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学園ニュース

学園ニュース 2023年9月号(276号)

【中学校】

■◆■千葉明徳中学校 教諭(入試広報室) 土佐 和也■◆■

 9月24日(日)、今年度の第1回学校説明会を開催し、20組の児童・保護者の方々にご参加いただくとともに、8組にオンラインにてご視聴いただきました。
 毎回工夫を重ねて実施している学校説明会ですが、今回の特集は「在校生によるプレゼンテーション」です。中学生からは1年生の久我宗豊さん、2年生の曽根ひまりさんが、高校生(一貫コース)からは1年生の鳥羽鉄郎さん、2年生の工藤扇梨さんが、それぞれ素晴らしい発表を披露しました。
 中学生の発表は「レシテーションコンテスト」に向けた英文暗唱。約50〜200語からなる25の課題文から1つ選び、その文章を暗記してクラスや1・2年生全体の前で披露するコンテストで、2人はクラス予選を通過し、説明会後に控える本選に向けて最後の調整をしている最中での発表をしてくれました。久我さんは小学生時代には学校の授業以外での英語経験がなく、初めての英文暗唱ということでしたが、堂々と練習の成果を見せていました。曽根さんは幼い頃から英語に親しんだ経験を生かし、素晴らしい発音と豊かな表現力で場内をストーリーの内容に浸らせるプレゼンテーションをしました。
 また、高校生は「探究活動発表会」に向けたポスタープレゼンテーションを披露。中学3年生の時に取り組んだ「課題研究論文」をさらに発展させた研究を、個人またはグループで取り組んでおり、こちらも説明会後に控える発表会で行うプレゼンテーションを1週早く披露してくれたものになりました。鳥羽さんのタイトルは「ハーブを用いたイネ加害カメムシ類の防除手法の検討」。中学校舎前の自然フィールド(水田)と室内での実験・観察から得たデータを用いた考察を披露しました。工藤さんのタイトルは「空き家バンクの登録件数を増やすには」で、自治体に協力を求めて集めたアンケート結果をもとに、空き家バンクの制度そのものと利用状況の実態をまとめ、その解決策を探る内容の発表を行いました。
 在校生4人の皆さんの発表は、参加した小学生、保護者の皆さんの心に響き、未来の自分、我が子の姿を重ねてくださったものと思います。私たち教職員にとっても、素晴らしい成長を見せてくれる在校生たちを誇りに思うとともに、その成長をとても嬉しく思う説明会となりました。今後も、学校の中身や生徒の成長がよくわかる説明会を行い、受験生・保護者に向けて情報を発信していきたいと思います。


【短大】

■◆■千葉明徳短期大学 講師 久保 瑶子■◆■

 8月6日(日)に「めいとく広場(学園祭)」を行いました。
 学生家族や友人、系列園や地域の子どもたち、短大に興味を持ってくれた高校生など、ゲストを広くお招きした学園祭は、コロナ以来4年ぶりの開催でした。学園祭のテーマは、「百花繚乱」~青春と一瞬の復活~。いろんな花が華やかに咲き乱れている様子を意味する「百花繚乱」には、一人ひとりの個性や想いを大切にしたいという学園祭実行委員の願いが込められています。コロナ禍で高校生活を過ごしてきた学生にとっては、念願の学園祭でした。限られた時間の中で、試験勉強や実習と両立しながら、実行委員を中心として学園祭に向けての準備を進めました。
 例年であれば、2年生から前年度の引き継ぎがあり、ある程度見通しを持って準備が進められますが、今年度は2年生にとっても初めての学園祭だったため、皆で「何から始めればいいのか」と手探りの状態でした。しかし、そこはさすが保育を学ぶ学生で、持ち前の想像力で「どうすれば学園祭に来てくれた方々が心地よく、楽しく過ごせるか」を色々な方面から考え、アイディアを出し合いました。時には、実行委員や有志団体のメンバー間で、想いのすれ違いに悩むこともありました。同じ目標に向かって進みながらも、それぞれが思い描くイメージが微妙に違っていた時、日頃から「対話」をしっかりしていないと後々大きなずれとなって衝突することも経験しました。相手の考えに耳を傾け、自分の考えを相手に伝えるというやりとりの大切さに改めて気づく良い機会でした。


【高校】

■◆■千葉明徳高等学校 常勤講師 上野 智尚■◆■

 9月15日(金)から16日(土)にわたり、令和5年度の明高祭が行われました。
 年度はSDGsをメインテーマとし、各団体がSDGsのいずれかの達成目標に関連づけるよう企画し、SDGsについて考える一つの場としました。また、サブテーマは文化祭実行委員会から候補を集め、生徒総会により「New stage」に決まりました。コロナ禍前の伝統を踏襲する部分もありつつ、新たな伝統を自分たちが作りあげていくという思いが込められたサブテーマです。まだコロナの猛威が完全に収まったわけではありませんが、昨年度よりも規制が緩和され、生徒の表現したいことが昨年度よりも達成できたのではないかと思います。
 昨年度は入場制限をかける意図で来校時間を限定し、各家庭から保護者1名のみの参加としました。今年度は保護者の人数制限をなくし、さらに卒業生や、事前予約を取った上で本校の受験を考えている中学3年生と小学6年生も来校できるようにしました。そのため、両日合わせて962名(中学校保護者185名、高等学校保護者550名、卒業生81名、ミライコンパス予約来校者146名、PTA役員除く)もの方々にご来場いただき、そのことからも文化祭に対する期待が大きかったことがうかがえます。また、4年ぶりに食系の企画が行われ、高等学校では、2、3年生のクラスやPTAによる様々な食系企画が盛況を博しておりました。
 また、今回の文化祭では、委員会の活用を重点に置きました。今年度は食系企画があったこともあり、中庭への飲食スペース設置、それに伴うゴミステーションの設置が必須とり、美化委員会に活躍してもらいました。さらにステージ企画の司会・進行を文化祭実行委員会に、校内の巡回を風紀委員会に、クラスの準備や企画の様子の記録を報道委員会に、飲食スペースの消毒やクラスの換気チェックを保健委員会に行ってもらうなど、昨年度の反省点をもとに、出来る限り多くの委員会に関わってもらいました。クラスの当番だけでも忙しいなか、委員会の当番をこなしてくれた生徒達から責任感の強さを感じさせられました。
 中高合同の全体企画として、皆で力を合わせて作りあげたものを15秒にまとめた動画で宣伝するCMコンテストを実施しました。この企画は昨年度も実施しましたが、昨年度以上に凝った演出や編集された作品が多くみられ、生徒の持つ情報技術の高さ、底知れぬアイディア力が感じられ、既に次年度が楽しみになっています。コンテスト形式で実施することで、他クラスが作りあげた作品を見ることになり、今後の作品づくりのよい刺激になったのではないかと思います。また、動画作成時の著作権への配慮など、普段の授業で学んだネットリテラシーを活用する機会としても活かされ、次年度以降もCMコンテストを継続していきたいと考えています。
 最後に、3月末から文化祭の準備を始め、無事に終えられたことに大きな喜びを感じるとともに、来年度は今年度以上の盛り上がりとなるよう、文化祭実行委員会を中心に精進していきたいと思います。まだ予断を許さない状況で不安もあるなか、様々な面でご指導、ご協力いただいた先生方および職員の皆様方をはじめ、文化祭を盛り上げてくれた全ての生徒に感謝したいと思います。ありがとうございました。


【幼稚園】

■◆■千葉明徳短期大学附属幼稚園 保育教諭 藤原 美希■◆■

 9月9日(土)に明徳幼稚園の園庭で「めいとくまつり」を行いました。
 新型コロナウイルス感染症対策が緩和され、4年ぶりの開催となったため、保育者同士で、子どもたちに楽しんでもらえるにはどうしたらいいのか、話し合いを重ねてきました。飲食はありませんでしたが、保護者の方に櫓を建ててもらったり、いろいろなゲームコーナーを作ったり、年長児が作った巨大迷路、ゲームセンター、水族館など楽しいことが盛りだくさんでした。
 事前に保護者の方が櫓を建てに来ていただいた際、一緒にその様子を見に行き、子ども達は「櫓を建ててくれてありがとう」「おまつり楽しみだな」などと言い、ウキウキしていた様子でした。開催前日に台風が接近する予報であったこともあり、直前まで開催できるか心配されましたが、無事に行うことができました。当日は夕方にもかかわらず暑さが残る天気でしたが、可愛らしい浴衣や甚平姿で来た子どもたちもおり、一気におまつり気分になりました。櫓を囲んで曲に合わせて友だちと踊ったり、金魚すくいや輪投げなどのゲームをしたりと、子どもたちの目は輝いていました。いつもとは違う空間で会う友だちや先生たちとの時間は、特別なものだったような気がします。
 今後も一つひとつの行事を大切にし、子どもたちの経験や思い出を積み重ねていけるように準備をしていきたいと思います。


【やちまた】

■◆■明徳やちまたこども園 一時保育担当 小幡 勝菜子■◆■

 明徳やちまたこども園での一時保育を担当して、今年で4年目になります。
 4年前は電話での問い合わせ時の対応や面談など、中々上手くいかず不安しかなかったのですが、周りの職員に助けられ、預かっていた子や保護者との関係が少しずつ出来ていき自信に繋がり、今ではやりがいを感じています。4年前は電話での問い合わせ時の対応や面談など、中々上手くいかず不安しかなかったのですが、周りの職員に助けられ、預かっていた子や保護者との関係が少しずつ出来ていき自信に繋がり、今ではやりがいを感じています。 4年前は電話での問い合わせ時の対応や面談など、中々上手くいかず不安しかなかったのですが、周りの職員に助けられ、預かっていた子や保護者との関係が少しずつ出来ていき自信に繋がり、今ではやりがいを感じています。
 保護者の就労等により一時利用を定期的に利用するお子さんは、本園在園児と一緒のクラスで過ごすこともあり、通院やリフレッシュを理由に利用するお子さんは子育て支援センターで過ごしています。ここ数年は1歳児や2歳児の利用が多く、在園児のクラスで一緒に過ごすことで子ども同士の関わりや、玩具の取り合い、食事の楽しさなど集団生活で経験することがたくさんできていると感じます。今年度は1歳児の子が定期的に利用していて、同じ年齢の子達と一緒に過ごしています。
 4月頃は初めて親から離れるということで、慣れるまで支援センターで過ごしていました。その後、戸外遊びの時に他の児童に興味をもつ姿が見られました。そこで、1歳児クラスの担任と相談し、今年度は4月前半にはクラスで過ごすことにしました。
 朝の受け入れ時はしばらく一緒に泣くことが続いていましたが、クラスの担任や友だちにもすっかり慣れ、最近では登園時に友だちの姿を見て嬉しそうにしていたり、自ら歩いて部屋に入ってくる姿も増えました。また、友だちの名前を呼んだり、一緒に人形で遊んだり、クラスの中で落ち着いて過ごせています。
 先日、小麦粉粘土遊びを一緒に行った際には、1歳児の女の子2人と同じテーブルに座って仲良くボウルに入っていた小麦粉をこねこね!少し水を足し、捏ねり続けると、手にくっついたことが面白かったようで、3人で手を見せ合い笑い合っていました。
 夏にはクラスで育てたきゅうりを収穫し、担任が切ったものを塩もみにして食べ、部屋の前のテラスでの水遊びではホースの水がかかってもへっちゃらで何度もリクエストしていました。
 一時保育を担当する上で、保護者の方に安心して預けていただけるように、何よりも利用のお子さんが少しでも笑顔を見せてくれて楽しく過ごしてもらえるようにしていきたいです。  


【浜野】

■◆■明徳浜野駅保育園 保育士 長谷部 彩香■◆■

 子どもたちは、なかなか目にすることのない竜巻。
 海外のハリケーン等をニュースで見かけることはありますが、実際の竜巻は私たち保育者もあまり見たことがありません。本園では今年度、様々な避難訓練や園内研修に力を入れており、初めての試みとして保育者による竜巻講習を行いました。パネルシアターや実際の写真を使い、竜巻が起こる前兆や被害などを実際に見せ、その後は保育者手作りの竜巻発生装置で実験教室!ペットボトルの中に水、砂ぼこりに見立てた茶色い毛糸、台風で飛びやすい家や車、傘などの模型を入れ、ぐるぐる~っと回すと、あっという間に竜巻が発生。毛糸が舞い上がり、家や車なども渦状に巻き上げられて上にいき…見事に本物のような竜巻を作ることに成功☆見た目は簡単に作れそうな装置ですが、これを完全な状態に仕上げるまでにたくさんの苦労があったことは子どもたちにはナイショです…(笑)
 講習後は、実際に竜巻が起こった際の避難訓練を行いました。安全な場所に避難し、なるべく体勢を低くして頭を守るダンゴムシのポーズをして待機するのですが、以上児クラスのお友だちは普段の避難訓練からそのポーズをしているので、保育者が何も言わなくても一人ひとりがダンゴムシのポーズをし始め、驚かされました。最近、自然災害や子どもに関する事故のニュースをよく見かけますが、万が一に備えておくこと、対応をしっかりと頭に入れておくことの大切さを改めて感じた瞬間でした。
 避難訓練が終わると、再び竜巻発生装置ブーム!子どもたちからは「みせてみせて~!」とリクエストの嵐。講習用に1.5ℓの大きなペットボトルで作ったのですが、500㎖のペットボトルを用意して子どもたちもできるように新しいものを作成すると、一生懸命ペットボトルを回して竜巻をつくろうとしていました。コツをつかむのはなかなか難しいですが、それもまた経験ですね!実際に避難訓練を実施してみて、改善すべき所はたくさんありますが、今回の竜巻講習は大成功で終わることができました☆


【本八幡】

■◆■明徳本八幡駅保育園 栄養士 宮越 瞳■◆■

 園では毎月旬の食材を使用した食育を行っています。
 8月の食育は冬瓜をテーマに行いました。今回の食育は3歳児を中心に行い、お買い物からスタート。保育園に隣接している八百屋に買い物へ行きました。保育園を出発する前に購入する野菜の写真を見てどこに売っているかな?と店頭で探していました。最近は電子決済を利用する保護者も多いため、お金で会計をすることは子どもたちにとって新鮮な様です。
 今回は冬瓜の他にもウリ系の野菜を購入し、比較して観察しました。子どもたちの目の前で半分にカット。真っ二つにしただけでも子どもたちは大盛り上がり!切った後は中の種をスプーンでくり抜いて楽しんでいました。
 なかなか家庭では食べる経験が少ない冬瓜のため、以前給食で提供した際は子どもたちの残菜が多かったのですが食育を行ったあとの給食となると子どもたちも完食。
 大人にとってはいつもの買い物、いつもの料理でも子どもにとっては何もかもが新鮮。食育をして子どもたちが表情を輝かせている様子や積極的に食べている姿を見ると、家庭でも子どもと一緒に食材に触れてほしいなぁと思います。

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