樹木NEWS-407:草も保育環境
明徳幼稚園では、草も保育環境の一部です。
雑草と呼ばないで・・・。
それでも、雑草は一般名称として広く認知されすぎているので、街中で見る緑色をした地面から生えた草は、もれなく雑草でしょう。
樹木さんも、それは否定はしません、が、しかし。
この記事を読んだ後には、
「雑草。いいえ、草花」
と言い直してみてくださいね。
雑草。いいえ、草花は、
などを通して、折に触れて、幾度となくお伝えしてきています。その魅力☆
今年度は、明徳幼稚園での雑草と呼ばれてひとくくりにされてしまうような草花(草本)にも目を向けて、名前を調べてきています。
今までで90種類の草本を見つけました。
・キク科
ハルジオン、ノゲシ、オニノゲシ、オニタビラコ、セイヨウタンポポ、ヨモギ、ハキダメギク、ブタナ、ヒメジョオン、フキ、ヒメムカシヨモギ
・オオバコ科
オオバコ、タチイヌノフグリ、オオイヌノフグリ、マツバウンラン、イヌノフグリ、ホソバウンラン
ブタナ
・アカバナ科
マツヨイグサ、ユウゲショウ、ヒルザキツキミソウ、ハクチョウソウ
・カタバミ科
カタバミ、オッタチカタバミ、ムラサキカタバミ
・マメ科
スズメノエンドウ、ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)、シロツメクサ、ムラサキツメクサ、コメツブツメクサ、ヘビイチゴ、ヤハズソウ
・アブラナ科
ナズナ、マメグンバイナズナ
・ナデシコ科
オランダミミナグサ、ミミナグサ、ミドリハコベ、ノミノフスマ、ムシトリナデシコ、ツメクサ
・ツユクサ科
ツユクサ、ノハカタカラクサ、ヤブミョウガ
・アヤメ科
ニワゼキショウ、クロッカス
・サキゴケ科
トキワハゼ
・フウロソウ科
アメリカフウロ
・ヒガンバナ科
ハナニラ、スイセン、オオマツユキソウ、ノビル、ハタケニラ
・シソ科
ヒメオドリコソウ、(アキノタムラソウ)*昨年7月、オレガノ
・ラン科
キンラン、シュンラン、ネジバナ、(ギンラン)*昨年4月
・ユリ科
カタクリ、ヤマユリ
・キジカクシ科
スズラン、オリズルラン
・ムラサキ科
キュウリグサ
・キキョウ科
(ホタルブクロ)*21年6月
・ブドウ科
ヤブガラシ
・スミレ科
タチツボスミレ
・イヌサフラン科
(ホウソウチャク)*昨年4月
・ヒユ科
ドクダミ
・キョウチクトウ科
ツルニチニチソウ
・ベンケイソウ科
コモチマンネングサ
・ケシ科
ナガミヒナゲシ
・イネ科
チガヤ、イヌムギ、スズメノカタビラ、エノコログサ、オヒシバ、スズメノヒエ、ササガヤ
・キンポウゲ科
(センニンソウ)*昨年9月
・ハエドクソウ科
ハエドクソウ
・タデ科
スイバ、ヒメツルソバ、ギシギシ、ミズヒキ
・イラクサ科
カラムシ
・ハゼラン科
ハゼラン
・トウダイグサ科
オオニシキソウ、コニシキソウ、エノキグサ
ひとくくりに雑草。いいえ、草花と呼ばれてしまうこれらの草たち90種類。
そして、樹木図鑑でもご紹介している様に、樹木(木本)と呼ばれるものは明徳学園に140種以上あります。
草花の生命力あふれる量と高さには、うっとうしさを感じたり、どれを見ても同じに見えていたりしていたと思います。
しかし、明徳幼稚園では、これらも豊かな自然環境の一部です。
草があれば、
草を食べるバッタなどの虫が集まり、それを食べるカマキリや鳥たちがやってきます。分解者であるキノコやダンゴムシたちも集まってきます。
草が大きく育っている場所。
自分たちの過ごす幼稚園が、小さな生態系であることを感じとることができます。
こどもと自然をつなぐこととして、草花の表示も。
・・・「雑草にも目を向けてもらいたい」「雑草にも名前があることを知ってもらいたい」という思いは過去にも。
2021年4月頃から表示をつける活動をしてきています。
「雑草って呼ばないで。ちゃんと名前があるので覚えてあげてほしいな」
と思っています。
こんなことをやっているのは、明徳幼稚園だけではないでしょうか?
(交流をしたいので、他で実施しているところがあったら教えてください。)
でもお伝えしてきましたように、
”豊かな自然とは、
どれだけ多くの種類の生き物を身近に感じられるか”
”その自然の中で、
自分といきものとのつながりをどれだけ感じられるか”
が重要であると考えています。
子どもたちは、
この豊かな自然の中で、子どもが子どもらしく、主体的に遊び込むからこそ子ども自身の遊びの中に学びが生まれてくるのです。
この「遊び込む経験」をする子が「学びに向かう力」が高いという調査結果も明らかになっています。
(【学びに向かう挑戦】第2回 「学びに向かう力」を見取り、育み、つなぐために(前編))
この話が気になった方は、
もご覧ください。
非認知的能力・社会情動的スキルとめいとく幼稚園の関係。
明徳幼稚園が長年行ってきた保育が、昨今、様々な調査研究で、その正当性が示されてきています。
このような明徳幼稚園の園庭環境は、常に魅力を保ち続ける活動をしています。
「森林活動ガイド」「1級こども環境管理士」「自然観察指導員」のいる明徳幼稚園に遊びにきてください。
園庭開放では、
子どもと自然をつなぐ時間の中で、子どもの「好きなこと」に気がつく時間にしてください。
また、園見学会では、
「遊びが学び」である幼児期に、お子様に経験させたいこと、お子様が夢中になって遊んでいる姿を想像しに来てください。
幼児期は、
\ 遊びがまなび、学びがあそび /
です。
これは、文部科学省が提唱し始めています。
遊びは学び 学びは遊び
~文部科学省作成動画(令和6年4月公開)より~
「やってみたい!」から始まる、園での遊びを通した学びは、
小学校以降の生活や学習の基盤となるのです。
「遊びは学び 学びは遊び
~やってみたいが学びの芽~」
”やってみたい”が育つ園を探してください。
こどもたちは明徳幼稚園の自然のなかで、どんなところが育つのかは過去記事「とある日の遊び4」もご覧ください。
今年も「樹木NEWS-000」は、”樹木さん”の責任編集でお届けしています。