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学園ニュース

学園ニュース 2018年11月号(224号)

【法人】

■◆■法人事務局 企画管理課長兼広報室 海老沢 太郎■◆■

 11月22日(木)に、学校法人千葉明徳学園100周年記念事業講演会として海部 陽介氏(国立科学博物館 「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」代表)による講演会「日本人はどこから来たのか?-航海者だった祖先たち‐」が開催されました。
 海部先生が現在取り組まれている『3万年前の航海 徹底再現プロジェクト』は、我々の祖先が最初に日本列島に渡来してきたルートとして想定される3つのルート(対馬ルート、沖縄ルート、北海道ルート)のうち、最難関の沖縄ルート(台湾→与那国島)の航海を再現する取り組みで、研究、航海実験により、「祖先たちの大海原への挑戦」を出来る限り詳細に解き明かし、未知の世界に挑んだ祖先たちの知られざる姿と日本人のルーツに迫る、ロマン溢れるプロジェクトです。
 当日の講演では、『3万年前の航海 徹底再現プロジェクト』について、①当時の舟は遺跡に残っていないことから候補として考えられる草、竹、木の3つの材質による舟を作成し海上テストを行いながら可能性を絞り込んできたこと、②2016年・2017年に行われた航海実験において草舟、竹船による実験航海を行い、浮力、安定性、耐久性においては優れた舟を作成できたものの期待したほどに速度が上がらず、台湾と与那国島の間に流れている巨大な黒潮を越えるには課題が残ったこと、③2019年に予定されている本番の実験航海においては、速度の出やすい丸木舟(3万年前の石器(刃部磨製石斧)で大木を切り倒し、中をくり抜いて製作することで当時の道具で丸木舟を作れることが実証された。)で臨むこと等をお話し頂きました。
 講演終了後の質疑応答では、生徒からの質問が絶えず、講演終了後も直接質問をしに行く生徒が殺到する等、例年以上に積極的な姿勢が見られ、大盛況のうちに終了しました。開催にあたり、ご協力頂きました教職員の皆様へ、この場を借りて御礼申し上げます。



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