とある日の遊び4
とある日の遊び4
明徳幼稚園の【教育方針】に、
「自然とかかわり五感を働かせて知を育み楽しむ保育」があります。
明徳幼稚園では、
何もなくても、ただそこに葉っぱがあれば子どもたちと遊びを見つけ、その遊びを広げ深めることができます。
この日は、
葉っぱに穴をあけて、パペットがわりにして遊びました。
すると、「これもやって」
「これもやって」
今度は「このうさぎにもやって」
とイメージが広がっていきます。
さらには、そのやり取りを見た子にも遊びが広がり、
短時間ですがあっという間に、葉っぱ遊びがどんどんと広がっていきました。
葉っぱに穴をあけただけですけれど、興味をもってくれます☆
「タブノキの葉っぱは、かたくてやりやすい」
「エノキの葉っぱは、やわらかいから難しいな」
(常緑樹と落葉樹の葉っぱの厚みの違いですね。)
などと声に出しながら作ってあげていると、
「たぶのき?」と聞き返してきました。
「そう、この木だよ」「エノキは、この木」と、話は葉っぱから樹木へとつながっていきました。2歳児と。
(ちなみに、たぶのきは、山の園舎のシンボルツリーです)
影遊びも、
陽射しが強すぎず、1・2歳児の子どもたちが遊ぶ時間帯に斜めに差し込むこの時期は遊びやすいです。
(真夏の真上からの日差しでは、のぞき込む自分の頭がじゃまで、こうはうまくいきません。)→影の入り方はこちら。
・・・知を育むって、こういうことかなあと思っています。
五感を働かせて楽しむことは、子ども自身が見つけてできる活動ですが、
そこに”知を育む”要素を盛り込むには、保育者(大人)の働きかけが必要なんですよね。
ただ遊んでいるだけでは、なかなか知を育むことはできないものです。
どこに行く必要もないので、家の近くで葉っぱを見つけたらやってみてくださいね☆
さて、
何気ない、砂場の枠を少しずつ少しずつ歩いて渡っています。
落ちないように、そーっと。
このような経験が、
少しバランスの悪い丸太渡りへとつながっていきます。
さらには、
このような崖も、すいすいと登っていけるようになるのかなと思っています。
「友だちと砂場遊び」
冬の青々しい葉っぱを使って。
身近に自然があふれているからこそ、冬でも自然素材を使っての遊びが広がっていきます。
くるみ組の子が「はなずおう」と、山の園舎で教えてくれました。
「はなずおう」なんていう珍しい木は、森の園舎で見たに違いないと思い、話を聞くと、「樹木表示」に興味をもっていることを知りました。
そこで、
山の園舎にも掲示しました。
すると、指差ししながら、探してくれました。
「樹木表示」をきっかけに、樹木やひらがなに興味をもつ子も増えました。
嬉しいです☆
山の園舎だけでなく、森の園舎、Yショップ前、学園事務局横など、QRコード付きの掲示も何枚か隠れています。
QRコード付きは、大人の方向けです。
探してみてくださいね☆
「春探し」
2月20日、春を見つけてみせにきてくれました。
この時期、この小さな生き物に出会うと、
「また会えたねー!!」「おー、がんばれぇ」
っという感動がまじった声をかけたくなります。
テントウムシは越冬する昆虫ですね。
でも、葉っぱの下や、木の根の隅などで、天気がいい日が続くと見かけることができるんですよ。
2月4日の立春を迎え、だんだんと暖かい日が増えてくると、見かける機会はさらに増えていきます。
こんなところでも、越冬準備?
(2022/11/17撮影 むーあしろほしてんとう)
「春探し」
ホシウメ
(梅のつぼみが、☆型みたいでしょ?)
「春探し」
カワヅザクラ
開花が早い桜として有名です。
人それぞれ、春の訪れの感じ方が違うのもおもしろいところです☆
みなさんは、どんなものやことで、春の訪れを感じましたか?
帰りのバスに乗る前に見せてくれました。
きれいな色合いのお土産ですね。
たんぽぽを見つけたようです。(2023/1/13撮影)
この子が、春探し1番だったかもしれませんね☆
*ちなみに、
この時期に見かけられるたんぽぽはセイヨウタンポポで、茎が短く地面の近くで開花します。セイヨウタンポポは、「日本の侵略的外来種ワースト100」に指定されています。
2/27現在、
うめ、かわづざくら、さんしゅゆ、ゆきやなぎ、ぎんようあかしあ
が開花しています。
もう春は始まっていますよ。
みなさんも、春探し、始めてみてください。
今年、新しい取り組みを始めました。
一輪挿し?!
自然豊かな園庭を有する明徳幼稚園。
その豊かな自然を少しでも身近に感じてもらいたいと思い、2021年はホームページ上(→「樹木NEWS:二十四節気・七十二候」、→「00:樹木新聞(仮)・バックナンバー」)でお伝えし、2022年はポスター(→2022年度樹木NEWS-000:バックナンバー)を作り子どもたちの目に触れるところに掲示してきました。
(子どもたちの目に触れるところに掲示)
しかし、
本物に勝る喜びと、心動く感動はありません。(当たり前なことですね)
身近な自然を、より近くで感じることができると良いなと思っています。
いろいろ、試行錯誤中です。
(かわづざくらは、つぼみで持ってきても、ここで開花しました)
「自然とのかかわり」
ハトがいることを、見つけて、指をさして教えてくれています。
そして、しばらく見ていると、
飛び立ってしまいましたが、
見えなくなるまで後を目で追っていました。
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【幼稚園教育要領】の中には、
”身近な環境とのかかわりに関する領域「環境」”という項目があります。
その内容の一つに、
「自然に触れて生活し,その大きさ,美しさ,不思議さなどに気付く。」
という記載があります。
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”幼児期の終わりまでに育ってほしい姿・「自然との関わり・生命尊重」”という項目もあります。
そこには、
「自然に触れて感動する体験を通して,自然の変化などを感じ取り,好奇心や探究心をもって考え言葉などで表現しながら,身近な事象への関心が高まるとともに,自然への愛情や畏敬の念をもつようになる。 また,身近な動植物に心を動かされる中で,生命の不思議さや尊さに気付き,身近な動植物への接し方を考え,命あるものとしていたわり,大切にする気持ちをもって関わるようになる。」
という記載があります。
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この写真の場面では、空を飛ぶハトの姿を見て、
空そのものの大きさに気づくだけでなく、広がる空の美しさも目に入ったことでしょう。
また、ハトが翼を広げる姿に、美しさと雄大さを感じたかもしれません。
空を飛ぶことを不思議に思ったかもしれません。
この様な、日常の小さな経験の積み重ねが、その先にある「なんで飛ぶんだろう?」「どうやって飛んでいるんだろう」という好奇心や探求心が培われる土台になっていくんですよね。
明徳学園は「自然に対する感動や不思議」を感じられるような保育を心がけています。
さて、
青空でみる紙芝居と、午睡前に落ち着いた雰囲気の中でみる紙芝居。
どちらも、私が好きな一場面です。
みなさんはどうですか?
右の写真では、自分で話をみるスペースをしっかり確保して、話を聞く体制を整えています。
紙芝居や絵本の読み聞かせだけに限ってみても、
話を聞いて、感じたり、考えたりする中でイメージを豊かにしていきますし、人の話を注意して聞くようにもなっていきます。
「自分でみつける自分の居場所」で、ちょっと、ひと休み。
それぞれ、落ち着いたりくつろいだりする場所を、遊びのほんの少しの時間で見つけては、座ってみたり寝転んでみたり。
体いっぱいの落ち葉をひろって、
よーくねらって
えいっ
すごい嬉しそう☆
「うわー」っと応えると、喜んで何度でも投げてくれます☆かわいいでしょ!?
こっちでも☆
ここ数年は、毎年この時期に砂場の砂を買い足しています。
リュウベイ(立米)という単位で注文すると、トラックの荷台に積んで落としてくれますが、砂場まではトラックが入れないので、その後は職員が人力で、鉄スコップを使って砂場に入れていきます。
この人数でも20分前後かかりました。
みんなの知っている先生はいるかな?
「おまけ」
乗り物大好きっ子が興奮しそうな構図
たまたま駐車場として使っていた消防車と園バスと山の園舎。
「おまけ2」
ブロックを色分けして積み重ねています。
はめ込んでいる途中から、目線は次のブロックさがし。
次を積み重ねるブロックの色と大きさを探しています。
集中して遊んでいる時は、頭も体もフル回転しているんですよね☆すごいことです。
そんな様子をみて、ブロックを探して渡してあげる友だちの姿と、
「ありがとう」の言葉。
遊びが友だち関係も育んでいる一場面でした。