ナンバリング |
A②05 |
科目名 |
現代社会論<各論>「『まちあるき』から社会を考える」 |
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担当形態 |
単独 |
担当教員 |
鷲野 宏 |
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ディプロマポリシーとの関連性 |
②・ ③・ ④ |
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テキスト |
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開講時期 |
通年 |
単位数・授業形態 |
4単位・演習 |
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到達目標 |
・都市を観察するための技術を獲得し、観察結果を具体的に記録・共有できるようになる。 ・都市という現象と社会との関係について、対話し、考えることができるようになる。 ・現代社会の特徴を、過去の社会がもっていた価値観との対比で言い表すことができるようになる。 ・多様な価値観の存在や他者への理解を踏まえて、社会について自主的かつ客観的な考察ができるようになる。 |
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授業の概要 |
この各論では、江戸・東京の「まちあるき」を通して、都市という現象と社会との関係を考えます。都市に現れるデザインと時代との関係を探るためのいくつかの視点をもとにして、具体的な都市でのフィールドワークをおこない、両者の関係性を体感していきます。その体感をもとにグループワークによる議論・考察をおこない、思考をまとめながら意見を交換することを通じて、多様な価値観や他者の存在を踏まえたうえで、常に進行形である現代社会という状況について自ら考察し続けることのできる教養を得ることを目的とします。都市を鑑賞する感性を刺激するための普段とは異なる視点として、運河からの視点やサウンドスケープ(音の風景)という考え方もとりあげます。 |
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授業計画 |
第01回 オリエンテーション:学園周辺のまちあるきと気づきの共有 第02回 準備:都市を観察するための基礎知識(建築・都市のデザイン史:誰のためのデザイン?) 第03回 まちあるき:「国家中枢のまち」を観察する(訪問地:東京駅丸の内駅舎・江戸城跡・丸の内) 第04回 まちあるき:「国家中枢のまち」を観察する(訪問地:国会議事堂およびその周辺) 第05回 ワークショップ:まちあるき後の気づきの共有と議論と考察 第06回 準備:都市を観察するための基礎知識(都市計画:まちがデザインされる仕組み) 第07回 まちあるき:「ニュータウン:計画された住宅地」を観察する(訪問地:おゆみ野ニュータウン) 第08回 ワークショップ:まちあるき後の気づきの共有と議論と考察 第09回 まちあるき:「まっさらな土地にうまれた計画都市」を観察する(訪問地:幕張新都心) 第10回 ワークショップ:まちあるき後の気づきの共有と議論と考察 第11回 ワークショップ:「まちあるき」から社会を考えた前期のまとめ 第12回 準備:都市を観察するための基礎知識(まちを創り出すモノとコトの循環/大正期の和風住宅と庭園) 第13回 まちあるき:「物事が連鎖するファッショナブルなまち」を観察する(訪問地:代官山) 第14回 ワークショップ:まちあるき後の気づきの共有と議論と考察 第15回 準備:都市を観察するための基礎知識(視点を変えてみる:サウンドスケープ/江戸の都市計画) 第16回 まちあるき:サウンドインスタレーションへの参加または音聴き歩き(詳細未定) 第17回 ワークショップ:まちあるき後の気づきの共有と議論と考察 第18回 準備:都市を観察するための基礎知識(視点を変えてみる:江戸城の鬼門に位置する寺社地の明治以降の土地利用の変遷) 第19回 まちあるき:「寛永寺時の鐘の聴こえる範囲」を観察する(訪問地:上野公園・東照宮・旧岩崎邸・神田明神・旧万世橋駅等) 第20回 ワークショップ:まちあるき後の気づきの共有と議論と考察 第21回 準備:都市を観察するための基礎知識(大規模再開発と歴史の保存/パブリックスペース/日本橋上の高架高速道路景観論争) 第22回 まちあるき:「江戸以来の商業の中心地」を観察する(訪問地:京橋・日本橋) 第23回 ワークショップ:まちあるき後の気づきの共有と議論と考察 第24回 ワークショップ:「まちあるき」から社会を考えた1年間のまとめ |
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準備学習と必要時間 |
・まちあるき体験を通じて気になったことについて、調査・考察し、ワークショップで共有できる状態にしてくること。(必要時間:60分以上) |
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評価方法 |
・フィールドワークでの参加姿勢、発言内容 30% ・座学・ワークショップでの発言・議論・考察の内容 40% ・観察記録及びレポート提出 30% |
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参考文献 |
資料は授業中に適宜配布 東京建築探偵団『建築探偵術入門』文春文庫2014、 藤森照信『日本の近代建築(上)幕末・明治篇』岩波書店1993 藤森照信『日本の近代建築(下)大正・昭和篇』岩波書店1993 陣内秀信『東京の空間人類学』ちくま学芸文庫1999 川添登『今和次郎 その考現学』ちくま学芸文庫2004 赤瀬川原平ほか「路上観察学入門」筑摩書房1993、 五十嵐敬喜・小川昭雄「都市計画 利権の構図を超えて」岩波書店1993、 鳥越けい子・鷲野宏・星憲一朗「触発するサウンドスケープ」岩波書店2024 |
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特記事項 課題へのフィードバック方法 |
フィールドワークは現地集合現地解散。交通費が必要。/チケット代・喫茶代等がかかる場合あり/まちあるきの所要時間は1回3時間以上を想定/フィールドワークは休日に実施する場合あり/座学・ワークショップは3限に続き4限まで実施する場合あり/授業計画は社会状況や天気により臨機応変するので連絡網を設けます。 議論にはコメントし、発表には講評をおこないます。 |
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卒業・免許状・資格との関連 |
卒業 |
必修 |
幼稚園教諭免許状 |
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その他 |
保育士資格 |
教養科目 |
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実務経験のある教員等による授業内容 |