの明るい声が聞こえ、にぎやかな時間となりました。また、クラスで1つの目標をもって作り上げていくことで団結が深まりました。
その後の活動では、年長児全員が集まり、踊りや歌を楽しみました。好きな活動を選択できる時間も取り、その中で明石園長や明徳短期大学の学生によるギター演奏を聴いたり、職員と普段の園生活では体験したことのない活動を経験したりと、盛沢山の2日間でした。2日目には、自分で使った布団を片付けたり、朝食を友だちと食べたり、お楽しみ会の様子を撮った動画を見ながら振り返りました。
最後に見せてくれた子どもたちの表情は、少し凛々しく、この2日間を通してぐんと成長したように感じました。また、子どもたちの降園時に迎えに来られた保護者の表情も、安心したような、嬉しいような表情で、親子が出会った光景を見て、無事お楽しみ会を実行できたことに喜ばしい気持ちとなりました。
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■◆■千葉明徳短期大学 講師(こども臨床研究所 所長) 古賀 琢也■◆■
今年度も、地域の保育者を対象とした公開講座「めいトーク」を開催しました。
数年前まで明徳短期大学の教員だった石井章仁先生(大妻女子大学)が講師とあって、たくさんの卒業生も学びに(顔を見せに?!)来てくれました。
今回は表題のように、保育現場のあたりまえを問い直すというテーマで開催し、とても活気あふれる講座となりました。保育の現場で気になっているけど言い出しにくいこと、どの園でもありますよね。直接の指摘では、ともすると互いに気まずい雰囲気になるかもしれない話題も、「それって、なぞルールですよね」と切り出すと、あら不思議。なぜそうしてきたのか、互いに問い直しが始まります。
「給食を残さず食べたらほめる」「けんかは『ごめんね』『いいよ』で解決」などなど、石井先生の著書に掲載された、一度は保育現場で聞いたことがありそうな例についても具体的に考えました。なんでだろうという漠然とした疑問に対して、そのルールが成立した背景、どこに問題があるのか、どのように解決の方策を考えていけるか、と段階的に分析が述べられることで、思わず頷く参加者。ルールを見直すことで発展する遊びや子どもの姿を、実際の保育現場の映像とともに学びました。
後半のグループディスカッションでは、参加者同士で、各園の「なぞルール」を出し合いました。「ブランコで代わるときは数えてから」「廊下で遊んではいけない」「『季節』という言葉のもとに活動や歌が制限される」など非常にたくさんの「なぞルール」が書き出されました。「昔から、そうしてきたから」、「当たり前でしょ」ではなく「なんでだろう」と考え、語り合い、自分たちは何を大事にしていきたいのか言語化していくことが求められます。複数人で参加してくださる園もあり、この研修の切り口を園内研修で展開したいという声も寄せられました。また、卒業生からは、学生の時にはわからなかったことも今では面白く感じられるという声が聞かれ、短大卒業後も続いていく成長を教員も実感しました。
「めいトーク」の後は、卒業生の懇談会も行いました。近況報告や、互いの活躍の様子が聞けることが嬉しい時間でした。なかには、「生まれた我が子を、ぜひ石井先生に抱っこしてほしい!」と連れて来てくれた卒業生も。アットホームな明徳の魅力を改めて感じました。
【中学校】
■◆■千葉明徳中学校 教諭 鶴田 葵■◆■
7月18日(木)、中学1年生は青海にあるTOKYO GLOBAL GATEWAYに行ってまいりました。
現地集合だったため、生徒たちが目的地に辿り着くか不安でしたが、63名の生徒は何とか無事に来ることができました。
TOKYO GLOBAL GATEWAYは体験型の英語学習施設で、疑似施設での活動や、エージェントと呼ばれるネイティブスピーカーとのやり取りを通じて英語を楽しむことができます。今回中学1年生は空港とホテルなどを模した施設で注文の仕方や物の買い方について会話を通じて学びました。クラスの垣根を超えた班活動で、初めて話す生徒もいたと思いますが、活動の初めに行われたアイスブレイクで親交を深めることができたようです。参加した生徒からは「エージェントと楽しく話せた」、「分からなかったことが段々と理解できるようになった」など、今後の英語学習に前向きな声が上がりました。
千葉明徳中学校では、ALTと日本人の授業、外部講師によるオールイングリッシュの授業と、生の英語に触れる機会を多く設けていますが、今回のTOKYO GLOBAL GATEWAYでの研修ではまた異なる刺激を受けたと思います。次回訪れる際にはより多くのことが学べるよう、外国語科の教員としてサポートしてまいります。
【高校】
■◆■千葉明徳中学校・高等学校 教諭(中高入試広報室長) 土佐 和也■◆■
4月1日付けで中高入試広報室長に就任いたしました。
前任の田辺貴志氏は、約20年に渡り、千葉明徳高等学校の発展を入試広報の立場で支えてきてくださいました。私自身、主に中学募集の立場で入試広報業務に携わってきましたが、この度中高両方について任される立場となるにあたり、その責務の重みを感じながらも、信頼する入試広報室の先生方と一緒に、より良い広報活動と入試運営をしていきたいと思います。
私は、現在の中学校が開設される2年前の2009年度より、千葉明徳学園でお世話になっています。当時は、現在の千葉明徳中高の雰囲気、生徒の様子、校風とは全く異なる学校でした。この15年の間に進学校化への取り組みが進み、昨年度の卒業生は、4名の旧帝大合格者を含め24名が国公立大学に合格しました。難関私立大学の合格者数も当時からは考えられないくらい多くなりました。また、現高校3年生の学年から、学園初となる飛び入学での千葉大学入学を果たす生徒も出ました。
2011年に開校した中学校も、募集定員を満たすほどの入学生は得られていないものの、1期生募集時には出願者80名という状況から、今春の入試では出願者507名にのぼり、開校以来初めて3学年全てが3クラス体制をとれるようになりました。プレゼンテーションや探究活動に力を入れた教育プログラムが少しずつ評価されるようになり、まだまだ発展しつつあるのを感じます。
このような変化は、生徒たちの頑張りと、それを支える先生方の努力のおかげです。先生方が目の前の生徒一人ひとりに向き合い、生徒が多くの学びを得て成長し、千葉明徳中高が豊かな学びの場になったからこそ、学校全体としての雰囲気が変化し、本校を受験する層さえも変わったのです。本当に先生方の並大抵ならぬ努力と工夫があってこその変化です。そしてこの変化は、さらに続いていくはずです。
入試広報の立場としては、15年かけて少しずつ変化してきた千葉明徳中学校・高等学校をさらに良くしていけるようにバックアップしながら、より多くの方々に本校の魅力を広めていけるよう、入試広報スタッフの皆様と共に励んでいきたいと思います。そのために、当面は3つのポイントに着目し、活動していきたいと思っています。
まずは内部広報を強化することです。私たち教員も生徒も、実は自分たちの学校でどのようなことが起きているのか、また私たちの教育内容にどんな特徴があるのか、部分的にしかわかっていません。ですから、学習面でも課外活動でも生徒の活躍の様子や、教育の特色について、掲示物や校内の配信を通して共有し、所属する教職員、生徒が、それぞれ千葉明徳の一員であり、自校についてよく知っている、という状態を作りたいと思います。このことにより、愛校心も醸成され、一人ひとりが広報人となり得る状況が生まれます。
次に視点を変えることです。特に高校募集においては、これまで中学校訪問や塾訪問といった手法をメインとし、中学校や塾の先生に「薦めてもらう」ことを狙った活動に力を入れてきました。千葉県はまだまだこの手法ももちろん有用ではあるのですが、子どもも大人も1人1台のスマートフォンを持ち、それぞれに情報を得られる時代になって久しい今、その個々への発信をしていく必要があります。マーケティング戦略を考える上で言うところの、「B to B (Business to Business)」から「B to C (Buisiness to Consumer)」への視点の転換です(受験生・保護者を消費者と呼べるとは思いませんので、ここでは個々の対象者という意味で使っています)。もちろん「B to B」は必要ですが、これまで通りそれだけと言うわけにはいかないので、新しい広告・広報の施策を打っていくべきで、その施策がウェブを用いたものが中心になるだろうと考えています。
もう一つのポイントは「つながり」を作ることです。前述の「B to B」につながりますが、その対象を各中学校の担当の先生方、塾の各教室の教室長にとどめず、塾や模試運営企業の本部や情報センター、またその関連企業の営業担当、教育関連の出版社や教材開発企業など、幅広い人脈を得ることが重要だと思われます。他校や塾業界の情報を窓口となっている担当の方から得られるだけでなく、本校の取り組みや実績を知っていただくことで、別ルートでの評判を生むことにもつながります。
ともあれ、千葉明徳中学校・高等学校、ひいては学園全体が、楽しく、ワクワクする、学びの場でなければなりません。このことを忘れずに、良い盛り上がりを創出できる入試広報室になるのが最高ではないかと、個人的には感じています。
学園創立100周年を目前にしたこのタイミングで入試広報室長という大きな役割を任せていただいたことに、大きな重責を感じながらも、宮下和彦校長はじめ管理職の先生方、共に活動するメンバーの先生方、そして事務職員の皆様のお力を頼りながら、また新しい「変化」を起こせるよう、努力していきます。皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げます。
【本八幡】
■◆■明徳本八幡駅保育園 保育士 中嶋 小春■◆■
新年度が始まり、3ヶ月が経ちました。
4月当初は環境が変わったことで緊張や不安な様子が見られましたが、今では子ども同士、保育者と子どもたちの関係性もぐっと縮まり、笑顔が絶えない楽しい日々を送っています!
ある日の出来事です。1歳児の昼食時、手を洗って自分のエプロンとタオルをカゴから取って席に座るのですが、Aちゃんは何故か自分のエプロンとタオルではなく、Bくんのエプロンとタオルを持ってBくんの席の前に立っていました。私は「何するのかな?」とあえて声をかけず見守っていると、手を洗って席に来たBくんに「ここだよ!」と声をかけてエプロンをつけてあげていました。保育者が「エプロンつけてくれたの?ありがとう!」と声をかけるとAちゃんは自信満々に「ねえねだから!」と言いました。Bくんはまだ自分でエプロンをつけることが難しく、いつも保育者がエプロンをつけることを手伝っているため、「よく見ているな〜」と感心しました。困っている人がいたら助けてあげたり、保育者が「お手伝いして欲しいな!」と物を運ぶことをお願いしたりすると嬉しそうにやってくれる子どもたち。お兄さん、お姉さんの気持ちが芽生えてきてると共に、優しさや他者に対しての思いやりの気持ちも少しずつ育っています!
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【浜野】
■◆■明徳浜野駅保育園 保育士 坂口 聡美■◆■
7月5日(金)、「たなばた会」へさつき会(老人会)の方を5年ぶりにお招きし、地域交流会を行いました。
コロナ禍以前は、伝統芸能である大江戸玉すだれを披露していただいたり、千葉踊りを子ども達に教えてくださったりしていましたが、今回はご高齢ということもあり、たなばた会への参加と千葉踊りのみをお願いしていました。しかし当日、急遽玉すだれも披露してくださるということに。予定になかった上に、初めて見る玉すだれ。子ども達は興味津々でどんどん前のめりになっていきます。そして軽快な音楽に合わせて繰り広げられる技一つひとつに歓声があがり、終わった後、さつき会の方が「音楽が聞こえないほど盛り上がっていただいて本当に嬉しかった!」と話してくださいました。子ども達からも「玉すだれやってみたいなー」という声もちらほら聞こえてきました!
話が前後しましたが、七夕会では職員による影絵劇を行いました。はじめに影絵を知ってもらうために手影絵で犬を作って「これな~んだ?」と言うと、2歳児の子が大きな声で「坂口先生の手!」と自信満々に答えて、みんなで大笑いしました。その後、七夕の伝説にちなんだ影絵劇では織姫が出てくると、女の子達から「かわいい~」と声がもれたり、牛が病気になる場面では「かわいそうね」と同情したりしていました。また、場面に合わせた音楽をその場で演奏して臨場感を出すことでとても雰囲気良く、劇中に入り込めたのではないでしょうか。0歳児達も暗さに怯えることもなく見入っていました。影絵あそびはこれから室内で過ごすことも増えるので子ども達と手影絵をしたり、モチーフを作ったりして楽しみたいと思います。
千葉おどりを踊ったあとはさつき会の方を囲んで記念撮影!みんなステキな笑顔でした♫
【やちまた】
■◆■明徳やちまたこども園 保育教諭 渡邊 美咲■◆■
7月5日(金)、七夕会を行いました。
未満児クラスと幼児クラスそれぞれで、手あそびをしたり、なぜ七夕の日ができたかをパネルシアターでみたりして楽しみました。
未満児クラスではパネルシアターに牛や星など、子どもたちが知っているものが登場してくると、指をさしてみたり、「きらきら!」と嬉しそうに話しをしたりしてよく見ている姿がありました。
幼児のクラスでは、パネルシアターの話が始まると、じーっと集中。話が終わると各クラスで作った七夕飾りを紹介しあいました。各クラスお部屋で作った飾りを手に持ち、みんなの前で何を作ったかだけでなく、どんな願いが込められているのかを話してくれました。会の終わりに、たなばたさまの歌を知っているか聞いてみると、「知ってるよ!笹の葉~」と子どもたちから歌い始めました。ピアノの音に合わせて改めてうたってみると、とってもきれいな歌声♪この歌声はきっと空高くまで届いたことでしょう。
七夕の翌日には、お焚きあげを行いました。外が暑かったため、子どもたちは部屋の中から様子をみることになりましたが、「お願い事が空までとどきますように」と煙が上がる様子をよく見ていました。七夕会の歌声のようにみんなの願い事が天まで届いていますように☆
【幼稚園】
■◆■認定こども園千葉明徳短期大学附属幼稚園 保育教諭 立川 奈波■◆■
7月12日~7月13日の2日間、明徳幼稚園の年長児が「お楽しみ会」を行いました。
12日の夕方に園へ来て、踊りや歌などの活動を楽しみ、夕飯を食べ、就寝し、翌日の朝まで過ごすというものです。園で寝ることに不安を感じる子もいるため、宿泊するかどうかは各家庭で決めてもらいました。
お楽しみ会の始めに行ったことは、クラスごとにお店屋さんのような場を設け、招待されたクラスの子どもがそこに行って楽しむといったものです。年長はつき組・ひかり組・ほし組とありますが、つき組は「おばけやしき」、ひかり組は「ゆうえんち」、ほし組は「なつまつり」をテーマに、各々のクラスで作った遊びを披露しました。この日までそれぞれのクラスの内容は秘密にしていたので、待ち遠しく思っていたのだろうか、「面白い!」「すごい!」と子どもたちの明るい声が聞こえ、にぎやかな時間となりました。また、クラスで1つの目標をもって作り上げていくことで団結が深まりました。
その後の活動では、年長児全員が集まり、踊りや歌を楽しみました。好きな活動を選択できる時間も取り、その中で明石園長や明徳短期大学の学生によるギター演奏を聴いたり、職員と普段の園生活では体験したことのない活動を経験したりと、盛沢山の2日間でした。2日目には、自分で使った布団を片付けたり、朝食を友だちと食べたり、お楽しみ会の様子を撮った動画を見ながら振り返りました。
最後に見せてくれた子どもたちの表情は、少し凛々しく、この2日間を通してぐんと成長したように感じました。また、子どもたちの降園時に迎えに来られた保護者の表情も、安心したような、嬉しいような表情で、親子が出会った光景を見て、無事お楽しみ会を実行できたことに喜ばしい気持ちとなりました。